福島内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年5月25日

(平成22年5月25日(火) 8:53~9:04  於:院内閣議室前ぶら下がり)

1.発言要旨

 どうもおはようございます。
 今日は閣議で子ども・子育て白書を閣議決定いたしました。この白書は、1月に策定した子ども・子育てビジョンにおいて、これまでの少子化対策から子ども・子育て施策への転換を図りましたけれども、そのことを踏まえて、これまでの少子化社会白書としていた通称を子ども・子育て白書としたものです。
 今回の白書では、この子ども・子育てビジョンの策定の背景やその概要、子ども・子育てをめぐる状況等を紹介しております。
  詳細は共生社会政策担当の少子化対策担当までお問い合わせをよろしくお願いします。

2.質疑応答

(問)今日、党務の話になっちゃいますけれども、沖縄のほうに行かれて知事とお会いになられるようですけれども、どのようなお話を。
(答)仲井真沖縄県知事と、それから伊波宜野湾市長と稲嶺名護市長の御意見や思いをしっかり聞いてまいります。意見交換をしてまいります。
(問)具体的にどんなお話をされるのでしょうか。
(答)まずこちらがというよりも、やはり今直接この間、電話でもと思ったんですが、電話ですとまたゆっくりした話になりませんから、直接お目にかかって、そして、むしろ知事、それから名護市長、宜野湾市長の思いや御意見をしっかりお聞きしたいと思っております。意見交換をしてまいります。やはり間接的でなくて、直接お話をすることが今大事だと思いますので、沖縄の首長たちの思い、市民の方とも話すことがあるかもしれませんが、しっかり受けとめてまいります。
(問)今日、閣議の場で総理、官房長官とこのことについて何かお話はされましたでしょうか。
(答)そのことはありません。
(問)普天間問題についても特にお話は。
(答)ありませんでした。
(問)昨日、照屋国対委員長が意見書を国対三役で出されて、基本政策や閣議決定が開かれずに辺野古で強行する方針が決まった場合は政権離脱すべきだという意見書を出しましたが、これについてはどのようにお考えでしょうか。
(答)それも照屋議員の御意見で、今日沖縄に行きますし、皆さんたちの意見や思いをしっかり受けとめますし、またこれは28日、日米共同宣言がどういう形で出されるのかということもありますし、私は党首ですので、皆さんたちの御意見や思いを全部しっかり受けとめてやっていきたいと思います。
 また、今日、日米共同宣言がどんな形になるのかということに関しても働きかけたり、注視をしてまいりたいと考えております。
(問)照屋先生は、政権に引き続き残る場合は離党も辞さずという御意向を表明されているんですけれども、それについてはどのようにお考えでしょうか。
(答)まだ照屋議員ときっちり話をしておりません。それは照屋議員のとにかく沖縄で基地を拡大したくないという熱い思いでしょうから、またそれも照屋議員の大事な御意見だと思います。
(問)今朝の総理のぶら下がりで、今日、福島党首が沖縄に入られることについて、閣僚として沖縄を訪問されるのはいかがなものかと。その後、ただしで、党首としては仕方ないという趣旨の発言をなさったんですけれども、閣僚という立場もあり、党首という立場もあり、訪問するということについて党首はどうお考えになっていますか。
(答)私は社民党党首として、この極めて大事な問題に関して、直接当事者の皆さん、あるいは知事とはまだきっちり話をしておりません。知事も、それから名護市長も、それから宜野湾市長も、これまで何度もお会いしていますし、とりわけ宜野湾市長は野党時代からお話ししている方です。また、名護市長は、私たちがみんなで推して、社民党も民主党もみんなで推して、私たちが本当に選んで推した方ですので、きっちり意見の交換をすべきだと思っております。社民党党首としてきっちり意見交換をしてまいります。それは今とても必要なことだと思いますし、それからやはり現地の思いをどう私たちが本当に真の意味で政治の場面で生かすことができるのか、むしろ御意見、あるいはお知恵もお借りしたいと思いますし、その貴重な機会になると思っております。
(問)総理は今朝、同じぶら下がりの中で、社民党の福島党首に対して懇切丁寧に説明したい、できる限り御理解をいただきたいというような発言をなさっているんですが、これまでの両者の考えからして、なかなか歩み寄る余地というのもほぼなくなってきているんじゃないかと思いますが、これに対して御所見を。説明されてもなかなか御理解できないんじゃないかと。
(答)今まで何度もいろいろお話しをしておりますし、総理がお話しをしたいということであれば、それは私はすべてきちんと話を聞きたいと思います。
 ただ、繰り返しで言っていますが、連立の同意と地元の同意なくして日米間の交渉が先行するというのは手続的におかしいと思います。
(問)亀井大臣が昨日福島党首のほうに軽々に政権を離脱しないでほしいという、実現不可能な案に反対して離脱するのはおかしいというふうにおっしゃったそうですけれども、それについてはどのようにお考えですか。
(答)亀井大臣からも直接電話をいただきまして話をしました。亀井大臣は、報道されているようなことを私にもおっしゃいました。それはまた、亀井大臣が一緒に連立政権の、三党の連立をやってきたカウンターパートナーですので、亀井大臣の御意見としてそれはそれでまた私自身も受けとめたいと思います。
(問)先ほど、28日の日米共同宣言についても受けとめていくというふうに話し、すべての結果を見て、党内も含めて、党首なので受けとめていかなければならないというふうにおっしゃいましたけれども、それは28日に何らかの決断をするという意味なんでしょうか。
(答)いや、そこまで言っているわけではありません。社民党の考えは一貫して変わりませんので、本当に沖縄の人たちとともに、そして国民の皆さんたちとともに、辺野古に海上基地をつくらせないためにどう頑張っていくのかということについて、むしろ知恵を出し合いたいと考えています。
(問)口蹄疫ですけれども、農水省が49頭処分を決めましたが、東国原知事は反対されていますけれども、この点について大臣はいかがお考えですか。東国原知事は49頭を殺さないでくれと。
(答)これについては、宮崎の本当に大事な牛なので、東国原知事の意見も大変わかるのですが、ただ、国でとにかく口蹄疫をどうやって撲滅して封じ込めるかということで、これはウイルスがどんどん出るという可能性もあるので、殺処分することは全くしのびないですけれども、でも、とにかく殺処分して埋却処分を大至急急がないとウイルスが出ていくという現状があります。それはまず大事なことは、牛の殺処分は確かに心を痛めますし、大事な牛は本当に財産ということも本当によくわかります。しかし、口蹄疫を何としても撲滅するためには、殺処分してできるだけ早く埋却処分を急がなければならないという現状もあることを理解していただくしかないんじゃないでしょうか。
 ただ、待ってくれという気持ちはよくわかりますが、そうするとウイルスが出ていく可能性があるということがありますので、私は今やはり口蹄疫が広がらない、感染が広がらないようにすることがとにかく第一だと思いますので、本当に残念ですが、やはり埋却処分を急いで、これ以上外に出ていく可能性をとにかくなくしていくことが急務だと思っています。
 社民党は、沖縄の基地の負担軽減、あるいはもっとやはり軍縮も含めた解決をしたいという多くの国民の皆さんたちと本当に気持ちを一つにして、一緒にやってきたと思っております。それは今後も変わりません。そして、厳しい政治状況の中でも、どうすることが一番やはり解決につながり、私たちは持っている力とエネルギーと知恵をどうすれば本当によりよい解決ができるのか、常にぎりぎりまで頑張ってまいります。よろしくお願いします。

(以上)