林内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年9月24日

(平成20年9月24日(水) 9:26~9:34  於:警察庁16階第1会議室)

1.発言要旨

 先程、福田内閣が総辞職をいたしました。就任以来、短い期間でありましたが、皆様方には大変お世話になり、ありがとうございました。就任時に総理から「世界一安全な国、日本」の復活、「自然災害からの犠牲者ゼロ」を目指して取り組んで欲しいとの指示があり、全力を挙げて取り組んできましたが、残念ながら、果たし得なかったわけであります。「百聞は一見に如かず」というのは私の持論ですが、そういった意味で、例えば、警察に関しては、松本サリン事件の被害者である河野さんの御自宅へお悔やみに出向いたり、あるいは成田空港の水際対策や警備対策を視察したり、また防災関係では、水害の政府調査団を引率して現地に赴き、調査・視察をし、あるいは、防災訓練では総理と一緒に行動しました。さらに、就任直後、沖縄や北海道の納沙布へも出向いて、直接、沖縄の知事や北方の元島民からも話をお聞きして、これから取り組もうと新たな決意でいたところでしたが、このような形に相成りました。後任の大臣には、これを引き継いでいただいて、しっかりとやっていただければと思っております。私は、短い時間でありましたが、大変充実した在任期間でしたし、そして、いろいろな方々にサポートされて、これまでやってくることができたことを、まず御礼と感謝を申し上げる次第です。本当にありがとうございました。

2.質疑応答

(問)2ヶ月間の在任期間中に印象に残る事件がありましたら、お聞かせ下さい。
(答)事件はたくさんありましたが、中国製冷凍餃子の問題がありましたし、ごく最近では事故米の問題もありました。また、無差別通り魔殺人事件ですとか、水害での死亡事故、あるいは幼児の殺害事件ですとか、いろいろ数えれば毎日のように事故・事件があり、中には心が傷む事件もありました。警察が一つ一つ全容解明に向けて、昼夜を分かたず取り組んでおり、頑張ってくれているものと思っております。
(問)先ほどの冒頭の御挨拶にもございましたが、沖縄担当の大臣ということで、沖縄担当しての御感想と、先ほど新しい大臣に引き継ぎたいとおっしゃいましたが、2点です。1点目は、沖縄関係の今後の振興、発展を含めた政策のあり方、2点目は普天間飛行場の移設にかかわる沖縄担当大臣としてのかかわり方、この2点でどのようなことを引き継ぎたいか、これまでの大臣がなされたことを振り返りながら、お伝えしたいことをお願いします。
(答)1点は、緊急経済対策の中にも沖縄振興策を取り入れてございますので、速やかに成立を図って振興策にしてもらいたいというのが1点です。
 2点目の普天間に関しましては、やはり地元の声をよく聞いて、その地元の声をいかに反映できるかというところで努力をしていただければというふうに思っています。
(問)総選挙が近いとされていますが、幹事長代理として、どのように取り組まれるのか、考えをお聞かせ下さい。
(答)麻生総裁から、地方を担当せよとの指示がありました。党として過半数を取ることが使命であると思いますので、これから党に戻って、北海道から沖縄に至るまでチェックをして、対策に取り組んでいきたいと思っております。選挙の時期は、実際にまだ分かりません。
(問)国会の情勢は何とも言えないと思いますが、警察庁としては、銃刀法の改正を控えています。新大臣に対する引き継ぎを含めて、どのように国会の日程に乗せていくのか、教えていただけますか。
(答)選挙も絡みますので、どういう臨時国会になるかわからないところがありますが、銃刀法の改正に関しては、党内手続きは既に済んでいますので、後は国会で審議をしていただき、可及的速やかに成立に向けて対応願いたいと思っております。

(以上)