小渕内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年1月30日

(平成21年1月30日(金) 9:39~9:44  於:参議院議員食堂前ぶら下がり)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議について、私からは特にお伝えすることはありません。
 私から報告事項が1点ございます。
 「定住外国人支援に関する当面の対策」についてです。
 昨年末、総理から定住外国人のための必要な対策を速やかに講じるよう御指示がありました。今月9日内閣府に「定住外国人施策推進室」を設けて、関係府省連携の下、関係自治体の声も踏まえて、意見等を進めてまいりました。
 そして、このたび、定住外国人支援に関する当面の対策が取りまとめられましたので、お手元の資料のとおり、本日の閣僚懇談会で御報告いたしました。
 今般の厳しい雇用情勢の下で、日系人を初めとする定住外国人の方々が困難な状況に置かれ、特にその子供たちが就学等の面で厳しい状況にあること が推進室の担当職員による現地調査等により明らかとなりました。そこで今回の対策は、①子供たちの就学機会の確保などの教育対策と、②相談体制の強化や職 業訓練の拡充などの雇用対策に重点を置きつつ、住宅対策や帰国支援なども盛り込んだ総合的な支援策となっています。
 今後は、関係府省において、この対策に基づく支援策を速やかに講じることが重要であり、総理からも本日の閣僚懇談会の場でその旨、御指示がございました。
 そこで、本日午後に開催される外国人労働者問題関係省庁連絡会議に私も出席させていただき、直接関係府省の事務責任者を督励したいと思います。 また、今回の対策を受けて、関係自治体においても、定住外国人施策に積極的に取り組んでいただくことを期待しています。詳細につきましては、今後事務方か ら御説明をさせていただきます。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)定住外国人の関係ですが、閣僚懇で総理からも話があったようなんですが、具体的にどういう話があったのかという点と、また今回、当面の対策という形でまとまっていると思うんですが、中長期的にどういったことを考えられるかという2点をお願いします。
(答)まず、総理からお話があった点は、この定住外国人の問題というのは、長年あったお話でもありますし、また各府省にまたがることでもあるので、それぞれの省庁が連携をして、しっかり取り組んでいくようにということでした。
 今後の対策については、とりあえず今、当面の課題ということで、取りまとめをさせていただきましたが、やはり最終的には外国人の方々が安心して住みやすい環境をしっかりつくっていくことが大切であると考えていますので、これから、またほかの省庁とも連携をしながら、何ができるかということをしっかり検討していきたいと考えています。
(問))今回、特に日系ブラジル人の方の子供の方がどうしても就学ができないという状況が問題になっていると思うんですが、特に今回の対策の中で、大臣として一番思い入れが強いというか。
(答)これは一般の方々にとっても、ブラジル人の親御さんにとっても、お子さん方の就学を続けられないということが大きな問題だったと思います。いろいろと知恵を絞ったわけですけれども、公立の学校に行こうと考えておられる方については、それがスムーズにいくようにしっかり支援していくということがまず一つです。もう一つはやはりブラジル人学校に通っていて、就学継続ができない方々をどうしていくかということですが、お子さんが学校に通えなくて、家にいるか、地域にいるかという状況になっています。やはりそうした方々はなかなか日本語を十分に話せないということ、またそのほかの理由があって、公立に転入することができないということですから、放課後の居場所づくりのような形でそういったお子さんを集めて、日本語の訓練ですとか、何らかの形で教育が施していけるようにしていくというところがポイントであると思います。
(問)費用面が交付税からとか書いていたと思うんですけれども、かかる費用というのは全体、ほとんどが地方ごとに。
(答)これは、地方がどのくらいの規模でやるかとか、幅がどのくらいのものかということが出てこないと全体的なものというのは見えてきません。
(問)あと対象人数というのも、まだ調べきれていないんですか。
(答)そうです。

(以上)