野田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年1月5日

(平成21年1月5日(月) 9:35~9:42  於:第4合同庁舎6階605号室)

1.発言要旨

 新年明けましておめでとうございます。
 昨年はいろいろありがとうございました。今年もどうぞよろしくお願いします。
 本日の閣議において、私の関係では、お手元の資料のとおり、1件発言をいたしました。
 平成20年中の交通事故による死者数は5,155人となり、平成22年までに交通事故死者数を5,500人以下とする「第8次交通安全基本計画」の目標を、2年前倒しして実現したところです。
 このような近年の交通事故死者数の減少は、政府、地方自治体、関係民間団体、地域の方々の努力の成果であり、この間、交通事故防止に御尽力いただいた方々に感謝申し上げます。
 また、平成15年からの10年間で交通事故死者数を半減し5,000人以下とするという政府目標が掲げられておりましたが、6年目にしてその実現も間近となりました。しかしながら、いまだ多くの方が交通事故で亡くなっておられます。
 このため、本年1月2日の麻生総理の談話において示された方針に基づき、交通事故死者数を、今後10年間を目途に、昨年から半減させ、2,500人以下とするという新たな政府目標を掲げ、世界一安全な道路交通の実現を目指すことといたしました。内閣府といたしましても、関係機関と連携を図りつつ、一人でも交通事故死者が少なくなるよう取り組んでまいります。
 詳細は、共生社会政策担当にお問い合わせください。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)今日、初閣議ということだったのですが、麻生総理から何か指示、挨拶等ありましたか。
(答)閣議の中で御挨拶がございまして、まずは異例の早さで国会が開かれるわけですが、不況脱出、不景気脱出ということで、全員一致団結して取り組んでいただきたいという御指示がありました。
(問)通常国会も始まりますが、年頭に当たり抱負をお聞かせください。
(答)昨年8月にこの大臣職を拝命して、とにかく多岐にわたる担当を抱え、初めは戸惑いもありましたが、皆さんの厳しい御質問を頂きながら学習する中で、非常に有意義な時間を過ごすことができましたし、仕事にも全力で取り組めたと思っています。
 今年は、まず初めに麻生総理をしっかりお支えして、3段ロケットのうちの2段目、そして3段目の成功と言いますか、それに向けて全力で取り組んでまいりたいと思います。私の担当の方はたくさんございますが、消費者庁設置関連3法案が、ようやく通常国会冒頭の今日、特別委員会が設置され、いよいよ動き出すということで、審議自体は国会運営の中でお決めになることですが、一日も早い成立に向けてしっかり取り組んでいきたいと思っています。
 いろいろと取り組むべきことが山積しておりますが、とにかく一つ一つ、頂いている仕事に積極果敢に取り組んでいくことと、やはり国民の皆さん、とりわけ今まさに御苦労されている人たちのことを常に案じて、最善の努力を心がけてまいりたいとお誓いしたいと思います。
(問)年末に、特許庁がドイツのバイエル社が出していたiPS細胞に関する出願内容を公開しました。それに関しまして、日本が今まで立てられてきた特許戦略を見直す必要があるかどうかお考えをお聞かせください。
(答)これについては、以前、京都大学の山中教授のチームが特許を取られた時に、バイエル社からも申請が出ているという話があり、その中身が時を経て明らかにされたということでニュースになったものと思っています。
 中身については、一部製法の違いがあると言われていて、これからどうなるかというのは見守っていくしかないのですが、いずれにしても、あの時点以降も、山中教授を核としたチームがどんどん取組を進めている中で、私としては昨年皆様方に御報告したとおり、我が国のiPS細胞研究を積極的に応援し、推進していくという立場に変わりありません。
(問)言ってみれば、想定の範囲内なので、特に影響はないと考えるということでよろしいでしょうか。
(答)そこまで言い切ってしまうと傲慢に聞こえてしまいますが、多少の製法の違いはあるということが明らかになりましたので、これについてはしっかり見守る中で、ただ私たちの方向性としては、揺らぐことなく、日本がiPS細胞研究で世界のトップリーダーとなれるよう山中教授を始め研究に携わる方々を御支援申し上げたいと思っています。
(問)渡辺喜美元行革相が離党の方針を打ち出しました。どのように捉えていらっしゃるか、また、党内に今後波及していくとお考えか、お聞かせください。
(答)私自身、不本意ながら離党を経験したことある人間としては、そんなに軽々なものではないと、と言いますのも大変厳しい試練でありましたから、軽々しく言葉にすべき話ではないと思っています。
 ただ、御本人の意思もよくわかりませんので、特にコメントすることはありません。波及するかどうかもわかりません。私には波及しません。

(以上)