東京女子医科大学の視察

女性医師の支援について出席者と意見交換を行う小渕大臣

保育所の赤ちゃんを抱く小渕大臣

 平成20年10月18日、小渕大臣は、女性医師の支援に積極的に取り組んでいる東京都新宿区の東京女子医科大学を視察しました。
 視察ではまず、同大学に設けられた保育所を訪問し、実際に仕事と子育てを両立している女性医師の方々と意見交換を行いました。意見交換では、女性医師から、医療現場での両立の苦労や不安の声とともに、仕事にも子育てにも楽しく取り組んでいるとの前向きな声も伺いました。
 続いて、大臣は、同大学内で開催された「女性医師支援交流会」における講師の方々等との懇談会に臨み、同大学における女性医師支援のための先進的な取組についての説明を受け、意見交換を行いました。
 その後、「女性医師支援交流会」の冒頭では、「我が国が抱える様々な課題を乗り越え、将来にわたって元気な社会を構築するためには、社会全体の変化とともに、一人一人の意識改革が重要。医師不足については、女性医師が仕事を辞めず子育てをできるような環境整備をしっかりやっていかなければならない。頑張っている皆様方を応援し、力強くバックアップしていきたい」と挨拶しました。
 視察後の記者会見で、「日本における女性医師支援に関して、今後何を変えていく必要があると思うか」との質問に対して、大臣は、「女性医師のライフスタイルの問題、例えば長時間労働など様々な要因があって、子育てをしながら仕事を続けていくことが難しい状況がある。医師不足が大問題になっている中、託児所等の保育支援などを通じて女性医師を支援し、女性医師に活躍していただくことは重要である。そのためには、組織のトップや女性医師の上司等、上の方の意識改革していくことが大事であり、私も少子化大臣として、トップの方々に必要性を直接訴えながら、ご理解をいただいていきたい」と述べました。
 また、大臣は、本日の視察で一番心に残っていることとして「とても前向きに頑張っている方の、仕事も楽しいし、子育ても楽しいという言葉に、少し救われる思いがした。東京女子医大の取組みが、1つのモデルケースとなって全国に広がることを期待しており、バックアップもしていきたい」と述べました。