鳩山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年2月24日

(平成21年2月24日(火) 8:43~8:53  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。私からはありません。

2.質疑応答

(問)国の直轄事業の関係ですが、地方から見直しを求める声が相次いで、金子国土交通大臣も見直しを検討するというようなことをおっしゃっていますが、地方分権を所管する大臣としてのお考えをお聞かせください。
(答)正にあなたの質問が正しいのです。つまり、直轄事業の問題というのは、地方分権の問題であって、その負担の仕方についての議論が盛んに出てくるわけです。大本は直轄事業が多すぎる。つまり、道路とか河川とかそのほか、「これは国の直轄だ。」と決めてしまうわけでしょ。「国の権限、国の事務だ。」と決めてしまって。それは、今度の新直轄高速道路のようなものは、高速道路ですから分かるわけですが、できる限り、本来、国道も減らせばいいわけですね。直轄国道、補助国道という、一般の国民には訳の分からない仕分けになっていますが、要するに、国が直轄でやる道路や河川を減らす、その分については国が建設も維持管理も100%やるというのが正しいのではないでしょうか。その道路や河川の多くを地方に移して、その場合、県道になるのか、今、補助国道と言われているものを県道にしたらいいのかということは分かりませんけれども。分かりにくいのですけれども、補助国道というものがありますね。これは国直轄ではないもの。これは国と県とで、道路を作りますね。補助金という形になるのかな。その維持管理は、県が100%やっているのですよ。国道ですが県が100%維持管理をやるわけです。そうしたら、国の直轄の方の維持管理は国が100%やればいいのに、確か、10分の4.5は県が持っている。その辺の矛盾があるので、そもそも作る時に直轄事業はその地域に利益が落ちるというので、3分の1負担が最初から地方に行くと。そういうことに対して、橋下知事等が不満を漏らすお気持ちはよく分かります。だから、基本的には見直しをしなくてはならないと思います。ただ、その見直しというのは地方分権という観点で、直轄事業を減らすことですよ。直轄事業を減らさないで、一杯やって、それで地方の負担なしというのは無理なのです。
(問)定額給付金に関してですが、昨日、福島県の南会津町で申請書の発送が始まったということなのですけれども、こうした取組についてどう思われますか。
(答)南会津町は昨日、申請書を発送したのですよね。福島県安達郡大玉村と東京都葛飾区からは事務補助金の交付申請が出ておりましたので、2月24日付で交付決定をいたしました。つまり、福島県安達郡大玉村と東京都葛飾区には事務補助金を即交付すると思います。福島県南会津郡南会津町は、まだ事務補助金の申請は出ていないのですが、19,309人の人口、6,955世帯に対して、住民基本台帳に基づいて申請書の送付を開始したということでございます。
 私は行ったことがありませんが、南会津町というのはですね、いわゆる微妙なリュードルフィア・ラインですが、ギフチョウとヒメギフチョウのすみ分けという意味では、ギフチョウが新潟県側から侵入してきて、南会津町にはギフチョウが記録されている、非常に風光明媚な地と聞いております。
 交付申請書の送付が開始されたことは、感慨深いという思いは少しあるのですよ。今もいろいろ議論されていますし、国会でも答弁していますし、最初には揺れ動いたということもあったし。やっと、ここまで来たかなと。それにしては、早く財投関連の、要するに定額給付金の財源法案を店ざらしにされていますけれども。早く採決してほしいと心から願っております。
(問)大臣すいません。政局の話で恐縮ですけれども、麻生政権の支持率が下がって、ポスト麻生は誰だという議論が出ていますけれども、その中で大臣を推す声もあるようですが、その御感想をお願いします。
(答)今、麻生政権で、我々は麻生政権、これを懸命に支える責任もあるし、現に麻生総理大臣に任命をされた閣僚でございますから、今は麻生政権で頑張る。一日も早い予算成立、あるいは定額給付金を早く配れるようにすること。まだものは考えようで、確かに10何%と、11、12%というのはきついのですが、支持率で言えばですね、これを元手に倍々ゲームでこれを増やす方法を一生懸命考えたいし、努力したいと思っております。
 私は、日本の国が発展するためには、やはり言葉を尽くして、この内閣批判を委員会でもやられますけれども、やはり一番大事なことは、議院内閣制という形で、間接的ではありますが選んだ総理大臣の下で、それこそケネディの演説ではないけれども、国民皆でこれを盛り上げて、成果を上げていこうと。不景気からの脱却を一日も早くやろうと。何かそういう空気が日本の国にはないから、「政権が欲しい、政権が欲しい。」ということばかりで、足を引っ張るようなやり方を続けていくと、私はこの国自体が未来永劫浮かばれなくなるのではないかと。だれが、どこの政党が政権をとっても、徹底して批判してくる、足を引っ張ると。そうではないですね、自民党も民主党も自民党のためにあるわけでもないし、民主党は民主党のためにあるわけでもないし、国民のためにあるわけですから。私はそういう観点で、盛り上がってくれないかなと。みんなで麻生総理を助けようというか手伝おうという空気が出てくるといいと思っているのですけれども。
(問)よろしいですか。
(答)はい、どうも。

(以上)