鳩山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年4月28日

(平成21年4月28日(火) 8:47~9:06  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。今日は、緊急雇用・経済対策実施本部がありましたから、そこで私から発言をさせていただいて、地方交付税の1兆円増額、平成21年度予算、その半分が「地域雇用創出推進費」であったということを説明し、また、3月に配った特別交付税の中で、緊急・臨時的な雇用、あるいは居住確保に充ててくださいということで実績が上がったということ。それから、定額給付金については、最初の支給が3月5 日というところがありまして、順調に推移しています。4月末までに9割の市町村で給付が開始されます。5月末までにすべての市町村で給付を開始するということでございますので、その報告もしました。
 それから、例の経済危機対策、新しい経済対策、補正予算という中で、総額約1兆4千億円の「地域活性化・公共投資臨時交付金」、それから、使い勝手の良い、いろいろなことに使っていただく1兆円の「地域活性化・経済危機対策臨時交付金」ということでございます。あと、エコポイントによるデジタルテレビ購入の支援、あるいはブロードバンドゼロ地域解消、J-ALERTの全国整備等の説明をいたしました。
 そうしましたところ、与謝野財務・金融・経済財政担当大臣から御発言があって、とりわけ地方のことについては総務大臣に頑張ってもらいたいということがありましたから、約1兆4千億円の公共事業に充てる交付金と1兆円の比較的自由に使える交付金については、地方に十分な情報をお与えし、地方からできる限り良いアイデアを受け取って、そしてその交付金をお渡ししたい。で、経済効果が最も高いように使ってもらいたいということをお答えしたところでございます。
 それから、いわゆる許可を受けないで組合等の運動に専従する無許可専従の問題でございます。これは昨年の5月に一斉点検をしてもらったわけでありますが、その後、農林水産省等が、いろいろなことが起きましたから、昨年5月に実施した一斉点検はどういうふうにやったかという検証をしたところ、全省庁からのヒアリングが終わりましたので、検証結果を取りまとめたわけでございます。
 昨年5月の一斉点検は、緊急点検ということで、出先機関への点検とか公益通報の活用という点において不十分なところが非常に多かったということが分かりました。つまり点検がですね、ブロック機関、あるいは本省にとどまっているケースが多くて、出先機関が見られていないと。それから公益通報窓口ということが十分利用されてないということが分かったので、これを利用するように周知徹底しなければならない。
 要するに、昨年緊急にやったという言い訳をするべきではないかもしれませんが、ヤミ専従についての一斉点検は甘かったのでやり直すということです。今年の 5月中には一斉調査だ、一斉点検ではなくて一斉調査を各府省にやってもらうことを指示したところでございます。とにかく正確に調査しろと。それから調査対象者についても、4時間以上30日とか、いろいろあるけども、ヤミ専従、それから準ヤミ専従というのかな、短期従事者とよく言われますが、短時間であるけれども年間30回以上という、これはいわば準ヤミ専従でしょうね。それから勤務時間中なのに許可を受けないで、職員団体の業務に従事したり、職員団体の特定の行事に無許可で参加する、職場を離れるという、これは職務専念義務違反、国家公務員法の職務専念義務違反に当たるものも全部出せと、国家公務員は公の存在、公僕ですから、それはまじめに仕事をしていただかなければ困るわけで、ヤミ専従、準ヤミ専従、職務専念義務違反という3類型ぐらいをきちんと示してですね、厳しく、厳しく、5月にヤミ専従等の一斉調査をしてもらいます。
 これはですね、前回というと、去年は短すぎたから、5月の半分と、6月、7月ぐらいで、2か月半ぐらい、十分に調査をしてもらいます。報告期限を7月31日として、できるだけ速やかに公表いたします。
 このことによって、ヤミ専従等がなくなることを心から期待をするもので、昨年は甘、甘で、全くだらしない一斉点検だったので、今年は厳しくやる。一斉調査ということにしました。

2.質疑応答

(問)豚インフルエンザの件ですが、WHOが警戒レベルをフェーズ4に引き上げまして、それを受けまして、舛添厚生労働大臣が新型インフルエンザの発生を宣言されました。これを受けての総務省の対応をお教えください。
(答)フェーズ4ということですから、それだけ緊迫した状況にある。緊急事態にあるという程度が高まったわけで、総務省新型インフルエンザ対策本部の中に消防庁新型インフルエンザ緊急対策本部を設置して、地方公共団体に対し、迅速に情報を伝達する。万全の初動対応をとれるよう、警戒態勢の強化をいたしました。国民の安全・安心の確保とか、ライフラインの維持ということでは、放送・通信事業者、郵便事業株式会社が中心的な役割を果たすということ、そういう整理がされておりますので、放送・通信事業者と郵便事業株式会社に対しては、昨日、政府の対処方針に関する情報を提供しております。事業継続に関する行動計画の策定状況の確認や注意喚起を行っている。つまり、要するに正確に情報を伝えて欲しいということ。それから、こういう危機に対応して、やはりきちんと初動対応がとれるように、正しく情報を流してもらいたいということで、お願いをしていくところでございます。
(問)週末に、日経新聞とテレビ東京の共同で実施した世論調査で、麻生内閣の支持率が30%台を回復しました。それから、比例代表で投票する政党も4か月連続で民主党が上回っていたのですけれども、これも4か月ぶりに民主党と並びました。この調査について、大臣のコメントをお願いしたいのですが。
(答)支持率が30%台を回復したということは、大変ありがたいことだと思いますけれども、今こうして史上最大の作戦という、経済危機突破の対策をやって、私の場合は地方を元気にするために、命懸けで働いておりますから、全閣僚も頑張って、麻生総理大臣のイニシアティブの下に実績をあげていけば、やはり支持率が不支持率を上回って当然だと思いますので、そうなるように努力をします。今の数字に一喜一憂することはいたしません。

