日本女子大学の視察

テレビ会議システムを使って女性研究者と意見交換を行う小渕大臣

学生と懇談する小渕大臣

 平成20年11月21日、小渕大臣は女性研究者の支援に積極的に取り組んでいる東京都文京区の日本女子大学を視察しました。
 大臣は、同大学の概要及び同大学が取り組んでいる女性研究者への支援プロジェクト、そして研究者が在宅でゼミや会議等に参加できるテレビ会議システムについて説明を受け、実際にそのシステムを使って、女性研究者の方々と懇談を行いました。
 研究者からは、キャリアを重ねていこうとすると、留学・単身赴任等で家族が一緒に生活できない場合もあり、それが出産・子育て以前にネックになっていること、研究活動がもっとも忙しい時期と出産・子育ての時期が重なってしまい、その両立が困難であること、一方で研究者は比較的自由に時間が取れるので、工夫次第で研究活動にも子育てにも楽しく取り組むことができるとの声がありました。これらの声に対し、大臣は「日本女子大学のような良いモデルを広く社会に発信していくことが大切である。また、それぞれの方が選んだそれぞれの生き方、選んだ道をきめ細かく支援できる仕組みをつくることが必要である。そのためには女性研究者の周囲の人々の理解と協力が不可欠であり、さらに、そのような意識を醸成し、環境を整備していくためにはトップの意識改革が重要である」と述べました。
 続いて大臣は、同大学内に設置されている学内保育施設「さくらナースリー」を視察し、研究者を目指している学生の方々と懇談しました。学生からは、それぞれの研究テーマ・内容と、将来に対する希望や不安などについて話がありました。大臣は自身の経験談も織り交ぜながら、「自らの将来を自らの手で切り拓いていくことはすばらしいことであり、そのための努力を今後とも惜しまず続けてほしい。研究者という道を選択するために他のものを犠牲にする必要のない社会環境の整備に努力したい」と述べました。