鳩山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年2月17日

(平成21年2月17日(火) 8:48~8:57  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。私からは特にありません。

2.質疑応答

(問)「かんぽの宿」の件ですが、大臣、民営化後5年以内の売却見直しに、何度か言及されていますけれども、売らない選択肢もあり得るとおっしゃっていますが、具体的に規定について何か見直す考えはございますか。
(答)もちろん法律では、5年以内の譲渡、あるいは廃止となっているわけですから、その法律どおり進めるのが筋です。ただ、郵政民営化には「光と影」の部分はあるわけですから、その「影」を取り除くような見直しは、なにも国営に戻すことは絶対にあり得ないわけですから、これは聖域なく見直していくわけで、そういう見直しの中でそういう議論があればということを申し上げているわけです。つまり、5年以内にという期限で、譲渡・廃止という事柄も見直す中には入ってますよということを申し上げているので、いい時期を選ぶとか、あるいは黒字化の努力をするとか様々なことをやっていかなければならないと思っております。年度末までに、郵政民営化委員会が意見をまとめるでしょうから、それも参考にしようと思っております。もちろん、与党の議論も参考にしなければなりません。
 とにかく、やはり黒字化の努力はすべきだと思いますよ。オキュパンシーが70%を超えていて、すごい赤字などというのは普通は考えられないし、1年延ばしたら40億円赤字が増えるのだから総務大臣が責任をとるべきだということをおっしゃっている方もいるようですけれども、私は黒字化の努力をするべきだと思うし、その赤字というのも、何かやたらと本部経費赤字が多くて、個別の「かんぽの宿」よりも本部経費の赤字が多いわけですから、個別の「かんぽの宿」が黒字化できる努力はするべきだと思いますし、既に日本郵政の方には事務方を通して、そういうふうに要請はしてあります。だから、私は何度も申し上げているように、もうかっていないからそういうのは1万円で売ったっていいのだと、今日の新聞にどこか書いてませんでしたか。もうかっていないものは1万円で売ったって御の字だみたいなことがどこか書いてありますよね、個人の意見として。そういう考えは違うのです。間違いなのです。まず黒字化の努力をする。それがもうかっていないから、ただみたいな物だと言って、1万円で売って、半年後に6千万円で転売されても、それが正当だというふうに考える、そういう考え方が間違いだと私は申し上げている。そのためにはやはり黒字化の努力というのは、大いにすべきではないでしょうか。今まで「かんぽの宿」は、あまり宣伝してはいけなかったのですか、私は分からないけど。何か控えていたと、民業圧迫か何か分かりませんがね。そういった意味では、宣伝してもいいと思うし、今回のことが宣伝になったか、逆宣伝か分からないけれども、国民の皆さんにはやはり御利用いただきたいと思いますね。
(問)大臣、中川財務大臣の酩酊したように見える会見についてなのですが、これをどういうふうに見ていらっしゃるかということと、野党が問責をする見通しになってますけれども、これについても御所見をお願いします。
(答)まあ、その場にいたわけではありませんから、何とも言い様がないし、テレビの画面を通してお疲れなのだなあと思ったぐらいで、あとは、私は責任を持ってものは言えません。それから問責、これは野党がお決めになることなのではないでしょうか。私からの論評すべきことではありません。

1つ言い忘れたことがあるのでいいですか。日本郵政に対して業務改善命令を出すみたいな記事が新聞にありましたが、これは日本郵政株式会社法第14条に業務改善命令というのは、会社は総務大臣が監督をして、必要があると認めるときは、その業務に関し監督上必要な命令をすることができるということで、業務改善命令を出せるわけですが、今回の「かんぽの宿」等について、情報公開ですね、今後。「かんぽの宿」の問題は、今やってますが。今後、情報公開について改善を求めるかどうかということは、まだ決めておりません。当然、もっと透明なことをやっていただきたいと思いますけれども、業務改善命令を出すかどうかは、今後の課題としてとらえているだけで、今は決めてはおりません。
(問)すみません1件、中川財務大臣の関係なのですけれども、お辞めになるべきかどうかというのは、大臣の御見解はいかがでしょうか。
(答)私は実情も何も分かりませんから、コメントは控えたいと思います。実は、テレビの報道もそんなに多く見ていないのですよ。
(問)すみません、「かんぽの宿」で、昨日、出たばかりですけれども、その後何か進ちょくというのはありましたでしょうか。
(答)いやまだ、膨大な資料ですから。言い訳ばかりと、私が昨日申し上げたことについて、それは17個の段ボールの資料と本体の分厚い文書については、今、精査中、解析中ですから、論評できる段階ではありませんが、何だかよく私も分からないのですが、日本郵政がプレスリリースされて、皆さんに対して示したのは、オリックスとの契約は解約か何かされてオリックスも了解したという話がありましたね。それをめくるといろいろ付いているでしょう。何か、これ、資料というのが。その資料として配ったものが言い訳のオンパレードだと申し上げたわけで、報告徴求した中身は、まだ解析中ですから、何とも言えません。結構大変かもしれませんね、精査するのはね。
(問)では、ありがとうございます。
(答)では、どうも。

(以上)