仙谷大臣記者会見要旨 平成21年10月13日

(平成21年10月13日(火) 11:08~11:16  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日の閣議の後の閣僚懇談会で財務大臣から発言がございました。概算要求の話でありますが、要求段階から既存予算の思い切った削減に積極的に取り組んでいただきたいと。マニフェストの工程表に掲げられた7.1兆円の主要事項の実現が何よりも大事であると。新規要求は原則としてマニフェストを踏まえたものに限ると。工程表に掲げられた主要事項を実現するために、各府省はそれらを除き、平成21年度当初予算よりも減額した要求を行うこととすると。やむを得ずマニフェスト工程表の主要事項以外の新規拡充要求を行う場合には、既存予算の削減により、完全に財源を捻出し、既存予算と差し替えた要求を行うこととすると。これが閣議決定の趣旨であると。
 なお、先日の総理発言にもあるとおり、要求取りまとめの際には各府省ごとに既存予算の削減額を公表して、各大臣が査定大臣としての役割をどの程度果たされるかを明らかにしたいと考えておると、御協力よろしくお願いしたいと、こんな発言がございまして、多少、景気との関係や各省庁の御都合、御事情についての発言があったという状況でございます。
 今日は以上であります。

2.質疑応答

(問)まず、その場で大臣から発言をされたのかどうか。
(答)私はしておりません。
(問)あと補正予算についてですけれども、昨日、副大臣レベルでの折衝が行われましたが、各省ともこれ以上削るのは厳しいという返事が相次いだようですけれども、この後補正予算、どのようなスケジュール感で運んでいくのか、どういうふうにやっていくのか。
(答)できるだけ速やかに副大臣、政務官にもより一層働いてもらわなければいけないと思っておりますが、私のほうからも副大臣、政務官のほうにも督励をして所詮は麻生政権がつくった補正予算でありますから、我々はこれ選挙買収じゃないかというふうにも申し上げていた部分が相当あるということでありますから、政府支出を増やすことによる景気対策という観点だけじゃなくて、やっぱり将来につながるというか、我々が目指すものにつながると。あるいは「コンクリートから人へ」という鳩山政権の基本的なコンセプトに絡むものであるかどうか、こういう観点からある種組み替えのための執行停止を、あるいは返納をより強くお願いするということをやってもらいたいなと思っております。
(問)本予算のほう、概算要求の絡みなんですが、各省庁からの提出を受けて、その後、行政刷新会議としてはどうしていくお考えなのか。特に、財務省のほうでも査定作業というのはやられると思うんですけれども、刷新会議が屋上屋を架すようなことにはならないのか、その辺の御見解をお願いします。
(答)従来の査定は、プロセス自身が余り国民に、あるいは皆さん方にもはっきり見える話ではないということで、そのことがある種の法執行というか、予算執行の現場でモラルハザードを生む一つの要因ではないかと考えておりますので、できる限り事業仕分けという方法でこれをオープンなものにして皆様方に、メディアの皆さん方を含む国民の皆さん方にその過程を透明化するという段階が、今年のというか、これからの2カ月余に及ぶ予算編成の一つの大きな眼目になろうかと思います。できるだけ、早く、この事業仕分け作業に入っていけるように体制を整えたいというふうに思っております。
(問)補正予算の話ですけれども、昨日の副大臣折衝の回答を今日の朝までというようなことを古川副大臣がおっしゃっていましたけれども、これまでに大臣のもとに届いている回答、積み増しの部分である程度進展はあったのかどうか。
(答)この後届きますから、まだ届いていませんから、申し訳ないけど。
(問)先週のグループインタビューでプロセスや行政執行も含めて国民に見えない秘密の約束ですとか、協定があれば、国民に見ていただく作業を予算編成前に行うというようなことをおっしゃっていましたが、これは具体的にはどのようなものをどういう形で公開するのでしょうか。
(答)ちょっと今構想を具体化しつつあるんですけれども、霞ヶ関、あるいは地方の出先の皆さん方にコンプライアンスという観点から見て、「うーん」と思われるものがあったら報告をし、なおかつそれに関する文書等々があれば、私どものところへ届けてほしいという作業をやりたいと思っております。
(問)それ予算編成前までにと。
(答)予算編成と並行してということになると思いますが。つまり、概算要求の締切りが15日ということになっていますから、そこから皆さん方の目に見える格好で事業仕分けが始まるわけでありますが、それと同時並行してその作業をやっていきたいと思っています。
(問)補正の関係ですけれども、大臣折衝今日入りそうですか。
(答)いやーどうでしょう。ちょっと報告聞いてからにしたいと思っています。
(問)必要があれば、大臣折衝も行うと。
(答)海外に行かれる方も多いんでね、どうしようかなと思っているんだけども、必要があれば当然のことながらそういうことになると思いますね。

(以上)