与謝野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成21年1月27日

(平成21年1月27日(火) 10:38~10:45  於:記者会見室)

1.発言要旨

 閣議は案件どおりでございまして、特段変わったことはございませんでした。

2.質疑応答

(問)国会で二次補正予算案の成立がずれ込んでおりまして、与野党の協議が断続的に続いておりますけれども、なかなかこの景気対策の二次補正予算案が成立しない現状について、大臣のお考えをお聞かせ願えますでしょうか。
(答)国会の運営は憲法と国会法、衆議院規則、参議院規則等がありまして、一応ルールは全部決められておりますので、ぜひルールどおり国会運営がなされることを期待をしております。二次補正がずれるといっても1日か2日のことでございますので、国会ではよく昔からありがちのことなので、特段驚いてはおりません。
(問)二次補正が仮に成立しても、その財源となる特会法について全くまだ審議がなされていない状況なんですけれども、結局それは二次補正が成立してもまだ執行できないということになると思うんですが、この点についてはいかがでしょうか。
(答)これも法案が衆院を通過しておりますので、あとは参議院の方々の御審議を静かに待つということ以外に我々としては方法はない。参議院は議決機関として、我々としてはなるべく早く意思表示をしていただきたいと願うばかりでございます。
(問)今後の経済財政諮問会議について、成長戦略等、特に注力される議題ということについて伺いたいんですけれども。
(答)経済財政諮問会議はやはり総理の諮問機関ですから、こういう経済情勢においては、マクロの日本の経済、世界の経済、プラス世界の金融、日本の金融、こういうものについては極めて高い関心を持って見ていかなければいけない、ということは、大きくは1つあると思います。
 もう一つは、今日閣議で総理から石破大臣に対して、農政改革について御指示がありましたので、私が石破大臣に申し上げているのは、諮問会議の場を十分活用していただいて、農政改革が進展するように諮問会議を使えるところは使っていただきたい、ということは申し上げておりますので、諮問会議がコンセンサスづくりの一環としての役割を果たせれば、それは諮問会議の大事な仕事の1つです。
 2月、3月といろいろなことが起きなければいいと思っておりますけれども、党内の一部では、早く21年度当初予算を通すということも大事なことだし、経済の先行きがまだわからないぞという声もあるので、そういう経済の先行きに対してどう対応していくかということも、いずれはやはり大事な議題の1つになっていくと思います。
 諮問会議の中心的課題というのは、クルーグマンが言っている景気対策というのは、クレジット・フローとデマンドしかないんだと最近の本に書いてありますけれども、仮にそうだとしたら、総需要対策というのは一体どういう方向に考えていくのか、ということは非常に大事なことであって、単に昔やったような「公共事業をばんばんやればいいんだ」という総需要対策というものが現代に通じるのかどうかという問題もあって、いろいろな方向を少し皆さんで考え方を出していただかなければいけないし、経済に強いそれぞれの専門分野の方もいろいろな意見を言っておられるので、そういう方々のお考えもよく研究しなければいけないなと思っております。どういうものがあるのか、というのはなかなか難しいわけです。特に公共事業等のマクロ経済に対する効果というのはどうかというような研究は、一度皆様方も内閣府の専門家の話を聞かれたら非常にいいと思うんです。

(以上)