甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年4月24日

(平成21年4月24日(金) 9:40~9:52  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 私からは特にありません。どうぞ。

2.質疑応答

(問)国家公務員関連法なんですけれども、今週のお経読みがなかなかできなくて、来週以降、下手したら連休明け以降に趣旨説明を含めてなるんじゃないかという雰囲気になっているんですが、これについて、大臣はどのように御覧になっているかお聞かせください。
(答)私は、この本会議での趣旨説明・質疑、つまり審議のスタートを連休前にどうしてもという思いでありました。これが、事実上非常に厳しい状態になったわけであります。できるだけ早い機会見つけて、審議入りできるようにすると。その間は、審議を進めていく上での障害物を一つでも取り除いていくための水面下の作業をしていきたいというふうに思っております。
 基本法の時もそうでありましたけれども、立ち上がるまでが非常に苦労しました。立ち上がってからは、与野党の関係議員の精力的な努力によって、当初の予想を覆して、スムース、迅速に審議が進んだと記憶をしておりますから、それを具体化する今回の第一弾につきましても、立ち上がりまでは苦労するけれども、立ち上がってからはスムースにいくように環境整備をしていきたいと思います。
(問)先ほどおっしゃっていた障害物というのは、具体的にどのようなものを指しているのでしょうか。
(答)まず、党内が一本になることですね。やっぱり自民党の中でいろいろな、野党から見て懸念を感じるようではいけないと思いますから、党とは本来まとまっているんでありますけれども、より結束を固めて、野党側が疑心暗鬼を持たないようにするということが大事だと思います。
(問)昨日は、大臣は総理と夜遅くまで一緒にいらっしゃったというふうに報じられていますけれども、公務員の話については、総理から何か指示はありましたでしょうか。
(答)公務員の状況もちょっとお話をいたしました。総理は、スケジュール的に非常にタイトになっているけれども、全力を尽くしてほしいということでありました。
(問)党内の障害について、総理から何か言及はありましたでしょうか。
(答)あまり詳しい話はどうかと思いますが、どうして政府案に異論が出るのかなあというようなお話でした。
(問)衆議院の解散総選挙をめぐってなんですが、補正予算をゴールデンウイーク中も使って審議をすることで早期成立を図るということで、永田町では補正を早く上げて、早期解散をするんではないかという見方も出ておりますが、どのようにお考えでしょうか。
(答)総理御自身は、まだ解散総選挙について具体的に絞り込んでいるとは思われません。あらゆるチャンスを、あらゆる機会を想定しておられると思います。まだ絞り込みはされていないと思いますけど。
(問)補正予算の成立は、解散の必要条件だと大臣はお考えでしょうか。
(答)私は思います。
(問)今のような話は、昨日夜の会合でもいろいろ話されたんでしょうか。
(答)総理とは、今後やるべきことについて、私なりの思いをお話をしました。総理は黙って聞いておられました。まず、やるべきことは何かということであるならば、補正予算を関連法案も含めてできるだけ迅速に成立をさせる、執行できる体制をできるだけ早くとるということですね。その上で、更になすべきことは何かということについて、少しくお話をいたしました。
(問)公務員法案なんですが、先ほど障害というか、解決しなければいけない問題点の言及がありましたが、議員立法の党内を一つにまとめるということ以外に、何か障害というものはあるとお考えですか。
(答)野党に、この法案は今国会で成立できないんではないかという観測が広がることがいけないんだと思います。何としても今国会中に成立をさせるという強い意思が、与野党の隔たりを乗り越える後押し、エネルギーになっていくと思います。
(問)昨日の会合ですけれども、公邸では総理とお二人という。
(答)総理と私と2人です。御家族の方はもちろんいらっしゃいましたけれども。
 最初から公邸にお邪魔するということではなくて、食事を総理としながらいろいろ今後何をなすべきかということについて、私なりの考え方を総理にお話をしておりました。総理は、基本的には黙ってお聞きになって、総理御自身がこれはこうするとか、ああするとかというよりも、いろいろ聞いて、ではその点はどうなのかとか、いろいろ総理から質問を受けましたけれども、その最後のほうに、公邸での暮らしはいかがですかという話をしましたら、じゃあこの後来るかというような話になりまして、それで急遽、車列の後ろについておいでよなんて話で伺ったわけです。
 公邸は、基本的に使いづらいという話ですね。公邸の中で、食事をした時の話の引き続きとか、あるいは大体世間話ですね。
(問)若干差し支えはあるのかもしれませんが、何をなすべきかという提案については、例えばどういうようなことをお話されたのでしょうか。
(答)まず一つは、本来、自民党の支持層であるお年寄りが誤解をされているということですね。これは、高齢者の新しい医療制度について、高齢者にとってよりよいものに改善をしていくという提案が、何となく改悪という刷り込みがされちゃっていますから、その誤解を解かなきゃならないということはやるべきことです。内容を理解されている方は、今までよりは少なくともよくなっていることは間違いないという御理解をいただいていますけれども、全体として、前段の刷り込みが改悪に向かっているんだという刷り込みがなされてしまっている。それを解くために努力をしなければいけないということですね。
 それからもう1点は、子育て中のお母さん方が、児童手当だけに目がいって、その比較論になっていますけれども、政府は、極めて総合的な施策として子育てを支援する、強力に支援すると。今国会に提出されている法案も含めて、総合的な強力な子育て支援をとっているということが、子育て中のお母さん方に伝わっていないと。つまり、お年寄りにとってよりいい制度、あるいは子育て中のお母さん方にとってよりよい制度を構築中でありますけれども、そのメッセージがきちんと届いてないと。今度は、向かい風が弱まってきましたから、届く環境は従来よりも整っていますから、そういう最初から刷り込みがあって、政府はちっともやってくれないと誤解されている方に、こんないいことをいっぱいやってます、あるいは今取り組んでますということが伝わるようにしたほうがいいと私は思ってます。
(問)一部報道では、公邸に安倍さんや菅さんも御一緒だったというような報道もありますが、それの事実関係は。
(答)それは、どうしてそういう報道が出たのかよくわかりませんが、私は総理に言われて、表から総理の後ろについて堂々と入ってますから。秘密の会合をするならそんなことはしませんけど。
(問)安倍さんと菅さんに対しては、一部では目撃情報もあるみたいですが、公邸の中では別々だったという、そういうことでしょうか。
(答)いやいや、知りません。どこで目撃されたのか知りませんけれども、御本人に聞いてみればいいじゃないですか。

(以上)