小渕内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年10月14日

(平成20年10月14日(火) 8:45~8:50  於:参議院議員食堂前ぶらさがり)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議は、国会提出案件18件、政令1件、計19件の案件がございました。このうち私の所管案件はございませんでした。
 また、私から報告事項が3件あります。
 1つ目は、奈良県立医科大附属病院総合周産期母子医療センターの視察についてです。
 昨日、昨年夏に妊産婦の受け入れ困難という非常に痛ましい事案が発生した奈良県を、少子化担当大臣として事案発生後初めて訪問し、その後の取組を関係者から直接聞き、また自分の目で見てまいりました。
 奈良県におきましては、事案発生を受け、総合周産期医療センターが整備されるとともに、救急医療情報システムの整備が図られるなど、安心してお産ができる環境づくりに向けて具体的な取組が進められていることをうかがうことができました。
 しかし、一方で、産科、小児科医療、特に救急医療の現場の厳しい状況もうかがいました。これは奈良県だけでなく全国的な問題であると考えられま すので、今後は産科、小児科医療にかかわる人材の確保のための取組や、産科、小児科医療の現場を支えている人たちを支援していくための取組も充実させてい く必要があると痛感いたしました。
 国民が安心して妊娠・出産、子育てができる産科、小児科医療の環境整備は、少子化対策の大きな柱の一つであり、今後とも関係省庁と協力して、その取組を進めていきたいと考えております。
 2つ目はファザーリング・ジャパン安藤氏との対談についてです。
 先週、積極的に現場に飛び込むとともに率直な御意見を幅広く聞いていきたいと申し上げました。その一環として、各分野の専門家の方をお招きするなどして、リレートークを今後展開してまいります。
 その第1回として、明日15日「父親を楽しもう」というメッセージのもと、パパ検定などいろいろな活動を行っていらっしゃるNPO法人ファザー リング・ジャパンの安藤哲也代表に大臣室においでいただき、併せて子育て世代の内閣府職員の参加も募って、父親の子育て参加、仕事との両立などについて、 みんなで議論し考える機会を設けることといたしました。
 私自身、母親として子育て中でありますけれども、父親の側からの子育ての楽しみ方や苦労、その解決方法などについて話し合い、自由闊達な議論を 通じて、子育てにもっと積極的にかかわりたいと思いつつも、なかなか難しい、できないと感じているパパたちの参考となるようなアイデアが多数飛び出すこと を期待しています。
 3つ目は、青少年インターネット環境整備等に関する検討会の開催についてです。
 お手元に資料をお配りしているかと思いますが、来週月曜日20日に、第1回の青少年インターネット環境の整備等に関する検討会を開催いたしま す。この検討会では、先の国会で成立した青少年インターネット環境整備法に基づく基本計画の策定に向けた検討を行います。詳細につきましては、共生社会政 策担当政策統括官付インターネット青少年有害情報対策・環境整備推進準備室までお問い合わせください。
 以上です。

2.質疑応答

(問)閣僚懇のほうで、各大臣から特段の発言というのはありましたでしょうか。
(答)中川大臣からG7についての御報告がありました。
(問)青少年のインターネットの方なんですけれども、具体的にどういった被害とか、そういうのを念頭に置いているんでしょうか。
(答)最近の新聞などでも出ていますけれども、小学生、中学生の間で、携帯などによるインターネットの被害、そういう経験をした人たちが約2割いるという話もありますので、やはり現場の声を踏まえてしっかり検討し、子供たちが安心・安全な環境の中でインターネットを利用できるように、整備をしたいと考えております。
(問)所管外なんですけれども、金融危機の関係で、閣僚懇の部分で、総理の言葉を含めて、どういったものがあったか教えていただけますか。
(答)そのことについて、本日は、特に総理からはお話はありませんでした。
(問)その話題で話があったわけではないということですね。
(答)今日は時間も短かったので、特にありませんでした。
(問)明日、認定こども園の検討会の初回会合だと思うんですけれども、明日のその会合に向けての期待と、あと解決すべき課題について、ちょっと教えてください。
(答)認定こども園については、私も、先週現場を視察させていただきました。
 やはり子供の目線を大事にして、また利用者から率直な御意見をいただくことによって、皆さんが使いやすい形で整備が進めばいいと思っています。保育園を待っている親御さん、お子さんもたくさんいますので、しっかりと制度改正に取り組んで、できるだけ早く認定こども園の整備ができるようにしたいと考えております。

(以上)