古川副大臣記者会見要旨 平成22年1月14日

(平成22年1月14日(木) 17:00~17:16  於:合同庁舎第4号館12階共用1208特別会議室)

1.発言要旨

 それでは定例会見を始めたいと思います。まず今日の副大臣会議の報告からです。副大臣会議では、通常国会に向けてしっかり政務三役と、そしてまた党のほうの理事等ときちんと連携をとるようにと、国会対応を中心に意見交換がございました。また、政治主導確保法についての戦略室の局への格上げや副大臣や政務官の増員の話もございました。
 今日先ほど、新たに科学技術担当大臣になられた川端大臣と私と、津村政務官とで顔合わせをいたしまして、今後科学技術の政務三役会議、どういう形でやっていくのか、また今後の科学技術政策のスケジュール等の確認をいたしました。基本的には科学技術関連の政務三役会議は、科学技術の有識者会議がある前に木曜日にやろうということで話がありました。今日のようにその日のうちに定例会見を私がやるときは、私がブリーフしますが、定例会見が木曜日でないときには津村政務官が科学技術有識者会議のブリーフと一緒に行うということになろうかと思っております。
 今日私から皆様方に一つお伝えをしたいのは、戦略室の下に新しい有識者の検討会として、中期的な財政運営に関する検討会というものを近日中にも開催いたしたいと思っております。これは昨年10月に国家戦略室において開催した予算編成の在り方に関する検討会の論点整理におきまして、平成23年度予算から、まず複数年度の歳入見込み、歳入・歳出の骨格等を含む中期財政フレームをつくるということと、さらには中長期的な財政規律のあり方、財政健全化への道筋を示す財政運営戦略を策定する方針が示されております。このことは昨年12月15日に閣議決定した予算編成の基本方針においても、これを今年前半に策定するということは確認しております。この検討会はこれらの基本的な枠組みについて、有識者の方々の御意見を伺いながら考え方を整理するために開催するものであります。検討会のメンバーや具体的日程につきましては今調整中でありますが、第1回会合を近日中に開催できるように今準備を鋭意進めているところでございます。
 もう一点、先ほど申し上げました昨年10月の予算編成の在り方に関する検討会の論点整理の公表後、国民の皆さんの御意見を予算編成改革に生かすためのパブリック・コメントを募集いたしましたが、このパブリック・コメントの集計が一通り終了いたしましたので、近日中にホームページにおいてこれを公表したいと思っております。コメントは非常に多岐にわたっておりますので、参考になる部分については今後の業務において参考とさせていただきたいと思っております。私からは以上です。

