野田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年7月17日

(平成21年7月17日(金) 10:34~10:43  於:第4合同庁舎6階605号室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議については、特に御報告することはございません。
 私のほうからは一つございます。
 お手元の資料のとおり、6月2日の宇宙開発戦略本部において決定した宇宙基本計画を踏まえて、「月探査に関する懇談会」を開催し、今後1年程度をかけて有人を視野に入れたロボットによる月探査について、科学的な観点や他産業への波及効果などの観点から検討を行うことといたしました。
 構成員には、学界、産業界から幅広い分野の専門家に入っていただき、白井克彦(しらい かつひこ)早稲田大学総長に座長を務めていただくことにしました。詳細につきましては、内閣官房宇宙開発戦略本部事務局までお問い合わせをください。
 私のほうからは以上です。

2.質疑応答

(問)この件に関してですけれども、日程が書いていませんが、初回はいつごろというふうに。
(答)日程は、8月に第1回をと考えていますが、私の日程が、いろいろ今流動的になっているので、その調整をしたうえで、8月の最終か9月の最初か、その辺りで開くということで調整しているところです。
(問)8月の末から9月の頭にかけてと。
(答)「末」だといろいろ大変ということもあり、閣議がある日もあるので、そういうことも含めて白井先生らのスケジュールと合わせられるかどうか今調整しているさなかです。
(問)石破農水大臣と与謝野財務・金融担当大臣が、両院議員総会の開会を求めているということなんですけれども、今日、閣議、閣僚懇でそういった話は。
(答)とりたてて、それを話題にというより、石破大臣からは、とにかくみんなで気持ちよく明るく、一致結束して選挙を戦おうじゃないかというお話があり、そのとおりですねということでした。
(問)与謝野大臣からは、特に発言は。
(答)ありませんでした。
(問)昨日、民主党の一部から、今度の消費者庁・消費者委員会設立準備室の顧問・参与の人事を見直すべきだという、そういう談話が出されたわけなんですけれども、大臣のほうで、その動きを承知していらっしゃれば、そういった動きについて全般的にどう思われるか。
(答)私は、消費者庁の仕事以外にたくさん仕事を抱えていますけれども、いろんなことに対して、そういう談話が出されたり、内々に伝えられてきているわけで、民主党さんは今の政権と反対の立場に立っておられるから、私たちが決めてきたことは、当然ことごとく全否定をされるのでありましょうし、それはそれで、そうですかというにすぎないと。
 仙谷議員は、以前は新聞で、民主党が政権をとったら消費者庁はご破算とおっしゃっていたこともあり、それはやはり、今対立している政党としては、私たちがつくり上げてきたすべての政策や予算に対して真っ向反対する立場をとられているので、そういう事実を受けとめようと思っています。
(問)また話は戻るんですけれども、与謝野大臣は両院議員総会が開かれない場合には、解散詔書にサインをしない可能性も示しているわけですけれども、改めて伺いますけれども、野田大臣は両院議員総会が開かれない場合でも、解散詔書にサインはされますか。
(答)私はサインします。一切、前条件、何もなく。
(問)与謝野大臣がそういうような形で発言を繰り返していることについては、どう考えられますか。
(答)尊敬する先輩ですけれども、関知しません。
(問)昨日、スペースシャトルが無事打ち上がりまして、いよいよ懸案の「きぼう」が、あと2日後の日曜日に完成するわけですけれども、改めて現時点での大臣の御感想といいますか、率直なお気持ちを。
(答)そうですね、若田さんには期せずして長く滞在をしていただくことになり、少しは心配しましたけれども、元気溌剌なので大変うれしく、頼もしく拝見しているところです。ようやく最後の工程に来て、しっかりやり遂げていただいて、無事に帰っていただきたいなと思います。
 また、若田さんのいろいろな取組が皆さんのおかげで、マスメディアを通じて多くの国民に届いたことで、宇宙を身近に感じてもらった国民も多いし、これを機として、宇宙基本計画に基づいて、次は日本がリーダーシップをとれるような、そして日本の国民のために役立つような宇宙開発に取り組んでいけるのではないかと思っています。
(問)月面探査の件で確認なんですけれども、これは仮にコストが膨大にかかるとか、技術的な課題が大きいとなった場合には、月面探査を有人でやるということを断念することもあり得るんでしょうか。
(答)何も始まっていないときから結論は出ないわけです。かつて、それが事情で止まっていたディスカッションですから、それを含めて、では今の時点で、これだけいろんな技術が高度化する中で、コストはどのくらいなのかとか、アメリカは若干高目だと聞いていますが、それはもっとコストが圧縮できるんじゃないかとか、専門家の方が入ってくださっているので、そういう議論をがんがんしていただく中で、できれば前向きにやっていただきたいなと思っています。
(問)細かいことですが、ホンダの関係者が出ていませんけれども……。
(答)多分、だれかが入っていないと、入っていないと言われて、それは全員入れていたらもう、ふくれ上がってしまいますので。一応産業界ということで、トヨタの人は、ロボットもよく御存じなので、そういう見識があるということでは入っています。別にホンダさんを抜いたわけじゃありませんので。申しわけありませんが。
(問)ちなみにこれは、やっぱり非公開ですか。
(答)企業秘密などについては、やはり世界にとられてしまうと日本にとっては痛手になるので、そういう部分を除外した上で、原則公開です。企業秘密で、企業の利益に非常にかかわるような重大な事案の場合には、伏せさせていただくこともあります。
(問)傍聴はできないということですか。
(答)傍聴はできます。原則公開。どうぞいつでも、という感じです。
(事務局)企業秘密がかかわるような会とかがもしあった場合には、そのときには御相談があるということですけれども、原則公開です。

(以上)