甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年1月30日

(平成21年1月30日(金) 9:38~9:44  於:参議院議員食堂)

1.質疑応答

(問)改めまして、当初から大臣が目指していた今月中の本部決定が見送られたことに対する受け止めと、今後の見通しについてお聞かせください。
(答)一部修文があり、そして人事院との調整がつかないということで、期限内といいますか、予定していたスケジュールで決定することができませんでした。できるだけ速やかにこれを決めていきたいと思ってます。
(問)時期的には、来週中とか、そういうふうな感じのめどみたいなものはありますでしょうか。
(答)できるだけ早くとしか言いようがありません。
(問)今日、予定されていた会合に人事院の谷総裁が出席しないということで見送ったというような報道もありますが。
(答)そうですね。公務員制度改革の歴史をひもといてみますと、詰まるところ、人事院が持っている級別定数管理機能を移管できるかどうかにかかっているんですね。その都度、人事院は政治的な根回しをして、これを阻止してきた、そういう歴史なんです。級別定数管理機能が移管できないと、主体的、戦略的人事管理というのはできなくなるんですね。そして、改革全体が瓦解するおそれだってあるんであります。その辺のところはですね、人事院にもしっかりと受け止めていただきたいと。今まで阻止したのが成功したから、今回も同じ手法で成功すると思われたら改革はできなくなります。今回は、100年に一度という、銘打っての大改革ですから、ここでそれができなくなったら、永遠にできなくなるおそれがあると。公務員制度改革は、人事院のお墨付きがなければできないとしたら、こんなもの永遠にできないと思います。
(問)すると、仮に今後、公務員制度改革推進本部を開くときに、人事院の出席が得られなくても開催して、そのまま工程表を決定するという可能性もあるのでしょうか。
(答)しかし、総理が主催をされる会議に、役人が出てこないなんていうことがあるんですかね。あり得ない話だと思いますけど。呼びかけられれば、出てこられるんじゃないんですか。
(問)確認ですけれども、最終的に人事院のほうの何らかの理解が得られるまでは、先に進めないという認識でいらっしゃるんですか。
(答)人事院は理解するのを拒否されてますから、理解してほしいということは、再三再四呼びかけていますけれども、今のところは拒否されています。
(問)大臣と総裁がまた会われるというご予定はあるんでしょうか。
(答)私は、何度も会いたいと申し入れをしていますけども、自分たちは譲るつもりはないからと。会う必要はありませんと。人事院というのは、そんなに特殊な存在なんですか。
(問)修文作業というのは、今日中に終わるようなものなんですか。
(答)修文はそんなに難しいことではありません。

(以上)