小渕内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年5月29日

(平成21年5月29日(金) 8:50~8:57  於:参議院本会議場中庭側廊下ぶら下がり)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議では、私の所管案件として、平成21年版男女共同参画白書の決定がありました。
 以上です。

2.質疑応答

(問)厚労省の分割・再編のことですが、昨夜総理が分割にはこだわっていないというふうに発言されまして、事実上頓挫してしまったような形になっているんですけれども、大臣は分割に賛成というふうにかねて明言されていましたが、こういったような事態になってしまっていることについて、今どのように考えていらっしゃいますか。
(答)私は特に頓挫したというふうには思っておりません。もともと私が直接総理の御発言を聞いたのは経済財政諮問会議の場でしたけれども、そのときに安心社会実現会議のときのお話を出されて、少子化問題も含めて、安心社会実現に向けてどういう政策をとったら良いのか、どういう形をとっていったら良いのか考えていくべきであるという総理の御指示であったと思います。それについて、与謝野大臣を中心にきちんと整理をするようにというお話でありましたので、特にその総理のお考えというものは変わっていないのではないかと思っておりますし、昨日の会見の様子も聞きましたけれども、特にぶれたということではないと思っています。
 私も再編に賛成というよりは、総理の御発言のとおり、少子化問題というものを踏まえていろいろな形を考えなければいけないというお気持ちに対して賛成であるということでありますし、再編ありきでどうもそれ以降話が進んでしまったので、昨日の総理の発言を受けて頓挫したというような報道がされているようですけれども、決してそういうことではなくて、今後もきちんと見直しをしなければならないところは見直していきますし、安心社会実現に向けて、少子化も含めて、考えていかなければならないという気持ちに変わりはないのではないかと思います。
(問)大臣自身は、やはり今の特命担当大臣には限界があるとおっしゃっていましたけれども、やはりちょっと今組織の見直しはしたほうがいいというお考えには変わりはないと。
(答)限界があるということもそうですし、やはり少子化問題は今の重要かつ大変緊急的な課題でありますので、できる限りそのあたりを機動的に対処できるような体制にしたほうが良いと思っています。
(問)あと、総理の今回の件での進め方というものについて、ちょっと急ぎ過ぎたのではないかというような、そういった面の批判というのが今回あるんですけれども、大臣はこの総理の今回の件の進め方について、どのように考えていらっしゃいますか。
(答)どこの部分をとって総理が急ぎ過ぎたと言っておられるのかわかりませんが、安心社会実現会議では、今、我が国において、やはり様々な不安や将来に対しての懸念を国民みんなが持っており、それに対して対処していかなければいけないということで会議が行われていて、その場での皆様の発言を踏まえて、また経済財政諮問会議でも今後の再編のあり方も含めて話をしていると。その中で提案が出てきて、将来的にも解決していかなければならない課題として総理から御指示があったということで、それに向けてほかの閣僚も交えて議論が進んでいったということです。もちろん厚労省の組織形態を考えていくということであれば、時間をかけなければならない部分もありますし、党の話を聞いていかなければならないこともありますから、問題提起をされたという面では特に拙速だったとは思っていません。
(問)与謝野大臣は総理から厚労省の分割・再編についての指示を受けたと明言されているんですけれども、実際に分割・再編についての総理の指示はあったのでしょうか。
(答)それについては議事録を見ていただければと思いますけれども、私が出た経済財政諮問会議の場では、先ほど申し上げたように、分割ありきということではなくて、安心社会を実現するためにどういう姿が望ましいのか、与謝野大臣を中心に厚労省の組織の問題も含めて検討するようにということであり、特に分割して、そこに何をくっつけてとかいう組織論について総理から御指示があったとは記憶をしておりません。
(問)関係閣僚会議でも直接出席された大臣にそういった指示はなかったということでしょうか。分割再編案について検討してほしいという指示は関係閣僚が集まった段階でもなかったですか。
(答)基本方針を官房長官からいただきましたが、その際に、これは自分の発言として申し上げたのは、今報道ベースでも分割ありきということで進んでいるけれども、本来あるべき姿は、どういう理念を持って検討するかということ、国民に対してどのように伝えていくかということ、それをしっかり実現する形はどういうものかということをしっかり示してほしいということでありましたし、官房長官にもそのとおりであると御理解いただいていたと思います。
(問)先ほど総理の進め方についてお話がありましたけれども、与党の風向きが強くなってしまって、大胆な形で見直した組織再編というのはしにくい状況だと思うんですけれども現状についてどうお考えですか。
(答)昨日、官房長官が党にお話をされたということで、党のほうからどのような議論があったのかということは十分には承知をしておりませんが、やはりこういう話になってくると、それぞれ皆さん御意見もありますし、大きな改革になってくると思いますので、それは皆さんの御意見をしっかり伺わなければいけませんし、議論があってしかるべきことであるかと思っています。ただ、やはりスピード感というものも大事だと思いますし、何としても安心社会を実現するために、今何をしなければいけないのかということを考えて進めていかなければならないと思っています。

(以上)