小渕内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年9月25日

(平成20年9月25日(木) 10:54~11:07  於:内閣府本府1階 118号室)

1.発言要旨

 皆様おはようございます。
 このたび内閣府特命担当大臣を拝命いたしました小渕優子でございます。
 私の担当は、少子化対策、男女共同参画、あわせまして公文書管理、青少年健全育成、そして食育であります。
 少子化については、今この国が抱えている国全体にかかわる大変重要な課題であると認識をしております。
 私自身、現在、子育て真っ最中ということもありますし、子供を持ちたいと思っている方々が躊躇することなく安心して子供を産み育てることができ るような、また仕事を持っている女性の方でも出産をあきらめるという選択をするのではなく、子供を持つことで夢や希望を持ち、喜びを感じながら楽しく子育 てをすることができるような、そうした世の中を1日も早くつくっていかなければならないと思っています。
 そうした大きな課題を扱う大臣を任せていただけることを大変光栄に感じております。また、その責任に大変身が引き締まる思いでおります。
 麻生内閣の一員として、精いっぱい頑張っていきたいと思っております。何分初めての大臣ということで、わからないこともたくさんありますので、皆様方の御指導、御鞭撻をいただけます ように、どうかよろしくお願い申し上げます。

2.質疑応答

(問)先ほど中山大臣から引継があったと思うんですが、やりとりの中で、中山前大臣からどういったアドバイスがあったのか。また、大臣の方からどういった抱負といいますか、そういったことを述べられたのか教えていただけますか。
(答)中山前大臣からお話がありましたのは、やはり少子化問題については、今、厚生労働省と文部科学省を中心にいろいろな知恵をいただいていますけれども、それだけではなく、例えば地域の安心・安全のように、それぞれの地域で取り組んでいかなければならない課題もあるなど、本当に多岐にわたる分野であって、関係する省庁も多いということ。いろいろな関係者を仲間に加えながら、少子化問題がこの国全体の課題であるということを皆さんに御理解をいただきながらやらなければならないということ。早急に取り組まなければならない最重要課題であるということをしっかり認識してやってほしいということ。そのようなお話がありました。
(問)それに対して大臣の方からは何か。
(答)私自身も、確かにこの少子化問題はみんなで解決をしていかなければならないことだと思いますので、前大臣がおっしゃるように、いろいろ皆さんから御協力をいただいて、知恵を絞りながらやっていきたいということと、やはり少子化問題はそんなに短い時間の中ではなかなか結果が出てこないことなので、前大臣、前々大臣、そのまた前々々大臣と、これまでの大臣がいろいろ取り組まれたことを御指導いただきながら、チームをつくって、一緒になってやらせていただきたいというお話をいたしました。
(問)先ほど、少子化問題は多岐にわたるという御発言がありましたけれども、特にどの部分について力を入れていきたいか。もう1点は、実際の事業だとか人事、予算面で、厚労省とか文科省が実際には抱えていますけれども、そういった限られた権限の中でどのようにリーダーシップを発揮していかれるお考えかお聞かせいただけますか。
(答)どこに重点的にというか、これは全体的な意識の改革というか、少子化対策にかかわるすべての分野で、今後どういうふうに取り組むのかということについて、全体的にレベルアップをしていかなければいけないのではないかと思っています。
 例えば、細かな話でいいますと、「新待機児童ゼロ作戦」ということで、これは厚労省が中心でありますけれども、もちろん1日も早く待機児童がいなくなるような対策をしなければなりません。あるいは、地域づくりに関しても、こうしたことは国土交通省の所掌になってくるかもしれませんけれども、子どもが安心してお散歩できたり、外に出られたりするための地域づくりをしていかなければならないでしょうし、安心して遊べるような場所というものをつくっていかなければならないでしょう。それぞれが自分の中で少子化についてどのような役割があるのかということを考えながら、全体的にレベルアップさせなければならないと考えています。
(問)次に、リーダーシップの発揮についてですが。
(答)確かに多省庁にわたるということで、難しい面もあるかと思いますけれども、逆にいろいろな方々の知恵を一気にここに集中させて引っ張っていきたいと思っています。
 少子化対策については、課題も多いですが、この国の未来をつくる子供たちへの、本当に大きな投資であると思いますので、予算確保も含めて、前向きに、全力で、明るくこの問題にぶつかっていきたいと思っています。
(問)昨日、大臣に御就任されて一夜明けましたけれども、改めて何か感じられたことなどありましたらお聞かせください。
(答)本当に昨日は朝からどたばたとしておりまして、わからないことの連続で1日が終わってしまったという感じですけれども、一夜明けてみまして、自分自身がどういう役割を与えられたか、その責任の重さも痛感しながら、またどういった形でこうした大きな課題に立ち向かっていったらいいかということを冷静に判断していかなければならないと思っています。
 先ほど申し上げたように、私自身がまさに子育て真っ最中ということで、少子化については、様々な経験を1年間してきました。これから先、やはりいろいろな不安、心配がある中で、自分の経験したことも改めて整理しながら、どういったことに切り込んでいったらいいのかということを考えていきたいと思っています。
 本当に不慣れなこともたくさんあるかと思いますけれども、怖れることなく、全力で、前向きに、元気よくやらせていただきたいと思っております。
(問)昨日、組閣が結構遅くなったと思うんですけれども、御家族、お子様含めて何か、お会いになったとか、お話とかは。
(答)昨日は、予定外に遅くなりました。子どもを持っているお母様方というのは皆さん経験されることだと思いますけれども、そうした急なことがあったときに、いろいろな形で対処していかなければならないと思います。私も、昨日はそういう面で調整するのが大変でしたけれども、ちょうど主人もおりましたので、お迎えに行ってもらうことができました。帰ったのは2時半、3時近かったものですから、子どもはもう寝ておりました。主人がちゃんと子どもを寝かしつけて、帰りを待っていてくれました。昨日は子どもに接する時間はちょっと持てなかったですね。
(問)今日は、息子さんのお誕生日だと思うんですけれども、大臣としてのお仕事はお忙しいかと思いますが、お祝いするような時間というのは持てそうでしょうか。
(答)子どもが1歳になったということで、本当にこの1年間、いろいろな方に御協力いただいたり、支えていただいたりしながらの1年間でした。1年という中で、子供はものすごい成長を見せます。首の座らないころから考えますと、今は少しずつ歩くようになってきまして、人間の成長というものはものすごいなと思います。息子に対していろいろな愛情を注いでいただいたり、私に対していろいろな励ましをいただいたりした1年間であったということで、当初はお世話になった方を集めて、感謝する会をしたいなと思っていたんですけれども、状況からそれが許されるかどうかわかりませんが、身近な家族にはそうした機会を設けたいなと思っています。
 どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

(以上)