前原内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年1月19日

(平成22年1月19日(火) 11:15~11:28  於:国土交通省会見室)

1.発言要旨

 私の方から申し上げることはございません。

2.質疑応答

(問)民主党の小沢幹事長の土地購入を巡る問題で、小沢氏が東京地検の事情聴取に応じる意向という報道が今朝なされています。大臣は潔白であれば小沢氏は聴取に応じるべきだというお考えを示されていたと思うのですが、今朝の報道についてどう受け止めていらっしゃいますか。
(答)ご自身は潔白であると仰っている以上は、国民にしっかりと説明責任を果たすために事情聴取に応じられるべきではないかと申し上げておりましたが、その方向であるということで大変結構なことだと思っております。
(問)今日、日航の支援決定が行われると大臣は表明されていますが、改めて政府としてどのように再生に関わっていくのか、また経営陣が新体制に替わるにあたって、運航の安全、これは柳田さんやJALの遺族の方々たちにも指摘されていると思いますが、その辺についてもお願いします。
(答)おそらく午後に支援決定がなされることになると思います。とにかく今ご指摘がありましたように、航空会社というのは安全が第一でございますので、支援決定後も再生を行っていく間、安全運航というものを第一義的に重要なものとして考えて、再生をしながら飛ばしながら安全運航をしっかりやっていただくということが大事だと思っております。我々政府といたしましては、企業再生支援機構が支援決定をされました後に、様々なかたちで支援策というものを発表させていただく準備はしております。またそれに備えた対応というものも機構との間で議論を積み重ねてまいりましたし、また日本政策投資銀行の融資枠の拡大、或いは日本航空は海外にも拠点が沢山ございますので、外務省にも協力をいただいて、そういった拠点への事前説明、機構の支援内容といったものをお話をしてまいりました。何とか支援決定がされた後に、安定・安全運航が継続されながら再生が図られるように政府としてもバックアップをしていきたいと考えております。
(問)小沢幹事長の問題で民主党内から前原大臣や渡部恒三さん以外から小沢幹事長の説明責任を追及する声が上がって来ていないように見受けられるのですけれども、何か党内の中で物言えぬ雰囲気ですとかそういったものがあるのかどうか、今の民主党の雰囲気をどのように見ていらっしゃるのかということと、何故声が上がってこないのかということをどのようにお考えでしょうか。
(答)どういう形で自分の考えを表明するかというのは、それは選挙をくぐり抜けてきた政治家一人一人が独自で判断することでありますので私からとやかく申し上げることではないと思いますが、皆さん発言するかしないかは別にして国民目線で物事を考えている方が私は大変多いのではないかと思います。
(問)小沢幹事長の関係ですが、小沢幹事長は特捜部或いは国民に対してどのような点について、どのような姿勢で説明されることを期待されてますでしょうか。
(答)私も新聞報道等でしか分かりませんけれども、土地の購入資金の原資これについて地検特捜部が調べているようでありますので、そういった原資或いはかなり複雑なお金のやり取りがなされているようでありますけれども、その背景説明そういったものをしっかりとお話になるということで潔白であると仰っている以上それをしっかり説明責任を果たして頂きたいと思います。
(問)今日6時30分にフォーリン・プレスセンターで閣僚の記者会見があるのですけれども、それは大臣が出席をするのですか。
(答)私が今のところ出席をさせて頂く予定でございます。
(問)どんな話をするのですか。
(答)その時に話をさせて頂きます。まだ支援決定をされてませんので、支援決定がされたという前提で記者会見を行うということでございます。
(問)今日支援決定というのは、今日に設定されたというのはどういう経緯なんでしょうか。
(答)これは恐らく機構が支援決定をされれば詳しくお話をされると思います。我々は機構からこの日にというご希望があって総理にもご相談をして政府としても機構のご判断を尊重するということで今日に決まったということでございます。
