国立公文書館の視察

江戸時代の群馬県の地図を閲覧する小渕大臣

 平成20年11月5日、小渕大臣は国立公文書館を視察しました。
 国立公文書館は、歴史資料として重要な公文書などを保管し、一般の利用に供するための施設として重要な役割を果たしています。公文書管理について担当する大臣として、今後の検討に資するため、施設や職員の業務の実状を視察しました。
 小渕大臣は、インターネットを通じて国立公文書館が所蔵する歴史公文書等をデジタル画像で閲覧できる「デジタルアーカイブ・システム」について説明を受けました。さらに、所蔵資料の中から日本国憲法の御署名原本や江戸時代の上野国(現在の群馬県)の地図などを閲覧しました。
 視察後に、記者からの取材に答えて、小渕大臣は、「諸外国の公文書館と比べて少ない42人の職員ながらも、国立公文書館は、デジタルアーカイブ・システムを活用し、利用者の利便性向上に取り組んでいます。現場の職員は、不十分な体制のなかでもしっかり頑張っています。しかしながら、移管される公文書の増加や利便性の更なる向上に対応するためには、職員の増員など管理体制の整備を計画的に進めることが必要です。また、新しい施設の建設については、国立公文書館に求められる機能や役割を明確にした上で、具体的な整備の内容を今後、検討していくこととなると考えています。」と述べました。