甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年12月5日

(平成20年12月5日(金) 10:09~10:16  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 私からは特にありません。どうぞ。

2.質疑応答

(問)雇用・能力開発機構のお話なんですけれども、政府としては今月中に結論を出さなければいけないことになっておりますけれども、今後、舛添厚労相との会談など今後の進め方について御説明いただけますでしょうか。
(答)御案内のとおり、これは厚労省、厚労大臣が了解をしないと閣議決定ができないわけでありますから、私と厚労大臣が話し合って結論を出すということになるわけです。事務方から、なるべく早く大臣とお会いしたいという話をしております。規制改革の件でも話し合わなければならない点もありますので。
 できれば、日程が合えば来週中にも話をしたいなと、1回で済むかどうかわかりませんからですね。できるだけ早くしたいと思います。
(問)先日の行政減量・効率化有識者会議では大臣も出席されて、この問題について連合のほうからヒアリングをされたと思うんですけれども、大臣としてはヒアリングをされてどういう受け止めをされましたでしょうか。
(答)連合のお話は、地方が受けられるところは地方に、ただし最低限、国が、彼らの表現ですと、セーフティネットとして、全国ネットで持っている必要もあるという御主張でありました。
 関係当事者から幅広く、本音の、建前じゃなくてですね、本当にどこまで受入れが可能かとか、本当にどこまで全国ネットを必要としているのかとか、そういうことをきちんと聴取しなければならないと。私も個人的に各県の知事さんと連絡をとっておりまして、どこまで受入れが可能か、そして国はどういう責任を果たす必要があるか等々、今ヒアリングをしております。だんだんだんだん皆さん方の思っていらっしゃるところが、姿、形が、だんだんフォーカスが絞られてきつつあるなというふうに感じます。それを踏まえて、厚労大臣と、私が考えている新しい姿を提案をして、先方の御理解を得られるか、協議したいと思っています。
 この間の顧問会議でも、だんだんみんなが共通してきたのは、厚労省が変なことをやっているから、必要なものまで全部巻き添えを食うというのは、有識者の中でも連合からの話でも共通していた部分だったなと思います。だから、全部が悪者にされちゃったと、必要なものまでね。
(問)実際に雇用・能力開発機構を見直すとしたら、時期としてはいつぐらいを。
(答)方向性は年内に出したいと思います。作業はもちろんそんな簡単にいきませんけどね。こういう方向でというのは年内にきちんと出したいと思ってます。
(問)海外の複数の報道で自動車メーカーのホンダがF1から撤退するような方針であるということなんですけれども、この景気の悪化を受けて、自動車業界が厳しい中での決断だと思うんですけれども、大臣は自動車にも造詣が深いと伺いまして、ぜひ受け止めをお聞かせください。
(答)これは経営判断ですからね、F1のスポンサーというのは物すごくお金がかかりますよね。ですから、こういう車の売り上げが3割、4割落ちていっていく事態の中での判断は、企業ごとにされることだと思いますが、ただF1というのはモータースポーツの最高峰でありますけれども、F1を通じて技術が進歩してきた歴史でもあるんですね。極限の状態でのオペレーションですから、エンジンやハンドル、サスペンション、タイヤ、すべての技術が限界への挑戦ですから、そこから、より安全で、あるいは環境に優しいという技術も生まれてきたわけですね。
 ですから、極限状態でいかに安全に保てるかということと、人間と機械との調和をどう図るか等々、大きな役割を果たしてきていると思います。モータースポーツの最高峰として、参加して楽しいということ以外に、技術的な点で。ですから、これがなくなってしまっては困るなとは思っていますけれども、各社の事情というのは、やっぱり経営判断が優先するんだと思います。行革とあんまり関係ないかもしれないです。

(以上)