(問)報道の方で上場廃止と。株主的には100%減資ということが支援機構が発表するだろうと言われているのですが、改めて株主に果たして本当に責任があったのかという声が特に個人に上がっているのですが、これについて大臣の見解を教えてください。
(答)まだどういう中味になるかということについて、私が今予断を持ってお話をすることは慎みたいと思っております。またそういった判断が、中味が示された段階で、今のようなご質問があれば、私の意見をお答えをさせて頂きたいと思います。
(問)小沢さんの話で、国民目線の方が民主党の中に多いのに説明責任を求める声が出ないといのは、国民目線というのは今、小沢さんにあんまり説明責任を求めていないということなんでしょうか。
(答)いや、皆さん、国民はどのマスコミの調査においても、そういった説明責任が十二分に果たされていると思っていないという方が大半だと思いますし、私もそう思う国民の方の思いというのはよく理解出来ますので、そういった意味で、事情聴取に応じられる方向になったということは大変良いことだと思いますし、先程申し上げたのは、それぞれが選挙で選ばれて、独自の考え方を持った独立した政治家ですから、どういう意見を言うのか言わないのかも含めて、それはその人達の判断だろうと思いますけれども、少なくとも私が色んな意見交換をしている議員は、国民目線での視点を持った議員がほとんどだと私は思います。
(問)小沢幹事長の関連なんですけれども、総理が小沢幹事長に「是非戦ってください」という発言をしたんですけれども、これは大臣はどのように総理の発言を解釈されますか。
(答)その後鳩山総理から閣僚に対してお話がございましたけれども、あれは検察批判でも何でもないと、党の代表の立場として幹事長がそう仰るんであれば、党代表が幹事長に対して仰った言葉であって、総理は代表であると同時に総理大臣でありますし、検察というのは法務省の下での官僚組織でございますので、それをしっかりとまとめるというのも総理の役割でありますので、それについてはしっかりとした認識を持たれていると思いますし、そういったご説明をされておりました。
(問)関連で、民主党内からは検察の捜査のあり方とか、情報リーク等々について批判する声も出ているんですけれども、検察の捜査のあり方に対する大臣のご見解はいかがですか。
(答)捜査のあり方については、私は特にコメントは差し控えたいと思います。また、党内でそういった意見があるということについては、そういう思いの人がいる、特に石川知裕議員と同期の人達というのは、私も石川議員をよく知っていますけれども彼は非常に性格の良い青年だと思っておりますし、今でもそう思っております。そういった繋がりの中で仲間を思う気持ちでそういった発言をしている、或いは勉強会をしているという風に理解をしています。
(問)公共工事に絡んだ疑惑が浮上しています。所管大臣として、本件について今省内で調査をなさっているのかどうかわかりませんけれども、その視点に立って何かコメントがあれば是非お願いします。
(答)私は従来からずっと、これは野党の時も現在国土交通大臣としても徹底して効率化をした公共投資をしていくと、必要なものについては勿論お金を使っていくけれども無駄なものにはお金は使わないし、ましてや政治家に対するリベート等キックバックなんていうものはあってはならない訳でありますので、そういったものを撲滅をするということが大事なことではないかと思います。特に自民党政権では、噂のレベルを出ませんけれどもそういったものが横行していたという話もあります。もしそれが事実であるとすれば、それは悪しき慣習であってそういったものは無くしていかなくてはなりません。国民の税金であるという意識を常に強く持ってこの公共事業というものの執行を厳しくしっかりと司って参りたいと考えております。
(問)少し前の話ですが、JRの不採用問題について与党3党と辻元副大臣と三日月政務官がお会いをして色々お話をされたようですが、この問題に関して大臣のご所見とご自身の任期中に解決したい等思いがありましたらお願いします。
(答)これは長年解決をしていない問題でありますし、この問題に関わって戦って来られた方々はかなりご高齢ですよね。亡くなられた方々もおられると聞いておりますので、一日も早い解決が望ましいとは考えております。何れにいたしましても、与党でこれについて今動かれているということでございますので、私の方に何らかの要請と要望があれば対処していきたいと考えています。

(以上)