なお、昨日、「地デジカ」という鹿が生まれまして、これは民放連の皆さんが、地デジカ君をですね、これ頭の上にUHFのアンテナを付けている鹿でございまして、昨日、キャラクター発表会に私、参りまして、着ぐるみに入りたいと思いましたが、ちょっと体型が合わないものですから、インコには合うけれども、鹿にはちょっと合わないという、これ私の体型かもしれません。それは草ナギ(1)さんがああして立派に大人の反省をされていますから、彼はまたスターとして復活してくれることを信じていますけれども、草ナギ(1)さんの抜けた穴を地デジカ君に埋めてもらわなければならないものですから、これは民放連が、頑張ってくれて作ってくれたせっかくのキャラクターですから、とにかく人気が沸騰するようにしたいと。そこで、やはりNHKがですね、全く別のその動物か人形を作ると良くないと思うのですね。民放連が作ったもので、NHKは公共放送ですから、若干役割が違うから、色違いの鹿くらいでNHKも勝負して、同じキャラクターでやって、国策だから、あちらは鹿だけど、こちらは馬だとかということではなくてですね、やはり私はこうなったら地デジカ君で勝負だと、国策ですからね。ぜひ NHKさんにはそう願いたいと思います。
(問)大臣、今、草ナギ(1)君の復活と言われたのは、これは地デジ大使としてではなくという理解でいいのでしょうか。
(答)それはあれだけの国民的なスターなのですから、スターとしては復活をしてくださるということを期待するのであって、地デジへの復活はありません。
(問)キャラクター、大分バリエーションを今後つけていくということだったのですが、ほっそりとした体型が大きくしたり、バリエーションが出たときは大臣、着られたりするのでしょうか。
(答)あまり似合わないかもしれないけど。だから、地デジカ君はいろいろ各、日テレとか、TBSだとか、フジテレビとか、いろいろ付けていいんでしょう、当然。だからNHK版を、NHKもここはやはり妥協して、NHKと付けていいわけだから、NHKと付けて地デジカ君を使ってもらってですね、アンテナも変えないで同じようにしてですね、それで、将来受信料値下げしますなんて書く必要ないわな、別に。何か、NHKらしさを出したらどうでしょうね。ああいう着ぐるみとか、案外高いんだよね。確か、サイバンインコは、2匹か、3匹ですよ、それ以上増やせなかったですよね。千個とか一万個つくるのとは違い、単発で作るとものすごく費用が掛かるのですよね。民放連もよく広瀬会長、良いものを作っていただいたので、草ナギ(1)さんの抜けた後、リリーフ役を十分に果たしてもらいたいなあ。テレビコマーシャルは作るのですか、民放連の方で。地デジカを使って作るのですか。ぜひよろしく。
(問)今まで何回か伺ったのですが、民主党が具体的に3親等以内を連続して同じ選挙区から立候補することをしないと、マニフェストに盛り込むということを世襲制限で発表したのですけれども、そのことについて受け止めをお願いします。
(答)なぜそういう中途半端なことをやるのか。同じ選挙区は関係ないですよ。親が政治家であれば、それは結局選挙という洗礼を受けなければいけませんけれども、親が国会議員であるから、いろいろな勉強もできるし、有利な点もあるし、それは政治資金を寄附してくださる方もあるだろうし。同一選挙区だから悪くて、選挙区が変わればいいというのは、本当に馬鹿みたいな議論で、親が国会議員であるならば、子は出てはいけないというふうにすべきであって、そう決めて、だから何度も言っているように小沢一郎さんも鳩山由紀夫さんも麻生太郎さんも鳩山邦夫も立候補できないような仕組みを提案したらどうなのですか、民主党は。自分たちはいいけれど、後に続く人たちは駄目だというのは、本当に政治家の身勝手さを見るようで。まず「隗より始めよ」ですよ。世襲制限をするのだったら、親が政治家、国会議員であった人間は、選挙区を問わず、親が国会議員であった政治家は民主党は次の選挙に全部誰も出ませんと。3親等でも親でもいいけれど、それで、小沢さんも兄も立候補をしなければいいではないですが。そうしたら民主党かっこいいよ。そんな自分たちだけはうまくやろうと、後の人たちは厳しいよというのは、そういうのは政治家の身勝手さを見る思いで嫌ですね。
(問)ほか、よろしいですか。
(答)どうもありがとうございました。

(1)弓ヘンに前の旧字体その下に刀

(以上)