与謝野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年4月7日

(平成21年4月7日(火) 9:19~9:29  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

 閣議は案件のとおりでございまして、短時間で終了いたしましたが、その後、総理の下へ増田前総務大 臣と私とが入りまして、今日発表されます「安心社会実現会議」のことについてご相談をいたしました。これは後程、総理、官房長官から今日中にその内容につ いてお話があると思います。

2.質疑応答

(問)追加の経済対策について、改めて規模感というものをお伺い出来るならば、教えていただけませんでしょうか。
(答)個別の項目、分野についてどういう議論がされているかということは、私共はよく知っております。ただ、それをトータルしたものはございません。総理からはGDP比2%超の経済対策を作れというご指示があったので、それに基づいて、今、最終的な作業をやっているところでございます。
(問)追加の対策の件なんですが、10日までに取りまとめる中には贈与税などのいわゆる減税メニューも入ってくると思うんですが、今後出す補正予算といわゆる税制改正の法案というのは、同時期に出すという理解でよろしいんでしょうか。
(答)党税調の方の議論に私共は物事をゆだねておりますから、どういう結論を出されるかということは、予断を持って言及は出来ない。
 ただ、法律を出すとか出さないとかという話は、実は技術的な話でございまして、税法だけでなくて、金融関連法案とか、その他の法律改正というのは、経済対策をやっていく上では幾つか必要だということは分かっているわけですから、税法だけ特別な分野であると思っておりません。
(問)金融庁の銀行に対する集中検査が昨日正式に通知があって始まったと思うんですが、改めてその狙いと、問題があればどのように対処していくのかお聞かせください。
(答)この検査は、各金融機関が通常金融機関としてなすべき金融仲介機能をきちんと果たしているかどうかということを見る、という話でございまして、特にどこかの銀行が経営状況が心配だから見るとかという、そういう話ではなくて、銀行が銀行法に基づいた業務をきちんと行っていただいているかどうかというものを、優しい気持ちで見るという検査でございます。
(問)2009年度補正予算とも絡んでくるんですが、2009年度の税収見通しのベースとなる政府の経済見通しの改定ですけれども、これは追加経済対策や補正と絡めてどういうスケジュール感で今後見直していくことになるんでしょうか。
(答)私は国会の答弁でたびたび言及したのですが、12月の0.0%という数字は、その後の経済状況の変化、また、色々出てきました経済指標に照らして、短時間で陳腐化したというのは明らかなことですから、データがそろい次第新しい経済目標を作るということは、国会答弁でお約束したことです。
 内閣府では既に必要な作業は始まっております。予算提出時期までにはきちんと間に合うという作業が進められております。
(問)対策の財源の関係でお伺いしたいんですけれども、言うまでもなく税収の落ち込みはかなり大きいかと思うんですが、そうしますと、真水で10兆円超の対策の財源を考えた場合には、赤字国債も含めた国債が大半になるという理解でよろしいんでしょうか。
(答)財源の話は、補正だけでなく、当初予算に関しても財政全体が厳しいということはお分かりいただけると思います。今回も、GDPの2%超の財源をいかに静かに調達するかというのは、これからの大事な作業の1つだと思っております。
(問)北朝鮮への追加制裁の関連なんですが、財務省ですと送金の届け出義務の3,000万円を下げるとか、現金等を持ち出す場合の携帯額100万円のバーを下げるとか選択肢があると思うんですが、今の検討状況はいかがなんでしょうか。
(答)これは、総理、官房長官の下で政府全体の政策をお決めになる。そういう中で、財務省、金融庁等が持っている権限の範囲内でどういうことをするのかというのは、そういう方針が示された後、迅速に対応いたしたいと思っております。
(問)それに関連して1つお伺いします。これまでにも制裁というものは発動されているんですけれども、これまでの効果についてどういうふうに考えていらっしゃるかということが1点と、もう1点は、もし追加で発動するとしても、今まででも十分効いている部分というのがありますから、さらに効果というものはどの程度見込めるんだろうかという、この2点をお聞かせください。
(答)分かりません。
(問)先程、後程総理や官房長官からというふうにおっしゃったんですが、「安心社会実現会議」の件について、大臣からも少し教えていただければと思いますが。
(答)官邸がやっておられることなので、私としては皆様方にご報告するだけのデータがありません。
(問)補正予算の時期なんですが、昨日は色々物理的に刷ったりする時間が必要なのですぐには出せないということをおっしゃっていたと思うんですが、目標としては、連休前にも提出出来るようなスケジュール感で作業は進めているという理解でよろしいんでしょうか。
(答)我々は第一線の部隊ですから、指揮官の命令どおり動きたいと思ってます。

(以上)