佐藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年3月10日

(平成21年3月10日(火) 9:16~9:27  於:警察庁18階第4会議室)

1.発言要旨

 本日の閣議において、国会提出案件といたしまして、河村たかし衆議院議員提出に係る質問主意書に対する答弁書2件について決定を致しました。
 それと、御報告を申し上げますが、本年8月に開催予定の「アジア青年の家2009」の国内参加者をお手元の資料のとおり募集することといたしましたので、皆様にお知らせをいたします。
 「アジア青年の家」は、将来、イノベーションを起こす人材の育成を推進する観点から、沖縄を舞台に昨年から実施している事業でございまして、第2回となる今年は、「水」にかかわる環境問題を主なテーマに、専門家による講義や沖縄の豊かな自然を生かした体験学習、参加者同士のディスカッションなどを通じて、国際性豊かな「出る杭」となる人づくりを進めてまいります。環境問題や科学技術に対する強い関心とアジアの国々の若者との交流に意欲を持つ志の高い若者の参加を期待しております。
 詳細は、内閣府「アジア青年の家」推進室までお問い合わせをいただきたいと思います。
 以上です。

2.質疑応答

(問)明日、金賢姫と飯塚さんの面会が実現するわけですけれども、今後、拉致事件の解決とか、そういったところの出口とかということについては、どうお考えでしょうか。
(答)私も、新聞報道等でしか知り得ておりませんが、今お話にございました飯塚さんと金賢姫さんが面会することとなったということについては大変喜ばしいことだと思います。警察においては、拉致の全容解明に向けて情報収集を行っておりまして、いつ、いかなる方から事情を聞くのかということ等についても、これからしっかりと把握をさせていただきながら、全容解明に努めてまいりたいと常に思っております。なかなか、いろいろなお話等が進まないので、少しこれを機に何かきっかけが出来れば、私自身としてはいいなと思っております。今後とも努力をしてまいりたいと思います。
(問)総理が先週末、沖縄に行かれましたけれども、(普天間)基地の視察が入っていなかったということで、素通りという批判も出ていますけれども、担当大臣としてどのようにお考えでしょうか。
(答)先日の記者会見でも申し上げたとおり、私どもの管轄ではなく、政務で行かれたということでございますので、私どもがそれに対してコメントするという立場にはございません。ただ、私どもとしては、一生懸命、普天間の問題等も含めて、沖縄のためになること等は積極的に展開をしておりますし、そういう内容は逐一、総理に御報告をさせていただいておりますので、全て理解されているという理解でよろしいのではないかなと私は思っております。
(問)河村たかし議員から提出された質問主意書に対する答弁書の内容について教えて下さい。
(答)1件は、覆面パトカーによる交通取締りの必要性、覆面パトカーの活用方法、追尾式速度取締りに関する教養方法等について答弁するものであります。他の1件は、パトカーにビデオカメラを登載する目的、当該ビデオカメラの活用方法等について答弁するものであります。
(問)昨日から国会等で話が出ていると思いますが、漆間官房副長官の小沢代表の秘書の逮捕に関連しての発言がいろいろと波紋を呼び、昨日も会見されていろいろ御説明されておりますが、そのことに関して大臣として御所感をお聞かせ下さい。
(答)官房長官がコメントしておりますが、私としては、警察庁長官をされていた方でありますので、そういう事情については全てを把握している方の発言と思えば、私からどうのこうのいうことではないのかなと思います。いずれにいたしましても、検察の情報を持っていて述べたわけではなく、自分の捜査経験に基づき一般論として述べたという本人の答弁もあるわけですし、そこは冒頭申し上げましたこと等もあり、その辺は十分理解して御発言したことではないかと思います。ただ、本人も陳謝をしていることでもありますし、大変誤解を引き起こしたことは事実でありまして、その意味においては、政府高官としての発言は私も含めて慎重にすべきだろうと思います。
(問)関連して、二階大臣に関して一部報道等で、西松建設の関係者からパーティー券購入だとかがあったという話も出ていますけれども、それに関しての御所感と、政治と金について大臣としてのお考えをお聞かせ下さい。
(答)二階大臣のこと等については、報道以上のことは分かりませんので、それに対してのコメントは差し控えたいと思います。政治と金というお話については、一般論からいえば、やはり皆さんにディスクローズできないような政治資金については、決していい話ではないのではないかなと思います。これからいろんなこと等がある程度解明されていくでしょうし、その点ではしっかりと見守っていきたいと思っております。

(以上)