野田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年8月5日

(平成20年8月5日(火) 10:55~11:04  於:第4合同庁舎6階605号室)

1.発言要旨

 皆さん、おはようございます。
 本日の閣議では、一般案件が1件、政令が3件、配布が2件ありました。
 私からは1件ございます。
 本日の閣議において、先の通常国会で成立しました宇宙基本法に係る2つの政令が決定されました。御報告します。
 まず、宇宙基本法の施行期日を定める政令については、同法の施行期日を本年8月27日と定めるものであります。
 次に、宇宙開発戦略本部令については、宇宙基本法の施行に伴い設置される宇宙開発戦略本部に、必要に応じ、専門の事項を調査させるための専門調査会を置くことができる等を定めるものであります。
 なお、宇宙開発戦略本部が設置される8月27日付で宇宙開発戦略本部事務局を内閣官房に設置する予定としておりますが、これに先立って、本日8月5日付で同事務局設立準備室を設置いたしました。
 お手元の資料のとおり、準備室の室長として前経済産業省経済産業審議官の豊田正和さんが、また同室長代理として、前内閣府政策統括官の丸山剛司さんが本日付で任命されております。
 詳細は、内閣官房副長官補室にお問い合わせいただきたいと思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)今日の閣議で副大臣の人事は決まりましたでしょうか。
(答)今日決まりました。確か午後1時30分に認証式ですね。
(問)そろそろ8月15日が近づいていますが、大臣は靖国参拝について、今のところ行かれるおつもりはありますでしょうか。
(答)今のところ、いろいろ考えています。
(問)いつごろまでにお決めになるんでしょうか。
(答)現在、ずっといろいろな公務が入っており、当日は金曜日なので定例閣議も入る予定ですし、全国戦没者追悼式もございますので、等々考えて、公務、政務の調整をした上でということになります。いつと言いますか決定したらそのときが決定です。
(問)臨時国会の召集日について、8月下旬に開くべきだという意見と、9月にずれ込むべきだという意見がありますが、消費者庁の法案を抱えていらっしゃる大臣として、最悪3分の2の再議決で通さないといけないことを想定されていらっしゃるのかということと、召集日についても、できれば8月下旬がいいとか、9月上旬がいいとか、御意見があればお聞かせください。
(答)召集日等については、国会マターなので、私のほうからコメントは差し控えます。  いずれにしても、臨時国会で法案を抱えていることは事実なので、限られた条件の中で全力を尽くすだけだと思います。
(問)宇宙戦略本部について、27日で室長は事務局長になり、室長代理は事務局長代理になるというふうな理解でよろしいでしょうか。
(答)この人事につきましては、私の着任する前に総理大臣の強い意向で決まったということを聞きました。その後につきましては、まだコメントを差し控えたいなと、今後のことなので差し控えたいと思います。
(問)総合経済対策という話が出て、与謝野大臣のほうで担当されていますが、消費者庁関連で何か要望されたりとかありますか、時間も余りありませんけれども。
(答)消費者庁関連というより、消費者庁としては、将来的には消費者庁を設置するという話をしていますけれども、それに先立って、やはり今の地方消費センター等々の拡充と言いますか、強くしていかなければいけないということは、もう火を見るよりも明らかなので、そういうところへ増員、雇用の創出という形で、いろいろな方が仕事に携わっていただけるような道筋というのを作っていきたいと。それがもし可能であれば、そういう人員に関する手当等々を要望していきたいと思います。
(問)それは必要であれば、臨時国会の補正予算という形で出していってもらいたいという要望もあるんでしょうか。
(答)もちろんです。
(問)東京ビッグサイトのエスカレーターの事故ですけれども、国土交通省の管轄ですが、過分の加重がかかって事故が起きたというので、広い意味で消費者問題とも言えるのではないかと思うのですが、その辺はどのように考えていますか。
(答)私はまさに今仰ったことを意識して、早速事件が報道されてすぐ、担当は国土交通省ですから、こちらのほうから問いかけをさせていただきました。ただ、国土交通省、警察で現在調査中ということで、その事故の原因究明の結果はまだ伝わってきておりませんけれども、仰ったように、意識として、やはり消費者行政に携わるこの役所と大臣である私は、常に何から何までこの国で起きたことについてはアンテナを高くして、自分たちに直接調査の権限がなかったとしても、その相手先にはきちんとコンタクトをとるような行動をしていきたいと思っていますし、現実にそうさせていただきました。
(問)昨日、新旧閣僚の事務引継ぎが行われましたけれども、改めてサインをした上での御感想と、久しぶりに大臣の椅子に座られた感想を。
(答)久しぶりどころか10年ぶりなので、本当に前回の大臣になったときと官邸の建物も全く違いますし、いろいろな慣例など随分変わってきていると聞いているので、昔のことは忘れて、現在の、新しい時代の大臣としてしっかり務めていかなければならないなということを感じています。
 それと、引き継ぎをして、実はとりわけ消費者に関しては、岸田前大臣とずっとペアを組んで、党とこちら、役所ということで、二人三脚で昨年の12月から長らくやってきていたので、仕事自体に対して不安感といったことはなく、今までやってきたことをゴールさせるんだという気持ちが強いですね。組み立てを成功させるというか、完成させる、そういう思いが強いと思います。
(問)大臣が以前から強調されている消費生活センターの人員拡充なのですが、北海道の例えば、小さな町などでいきますと、人員の確保も厳しい状況があると思うのですけれども、そういった点はどういうふうに。
(答)やはりある程度資格が要るということで、研修を受けていただくわけですけれども、やはり現在、安定した雇用の創出というのも総理が掲げている「安心実現内閣」の大きなキーワードだと思います。そういった意味で、地方の消費生活センターの人員が不足していることはもう明らかですから、そういうところに多くの人たちが応募していただいて、研修を受けて、その職に当たっていただけるような、そういう道筋というのを広く作っていきたいなと思っています。
(問)宇宙開発戦略本部の室長に経済産業省出身の人が充てられたのですが、これはやはり産業重視でいくということの表れと理解してよろしいのでしょうか。
(答)これは、様々な角度からいろいろな検討をされた結果、福田総理がリーダーシップをとってお決めになった人事で、どこかに特化するとかそういうことではなく、やはり新しい宇宙開発の第一歩を担う、そういう人材として、バックグラウンドではなく、人材として選んでいただけたものだと私は信じています。
(問)昨日の話なんですけれども、麻生幹事長が江田参院議長と会われたときに、参院で議論が進まないのを戦前のナチスに例えられたということがありました。閣僚のお一人として、今このタイミングでその発言というのはどのように大臣は思われますか。
(答)ごめんなさい、私は、今初めてその話を聞きましたので。ただ、私自身が気をつけているのは、やはり日本人として日本語を大切にしていきたいなと。
 以前、大臣に就任したときに、当時、与謝野通産大臣がお隣におられたときに、とにかく失言をしない賢い大臣であってほしいということを言われまして、それを自分自身は肝に銘じているところです。
(問)今の麻生さんの発言をお聞きになって、失言というふうな御認識ですか。
(答)麻生幹事長の私と違うキャラクターというのも広く認知されているところで、その辺りは国民がどう受けとめて判断されるかということだと思います。

(以上)