小渕内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年12月9日

(平成20年12月9日(火) 10:21~10:28  於:内閣府本府1階 118号室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議では、私の所管案件は特にございませんでした。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)先日、笹川会長が、小渕大臣に関して、子供を産んだから大臣になったという趣旨の発言をなさいましたけれども、それについてはどのように受けとめられていますか。
(答)子供を持つ立場で、しっかり少子化対策担当大臣をやってくれというお気持ちでおっしゃったのではないかと私は考えております。ただ、子供がいる、いないにかかわらず、また男性、女性ということにかかわらず、今の日本が抱えている少子化の問題は大変重要な課題であります。少子化対策は待ったなしの状況にあるのですから、誰もが考え、行動に移していかなければならないと思っております。
(問)関連ですが、笹川会長から、特にその発言後、何かお話があったりとか、御説明があったりとか、そういったことはあったんでしょうか。
(答)直接お目にかかっておりませんし、電話でもお話はしておりません。
(問)その発言に関連して、人口減少についてですけれども、どうも近ごろの若い人は努力が足りないというお話もなさったということなんですけれども、それについては。
(答)報道ベースで聞いたのみで、どのような形でそのようなお話になったのか、十分に内容を承知していないので、コメントは差し控えたいと思います。
(問)前の厚労大臣の柳澤さんが、女性のことを「産む機械」というような発言をされて問題になったことがありますけれども、そういった一般の人になかなか理解されがたいような発言が自民党幹部から相次ぐことについては、どのようにお考えですか。自民党の体質というか、そういったものも含めて、どのようにお考えでしょうか。
(答)いろいろなお考えを持つ先生方がおられますので、自民党だからこの発言が出るということではないのではないかと思います。ただ、やはり政治家ですから、言葉は大切でありますし、特に責任あるお立場の方が誤解を招くような発言をされると、国民の皆様にとりましてもいいことだとは思えませんので、自分自身も含めて、発言には注意しなければならないと考えております。
(問)先ほどの質問の関連ですけれども、笹川会長の発言とは別に、今の若い方の努力というか、頑張っている状況とかについて、やはり子供は産みたいけれども、産めない若い人たちが増えていると思うんですけれども、そういう状況に関して、大臣のお考えは。
(答)やはりこの経済状況も含めて、結婚をしたいと思っているけれどもできない、あるいは子供を2人、3人持ちたいと思っているけれども産み控えるというような実情があるというのは十分に承知をしています。皆さん方の、産みたいという希望、結婚したいという思いにしっかり応えていける、支えていける社会環境がなければならないと思っていますので、少子化対策としては、ただ単に一つだけの政策をしていくのではなくて、保育の充実ですとか、経済支援ですとか、バランスよくやっていかなければならないと思っています。また、現在の若い人たちが抱えた課題というものがあると思いますので、そうした現状認識についても、時代に沿ったものにしていかなければならないと考えています。
(問)支持率の関係ですが、NHKの世論調査でも、内閣支持率がおよそ半減しました。総理の発言の関連や、あとは二次補正予算案を先送りしたことについての批判も高いようですが、大臣としてどう受けとめて、どうされたいと思いますか。
(答)正直この低い数字については、重く受けとめなければならないと思っていますし、謙虚に受けとめておるところであります。やはり国民の皆様方が望むこと、期待に十分に応え切れていないということもあると思いますし、今、地方税の話がありましたけれども、現在のこの経済状況を鑑みたときに、雇用や景気対策に十分な対応ができていないということでもあるのだと思います。
 しかし、支持率を回復するための魔法のような手段というのは、なかなか無いわけですから、二次補正にしても、来年度の予算にしても、そうした声にしっかりお応えできるように誠実に対策を練って、国民の皆様の前にお示ししていかなければならないと思います。

(以上)