東京商工会議所での講演

東京商工会議所で講演を行う小渕大臣

 平成20年11月13日、東京商工会議所常議委員会が開催され、小渕大臣が「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の実現に向けて」について講演を行いました。
 小渕大臣は、地域経済を支える経営トップの方々に、少子化対策の取組として、「安心こども基金(仮称)」の創設により確保した1000億円での保育所整備、妊婦検診の14回無料化、今後の出産費用の負担軽減を3つの柱として、一生懸命力を入れていること、そして、これらの施策を速やかに進めて、3年後の基金の事業期間が終了する頃までには、「子どもを産んだ後を預ける場所を見つけやすくなったよね」、「子どもを産んだ後も働きやすくなったよね」、と子どもを産みやすい社会になったことを若いお母さん方に実感していただけるように、しっかり実施に努めていきたい、という思いを伝えました。
 また、ワーク・ライフ・バランス推進に向けた取組として、育児休業法の改正などの紹介を交えながら、男性の働き方改革の必要性を訴えるともに、先月訪問した企業の取組に触れ、「労働力人口が減っていくなかで、優秀な人材を取っていくのが難しくなる。そうした中で、仕事もしっかりしてもらうけれども生活もしっかり守っていくということをPRしていく、それによって良い人材を確保していく」という、妙徳社長のお話を紹介し、各社における取組の促進をお願いしました。
 最後に、担当大臣として、「自分が育児をしながら仕事をしていく中でぶつかる壁というのは、今、企業のなかで働いている女性もいろんな形でぶつかっている壁だと思う。自分自身がぶつかった壁を一つの経験として、いろんな省庁に投げかけ、その壁を解決していくことが、少子化対策担当大臣としての自分の役割だと思う」と語り、強い責任感を示すとともに、「少子化対策やワーク・ライフ・バランス施策を前向きに捉え、これからの時代を担っていく子どもたちのために何ができるのかを考え、多くの皆さんに明るいメッセージを送っていきたい」との決意を伝え、社会全体での取組推進に向けた協力をお願いしました。