佐藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年12月9日

(平成20年12月9日(火) 9:55~10:01  於:院内内閣記者会)

1.発言要旨

 本日の閣議におきまして、国会提出案件として、衆議院議員鈴木宗男君提出麻生太郎内閣総理大臣の自宅を見に行こうとして逮捕された人物に対する起訴猶予処分についての警察庁の見解等に関する質問に対する答弁書について決定をいたしました。
 本件は、本年10月26日に、警視庁によって、東京都の集会、集団行進及び集団示威運動に関する条例違反等により、逮捕された3名の被疑者が、起訴猶予とされた事案について答弁するものであります。
 閣議では以上であります。
 沖縄訪問について報告をさせていただきます。
 7日から8日にかけまして、視察や地元の方々との意見交換のため沖縄を訪問してまいりました。沖縄科学技術大学院大学キャンパス予定地や普天間飛行場代替施設建設予定地など、今後の沖縄政策において重要な場所を自分の目で実際に確かめたことは大変有意義でございました。
 また、経済団体の代表の皆様方から忌憚のない御意見を幅広く伺うことができましたし、今回の訪問を通じまして直接見聞きしたことを今後の沖縄政策に生かしてまいりたいと思います。
 以上です。

2.質疑応答

(問)千葉県東金市で女児が殺害された事件で、死体遺棄容疑で男が逮捕されましたが、この事件についての御所見と、この男が以前からたびたび女性の後をつけていたという情報もありますが、そういったところの防犯についてどのようにお考えか、2点についてお伺いします。
(答)お尋ねの事件は、9月21日の昼、千葉県東金市の路上において、5歳の女児が倒れているのが発見されて、病院に運ばれましたが死亡が確認された事件でありますが、本件は、大変痛ましい事件であり、改めまして亡くなられた方の御冥福をお祈りし、御遺族にお悔やみを申し上げたいと思います。千葉県警では、12月6日、無職の男(21歳)を死体遺棄の容疑で通常逮捕して、現在、取調べなど所要の捜査を進めておりますが、今後、原因や動機などについて解明していくものと承知しております。
 また、不審な行動がある人物を放置しておいていいわけはありませんが、他方で、全ての情報を把握することが果たしてできるのかなどの問題もありますので、今後検討してまいりたいと思います。
(問)京都(家裁)の書記官が、振り込め詐欺で凍結された口座から、現金を引き出すために偽の判決文を偽造していた疑いがあるという報道がありますが、官民を挙げて振り込め詐欺を撲滅しようという中で、書記官という職業の方が不正をしていたことについてどのように思われるか、御所見を伺います。
(答)私見ではありますけれども、とんでもない話で、あってはならないことだと思います。今後、捜査が進展すれば、いろんなことが明らかになってくると思いますが、(裁判所の書記官という)そういう職に就いている者によるこのような行為に対しては、厳正に対処すべきと思っております。

(以上)