野田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年7月3日

(平成21年7月3日(金) 9:00~9:08  於:第4合同庁舎6階605号室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議については、特に御報告することはありません。
 私のほうからは、3点ございます。
 1つ目は、昨日、天野之弥在ウィーン国際機関代表部大使が次期IAEA事務局長選出に必要な理事国35カ国の有効票の3分の2以上の支持を得ました。
 本選挙には、オールジャパンの体制で取り組んできており、私もIAEA理事国の閣僚との会談の場において支援要請等を行ってきたので、昨日の一報を聞き、大変うれしく思っております。
 IAEAは、核不拡散及び原子力の平和利用の推進に主要な役割を果たす重要な国際機関であり、我が国は引き続きIAEAの活動に積極的に貢献していくべきと考えています。
 2つ目は、お手元の資料のとおり、最先端研究開発支援プログラムにつきまして、第1回支援会議における議論を踏まえ、本日から公募を開始することといたしました。幅広い分野の研究者から国民に夢と希望を与えるすばらしい提案が出てくることを期待しております。
 3つ目には、お手元の資料のとおり、本日、茨城県東海村にある日本原子力発電の東海発電所及び大強度陽子加速器施設を視察いたします。商業用原子炉として国内第1号となる廃止措置の取り組み状況や世界最高クラスの大強度陽子ビームを生成する加速器を視察する予定です。
 詳細はいずれも、科学技術政策・イノベーション担当までお問い合わせください。
 私のほうからは以上です。

2.質疑応答

(問)IAEAの事務局長ですけれども、先般、中国に行かれて、野田大臣は原子力の平和利用ということで提示されてきたんですけれども、そのあたりで今回の事務局長選挙に関する感触のような、手ごたえは。
(答)最初の選挙は失敗しましたよね。そのときは、それぞれ原子力にコミットしている私もそうですし、文部科学大臣もそうですし、経済産業大臣もそうなんですけれども、外務省からあまり強く要請もなく、楽観的な経過を聞いていたので、だめだったときには、これはちょっとしっかりてこ入れしなきゃなということで、意識していろいろ海外に行って出会う人にはお願いをしてきたつもりです。
 ただ、それでもぎりぎり厳しい結果だったので、まだ決定はしていない、選ばれたという段階でもありますので、謙虚に受けとめて、日本で初めてIAEAの事務局長になるわけですので、しっかりと支えていかなきゃいけないなと思っています。
(問)今後、北朝鮮、イランの核開発問題について、日本人が事務局長だということで、日本政府の果たす役割というものも変わってくるということでしょうか。
(答)IAEAという独立した機関ですから、そこで決められることを遵守しつつ、やはり日本が天野さんを推薦した理由は、世界で唯一の被爆国であり、そして積極的にどの国よりも核の平和利用などに取り組んできているので、そうした経験がしっかり活かせるようにバックアップはしていきたいなと思っております。
(問)今日は二人、新たに閣僚の方、昨日ですけれども、任命されて、かつて大臣が二人というか、閣僚の辞任されたときなんかは少し寂しくなった思いもあるというふうにおっしゃった経緯もあると思いますけれども、今日改めて閣議が行われて、どういうふうな感想をお持ちになったか。
(答)福田内閣のときに一緒に任命された二人でございまして、その後、10カ月離れていたんですけれども、今日は朝会って、閣議の前にお目にかかって、まず申し上げたのは、お帰りなさいという感じでしたね。それぞれ同世代だったり、同期だったり、もともと中のよい両「林」なので、これからもやっぱりこの世代でしっかり麻生内閣を支えていこうということで意気投合しているところです。
(問)昨日、夜、野田大臣が総理を招かれて、消費者庁設立のパーティーというんでしょうか、催されましたけれども、どうしてこのようなものを開かれたのかということと、あと鳩山邦夫前総務大臣も来られたということですが、いろいろな郵政のことでやりとりがあって、総理との何かやりとりがあったかどうかというのをちょっと確認したいんですけれども。
(答)消費者庁関連法案は、衆参88時間という大変想像以上に長い審議になってしまい、本来ならば、私一人担当大臣で処理をしなければならないところを、各大臣ですね、最終的に9大臣にわざわざ足を運んでいただいて、厳しい質問を受けていただいたりもしましたので、そういうことに対して感謝の気持ちを込めて、おかげさまで成立しましたということで開催させていただきました。
 総理は、一番たくさん登場していただきましたので、一番御迷惑をかけたのかなと思っておりましたので、総理がお出になられるときがいいなと思っていたんですけれども、割と昨日はゆっくりのんびり過ごしていただけたんじゃないかなと思っています。
 鳩山前総務大臣は、もちろん当時総務大臣として交付税のこととか、いろいろと厳しい質問にてきぱきと的確に御答弁いただいたことが功を奏したこともございまして、感謝の気持ちを込めてお招きをいたしました。ぎりぎりまでちょっと、お見えになるかどうかわからなかったんですけれども、お出かけいただきまして、割と長くいてくださったので、当然、総理ともいろいろなお話をされておられました。
 内容は、もう鳩山前大臣のほうから昨日、どこかのだれかにおしゃべりになったらしく、新聞記事に出ていたので、おそらくそんなことなんだろうと。非常に和やかに過ごしていただけたのはうれしかったです。

(以上)