前原内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年3月23日

(平成22年3月23日(火) 9:08~9:18  於:院内内閣記者会3)

1.発言要旨

 私の方からは何もありません。

2.質疑応答

(問)週末の報道各社の世論調査で、内閣支持率が30%という数字が出ておりますが、それについての大臣のご感想と、今後内閣として何が出来るのかお願いします。
(答)非常に厳しい結果が出ていると思います。我々としては、政権発足半年、常々申し上げているように税金の使い道を変えて、また既得権のしがらみを越えて、特に私は国土交通行政、内閣府の行政で変革をやりつつあると思いますので、とにかく閣僚の立場として与えられた仕事をしっかりやっていって、成果を国民の皆さん方にお示しをすると、それ以外にはないと思っております。
(問)北教組の事件の関係で昨日、陣営幹部が起訴されたのですが、小林議員は辞職や離党をせずに職責を全うしたいと発言しておられますが、そのことについての受け止めと、今回の事件では労組丸抱えの選挙ではないかという指摘がされていて、民主党では連合の支援を強く当て込んで選挙を現在やっておられますが、この選挙のあり方についてどのように考えるか、それから夏の参院選への影響についてお願いします。
(答)小林議員もご自身の選挙区で選ばれた議員でございますので、出処進退についてはご自身が決められることだと思います。夏の選挙への影響というのは、それは私はあると思います。そして、労組との関係ですが、これは私は常々申し上げているように支援者は神様であります。しかし、そうであったとしても是々非々で物を言うべきことは言っていかなければいけないし、丸抱えになるとどうしても言いたいことも言えなくなるということになりがちでありますので、その点は自らの選挙態勢というものを考えて、私は活動していかなければいけないと思っています。私の選挙で申し上げれば、三位一体選挙ということを言っておりまして、中心は後援会です。自らの各地区の後援会の連合体がやはり中心になって、そして後は地方議員さん、そして連合や、あるいは他の支援団体、こういった三位一体で選挙を行うということをやってまいりまして、あくまでも支援団体というのはワンオブゼムにし、中心は後援会主体の選挙をやってまいりました。そういう意味では、一定の支援団体に丸抱えをされる、あるいはかなりの影響力を持ったかたちで選挙をやるというのは、民主党らしさからすると民主党らしくないと私は思っておりまして、それぞれの議員が、候補者がそういった思いで自らの地域活動をしてもらいたいと、そう思っております。
(問)普天間の関係閣僚会議ですが、総理が23日にも関係の閣僚の方々とお話ししたいと、この時間の目途や今日で政府のベースとなる案というのをまとめるという情勢なのかお聞かせ下さい。
(答)私のところに来ているのは今日の19時からそういった会合があるということで私も出席をいたします。ただ中身について決める会合ではなくて、今までの経緯を久しぶりの関係閣僚会議なので、報告をするという位置づけでしかないということで、今日決めるということでは全くないという報告を官邸から受けております。
(問)高速道路料金で若干細かい話で申し訳ありませんが、首都高と阪高がやっている割引ですが、国の社会実験としてやっているのがあって、来年度予算が付かなければ3月で終わることになるのですが、その辺りどういった方針で臨まれるのでしょうか。
(答)首都高と阪高については、平日月曜日から金曜日まででありますと、ピーク時、オフピーク時、夜間という三段階の割引制度がございまして、土日祝日はまた別個の割引というものがあります。つまりは4種類の割引がございます。平日のピークとオフピークについては、3月31日をもってこの割引制度は終わると、そして700円に戻るという報告が今日それぞれの会社から行われるという報告を受けております。平日の夜間、そして土日祝日の割引については利便増進でございますので、これについては引き続き行わせていただくということでございます。一部の報道で、その予算措置をしないからどうのこうのという話がありましたが、それは全く異なっておりまして、この社会実験につきましては、毎年の予算で措置しているものであり、実験による渋滞削減効果が小さいため、国としての実験は本年3月までで終了するという方針で、これは昨年末にも高速道路会社に伝えていて、4月1日からは先ほど申し上げた平日のピーク、オフピークについては、元に戻るということは既定路線でございます。
(問)今日の夕方に徳島のNPO法人の吉野川みんなの会と面談されると思いますが、大臣は現在は河川整備計画で白紙計画となっている吉野川第十堰の可動堰化計画については今後どのように対応されるお考えでしょうか。
(答)ご要望いただくということになっております。我々野党の時にはこの第十堰については、新たな計画は作らずに今の第十堰、ななめ堰を残すとこういった考え方を打ち出しておりますが、政権を取って吉野川全体の治水をどのように考えていくかということを含めて今後検討していきたいと思っておりまして、今明確に何らかの方向性を持っていることではありません。ただ、我々が野党のときに申し上げたことも踏まえて今後のあり方というものをしっかりと検討し要望も踏まえたかたちで結論を出していきたいとこのように考えております。
(問)小林さんの件で、先ほど総理が何らかのかたちで対処しなければならないということを仰っているのですけれども、民主党らしさからすると民主党らしくないと仰ってましたが、これまでをずっと見ていると本人なり秘書の人が起訴されても特に処分になっていない、もしくは辞職はしないというのが民主党らしいというふうに見られかねない状況だと思うのですが、改めて民主党らしくするため、もしくは参議院選挙の影響を減らすためにはどうするべきかということと、普天間について今日恐らく長官から報告を受けるということになると思うのですが、沖縄とのパイプ役を自認される大臣としてどういった方向で案をまとめるべきだと、もしくは今日の会議の流れを持っていくべきだとお考えでしょうか。
(答)小林議員の件でありますが、民主党らしくとか、あるいは参議院選挙を戦うためにという考え方は頭の中から除外をすべきだと思います。あくまでも国民の目線に立って、今なぜ支持率が下がっているかというと、誰もけじめをつけていないと、政治とカネの問題について、それが厳しく私は問われていてそれが大きな下落要因になっていると思います。そういう意味では「民主党らしく」以前の問題として政治家としてのけじめ、あるいは倫理観、そういったものが厳しく問われているんだろうという思いを私は強く持っておりますので、その観点から選挙目当てとか、あるいは国民からすればどうでもいい民主党らしさとかそういう問題ではなく、根本的な問いかけとして誰もけじめをつけていないと、そこに私は大きな問題点があるということを認識してそれぞれの当事者が判断をするということが大事だろうと思います。普天間の問題につきましては、私が伺ったのは今日はあくまでも報告ということであって、報告を受けてその中身がどういうものかまだ報告を受けておりませんので分かりません。その報告を受けて、私で沖縄とのパイプ役として何かやれることがあればしっかりとやらせていただきたいと考えております。
(問)けじめというのは小沢幹事長も含めてということでしょうか。
(答)政治とカネの問題で言われている方々は複数おられるわけでありまして、その方々全てがどうご自身が判断をされるかということだと思います。

(以上)