甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年3月17日

(平成21年3月17日(火) 9:32~9:40  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 私からは特にありません。どうぞ。

2.質疑応答

(問)昨日、経済危機克服のための有識者会合の第1回会合が開かれまして、麻生太郎首相が、今後、追加の経済対策の策定に向け、経済界を中心に計83人の有識者と意見交換する予定です。大臣、この会議に対する考え、受け止めをお願いします。
(答)そうですね、各界の重鎮の方々と意見交換をされるということは、とても大事なことだと思います。加えて言わせていただければ、次代の日本を担っていく40~50代のオーナー経営者の方と話をしていただければ、彼ら陣頭指揮でこの経済危機と闘っているわけでありますから、より臨場感のある反応が返ってくるんだと思います。それも加えていただければ、いいと思いますが。
(問)内閣人事・行政管理局なんですけれども、自民党での法案了承作業が難航しておりまして、行革本部の中馬本部長が、鳩山大臣と甘利大臣と仲介に乗り出す意向を示しておりますが、今後の御予定をお聞かせください。
(答)党のほうで、幾つか注文がつきました。総務省そっくりでは、いわゆる焼け太り論が出るんではないかということでですね。それで、情報化の部分についていろいろ議論が出たようであります。あるいは、内閣人事局長のポジションについて、危機管理監級、あるいは副長官、副大臣級について、いろんな御意見があるようであります。それらを含めて、党の考え方を関係府省に示すということで、党が調整に乗り出すということであります。中馬本部長が、私と総務大臣をお呼びになるといって、まとめに入るという話は伺っておりますので、お呼び出しがあればいつでも伺いたいと思ってます。
(問)先ほどの有識者会議にオーナー経営者等を入れていただければという話ですが、これは総理のほうに進言等々されるというのは。
(答)チャンスがあればしたいと思います。つまり、サラリーマン経験者の方よりも、実際に自分自身が会社の危機をより深刻に受け止めて、臨場感を持って受け止められている方、つまり陣頭指揮をとっていられる方は、どこにどういう問題があるかということをより鮮明に、具体的に感じてらっしゃると思います。そういうところからもヒントはもらったほうがいいかなと思いますし、あわせて技術者からも是非聴取をしてほしいなと思います。やはり、財政出動が一過性のものであってはいけないんでありますし、その一過性にも、消費拡大、需要創出効果があるし、その創出が次なる競争力につながっていくということがとても大事であります。日本は、技術革新、技術開発、イノベーションを経済に結びつけて生きていく国でありますから、財政出動がイノベーションに結びついていくということが理想的な形だと思います。それは、技術者の方々から話を聞いていただくのがいいかなと思います。
(問)農水省のほうで全農林のヤミ専従の問題が報道等で出ていると思うんですが、労働基本権、協約締結権の付与、労使関係制度の議論とはかなり別のところではあると思うんですが、関連して、労働基本権について、今後の議論と関連する部分があると思うんですけれども、その点については。
(答)社保庁のときもそうでしたけれども、ヤミというのはですね、あっちゃいけないからヤミであるんでしょうけれども、ヤミ協定とかヤミ専従、こういうことがないように労使の関係がより表にちゃんとわかりやすい形になっていくということは大事だと思います。農水省の話は、農林大臣が徹底的に再調査をするということをおっしゃっているようでありますから、これは農水大臣がしっかりやっていただけると思いますし、その中から、どうしてこういう問題が発生するのか、社保庁、そして農水省とほかにも恐らくあるんでしょう。ここだけに特化した問題ではないと思いますから、それは関係省の閣僚が徹底的に調査をしてもらいたいと思いますし、そこからどうしてこういう問題が発生するかという抜本解決の道に向けた方策もきちんと探り出してもらいたいと思います。
 それを制度改革につなげていくというのが理想だと思います。
(問)改めてになるかと思いますが、内閣人事局の局長ポスト、政治家にすべきかどうかということで議論がありますが、今の大臣のお考えを改めてお聞かせください。
(答)これはポリティカルアポインティということで、政治主導というのは担保されるわけです。でありますから、あえて政治家でなければならないという必要は、私はないと思います。官房長官の指揮の下に入ると、政権の政治主導の下にその立場があるわけでありますからですね。あとは、私の思いとしては、要するに官僚のことをよく把握している、つまりごまかされないぞという知識と経験のある人がいいんじゃないかなとは思いますけどね。

(以上)