佐藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年1月16日

(平成21年1月16日(金) 10:35~10:44  於:第4合同庁舎8階819号室)

1.発言要旨

 閣議での御報告は特段ございません。

2.質疑応答

(問)沖縄県の関連なのですが、14日の午前に、糸満市で不発弾の爆発事故が発生しまして、男性が重傷を負うなどの被害が出ております。その件に関し、糸満市が、国や県に戦後処理の責任があるということで、事故の被害の補償や、今後の不発弾除去の関連作業費の負担や、補償に関する法令整備などを政府に対し求める方針を固めております。また、糸満市議会も、今日、今現在やっているかと思うのですが、臨時議会で補償などを国に対して求める意見書を可決する見込みとなっております。これに関しての今後、国の対応などについてお願いします。
(答)今、御質問のあった件については、御報告をいただいております。負傷した方に心からお見舞いを申し上げたいと思います。内閣府としては、沖縄の不発弾対策協議会を開催をいたしまして、今後も同様の事故が起こらないように、今後の事故原因の究明を行うとともに、磁気探査の的確かつ計画的な実施について、沖縄県等関係機関と調整を行うよう、指示したところでございます。
 今後、不発弾等の調査の的確かつ計画的な実施や円滑な処理の推進など、不発弾対策の着実な実施を図ってまいりたいと思いますので、いろいろまだ正確な報告等々が上がってきておりませんので、今のお話等々も踏まえて、今後しっかりと協議をしたいと思っております。やれることはやっていきたいと思っています。
(問)明日で、阪神・淡路大震災から14年になりますけれども、現在の復興状況をどのように見ていらっしゃるかと、今後の課題について、お考えをお聞かせください。
(答)非常に感慨深いところでございまして、6,400名を超える尊い命を奪って、阪神・淡路地域に未曾有の災害をもたらしたということで、14年が経過したということであります。震災により亡くなられた方々に、心から哀悼の意を表したいと思います。
 この14年間に地元住民の方々や、地方公共団体関係の懸命の努力によりまして、大変目覚ましい復興を遂げられたということだろうと思いますが、一方、個別に見させていただければ、現在も厳しい状況にあるという方々もいらっしゃいますし、特に被災者の高齢化への目配りや、まちのにぎわいの創出に向けた対応などに留意をしていきたいと思います。
 テレビで今日、今朝ほどやっておりましたし、ああいう姿を見ると、本当に真剣に取り組まなければいけないという思いを、またさらに新たにさせていただきました。
 私も明日、現地で開催される、ひょうご安全の日1.17の集いに参加をさせていただきたいと思っております。政府としても今後、この大震災を教訓として、決して忘れることなく、総合的な防災対策等々をしっかりと、そして万全を期して、国民が安心して暮らせる社会の実現を目指していきたいというふうに思っております。
(問)もう1点なんですが、沖縄に関してに戻るんですけれども、15日の午前に、中城湾港泡瀬干潟埋め立て事業で、中城港湾新港地区に航路浚渫工事が始まりました。この工事に関しては、昨年11月に那覇地裁が、この事業に対して経済的合理性が認められないとして、県知事や沖縄市長に、今後の公金支出の差し止めを命じている判決も出ております。その原告や市民団体の中からは、その判決が確定するまでは工事を中断するよう、大分声が上がって、現場での反対行動とかを行っている状況があるかと思うんですけれども、この時期に工事を始められた理由と、今後の対応について、お願いします。
(答)沖縄県沖縄市は、泡瀬地区埋め立て事業に係る一審判決を不服として控訴しております。また、沖縄市は、土地利用計画の見直し作業を既に進めていると伺っております。内閣府としては、こうした県、市の考え方を十分伺いながら、協力を進めてまいるべきものと考えております。
 泡瀬地区の工事につきましては、現在沖縄市が進めている土地利用計画見直しの検討状況を踏まえつつ、台風来襲等に備えた護岸の補強など、安全上必要な工事を中心に進めていると伺っておりますし、そういうことで、必要な支援はしていくという考え方ということでございます。
(問)警察庁のキャリアが、成田空港で暴行した疑いがあると報道されておりますが、これについて大臣の御所感を伺います。
(答)極めて情けない事件だと私は思います。状況をいろいろと聞いてみても、自分は警察官だから等と権力を振りかざすような言動があったようであり、この件に関しては、私個人としては非常に重く受け止めています。今後の対応については、皆さんの御理解が得られるよう、(警察庁に)しっかりと対応させたいと思っております。このような言動は警察官として、あるまじき行為と私は思います。処分等の問題については、いろいろと議論もあるところと思いますが、御本人の判断も踏まえつつ、しっかりと対処をしてまいりたいと思っております。

(以上)