2.質疑応答

(問)先ほど御紹介があった中期的な財政運営に関する検討会の件ですが、中期財政フレームと財政運営戦略は、かねてから5月か6月頃をめどにまとめるという方針だと思うんですけれども、この検討会はそこに向けて何か叩き台とか報告書をまとめるための会議と理解してよろしいんでしょうか。
(答)そもそも複数年度を視野に入れたようなものは本邦初でございますので、この検討会で議論するのは、中期財政フレームや財政運営戦略の基本的な考え方、枠組みについて、各国の例なども参考にしながらどういう枠組みが考えられるのかなどの点について論点整理的なものを取りまとめることを想定しております。そういうものを踏まえた上で、フレームといいますか枠組みを具体的にしていく過程につきましては、別途政治的な検討プロセスを経ることになると思っております。
(問)その論点整理というのは、時期的なめどというのは今のところイメージはありますか。
(答)先ほど御質問にもあった、本年前半にこの中期財政フレームと財政運営戦略をまとめたいと思っております。そのためには、できれば年度内ぐらいには論点整理は終えるようにしたいなというふうには思っております。
(問)話題変わるんですが、民主党の小沢幹事長の政治資金団体の土地取引の問題で、昨日東京地検が強制捜査に乗り出すということになりましたが、この件について民主党内でも小沢幹事長の進退を問う声も一部にあるという報道もありますが、これについて副大臣としてはどのようにごらんになっておられるかお伺いしたいんですけれども。
(答)この件については今捜査も進んでいることでありますので、その推移を見守るというふうに思っております。
(問)今お話のあった中期財政運営に関する検討会なんですが、メンバーは今調整中だと思うんですけれども、イメージとして民間の有識者とか、そのあたり政治のサイドだけじゃなくて民間も入れると、そういう考え方でよろしいんでしょうか。
(答)国家戦略担当の政務三役はもちろん入ります。前の予算改革のときも編成のあり方検討のときもそうですが、財務省の副大臣や政務官にも入ってもらいますが、有識者の皆さんにも参加をしていただきたいというふうに思っております。
(問)具体的には例えば企業の経営者だったりとか、学識、どのあたりを想定していらっしゃるんでしょうか。
(答)実務的な作業をすることが中心になりますので、そういう意味では学識経験者が中心になろうかと思っております。
(問)確認ですけれども、菅さんは経済財政担当相としてとか入ったりはしないんでしょうか、この検討会には。
(答)基本的に国家戦略室でやっていくことになりますから、仙谷大臣を中心にやっていくことになると思っております。
(問)今の関連ですが、財務省からは副大臣、政務官が入る予定という理解でよろしいですか。
(答)そうですね。
(問)あと先ほど科学技術の政務三役の話があったんですが、経済財政の政務三役のほうは、金融庁のほうの副大臣、政務官が今後入るという話も聞いていますが、今後どういったやり方で進めるのか伺いたいんですが。
(答)先ほどの副大臣、政務官の役割分担の中で、少し担務替えがございました。私は国家戦略関係はそのまま引き続きでございますけれども、仙谷大臣のところの部局については、行政刷新会議以外は基本的に大島副大臣と大塚副大臣のほうに担務が変更になりましたので御認識をいただきたいと思っております。担務の変更の際に、経済財政政策につきましては、大塚副大臣そして田村政務官、ここの2人とも連携をとるようにという指示書がございまして、それに基づきまして、今後経済財政の菅副総理の下での政務三役については、大塚副大臣そして田村政務官にも基本的には参加をしていただいて、政務三役会議を行っていきたいというふうに思っております。
(問)ブリーフは副大臣がされるんですか。
(答)私の場合は、仙谷大臣の部局と副総理と、今度あらたに川端大臣の政務三役会議もありますので、皆さんとこの前記者懇のときにできるだけその日にブリーフはしてもらいたいというお話がありましたので、記者会見と同じ日に政務三役会議があれば私がやりますが、記者会見と違う日、特に菅副総理は財務大臣になられておりますし、なかなか、どのタイミングで副総理の日程がとれるかというのは決められないところがあると思いますので、そういう場合には津村政務官が、終わった後にぶら下がりのような形でブリーフすることにさせていただきたいと思っております。
(問)繰り返しですが、大塚副大臣と田村政務官が入る狙いについて、どういった狙いがあるのか、具体的に説明してほしいんですけれども。
(答)財政と金融の連携をとっていくということでの今回の指示だと認識しております。
(問)すみません、今津村政務官のレクについて、終わった後のぶら下がりということをおっしゃいましたけれども、ぶら下がりではなくてきちんと会見という形でやってもらうことはできないんですか。
(答)これは先ほどから申し上げておりますように、副総理の時間をどのタイミングでとれるかというところがあります。もともとは私は記者会見のところでブリーフするというお話だったんですけれども、そうなるとその日にやれないとかいうこともあります。皆さんの要望でその日にブリーフをしてもらったほうがいいというお話があったんでそういう形でというふうに申し上げたわけでございます。記者会見をということになると、政務三役のどのタイミング、特に国会など入ってまいりますと政務三役の時間もかなり夜になったりとか、そういうこともあり得ると思います。となると前もって記者会見を設定してというのはちょっと難しいんではないかなと思っておりますので、基本的にはぶら下がりでのブリーフということで御理解をいただきたいと思っております。
(問)ぶら下がりも会見も基本的に変わらないと思うんですよ。会見になったから時間が著しくかかるとかですね……
(答)変わらないんだったらぶら下がりでもいいですよね。
(問)いやいや、つまりぶら下がりというのは結局終わるのを待っていろと、そういう意味ですか。
(答)そこのところは先ほどから申し上げておるように、どういう状況の中で政務三役会議が開けるかどうかわかりませんから、そういう形でやらせていただきたいと。皆さんの意見が多かったのが、その日に早急にブリーフをしていただきたいというお話だったんでそういう形にしております。私に聞くより皆さんに一回話をしていただいて……
(問)その日にやることとぶら下がりになるというのはまた別の話だと思うんですよ。そこをちょっと広報と記者クラブで相談させていただけないですか。ロジの単純な実務的な問題ですから。
(答)一回そこはお話は伺いたいとは思います。
(問)行政刷新会議についてなんですが、京セラの稲盛会長のほうがJALのCEOに就任するということで、委員を辞任される意向を示していますけれども、後任人事は補充されるという考えなのか。補充するならいつごろまでにというふうに考えられているのか、そのあたりをお願いします。
(答)まだ稲盛名誉会長が正式に辞やめられるとか、まだ私のほうでは承知いたしておりませんので、今の段階で仮定の話でお答えをするという段階にはございません。
(問)先ほどの中期財政運営の検討会のメンバー構成なんですが、財務省の副大臣、政務官というのは野田副大臣と大串政務官になるのでしょうか。
(答)基本的にはそういう形になると思います。
(問)ちょっと景気のお話をお伺いしたいんですが、今日朝、機械受注が出まして、かなり予想より悪い数字になっているわけですが、一方で海外経済、中国とかアメリカはまあまあ比較的順調ということで、二番底のリスクについてどういう御認識なのか。強まっているのか、あるいは後退しているのか、副大臣の御見解をちょっとお伺いしたいんですが。
(答)さまざまな下振れのリスクは依然として存在しておると考えておりますから、そういう意味では景気動向には引き続き注視をしてまいりたいというふうに思っております。

(以上)