上川内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年6月27日

(平成20年6月27日(金) 10:42~10:48  於:合同庁舎4号館 6階605号室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議は、一般案件が3件、国会提出案件が15件、政令4件、配布3件、計25件の案件がございました。
 このうち私の所管案件はございませんでした。
 来月は、「青少年の非行問題に取り組む全国強調月間」ですので、閣議におきまして、月間の趣旨等につきまして発言し、閣僚各位に対して御協力をお願いいたしました。
 閣議の発言の内容は、お手元に配付したとおりでございます。
 最近の少年非行の状況を見ますと、平成19年は刑法犯の少年の検挙人員は減少しているものの少年の犯罪率は大人の約5.5倍と高い水準にあり、深刻であると考えております。
 本月間では、国・地方公共団体、関係団体等がそれぞれの役割及び責任を果たしつつ、相互に協力しながら重点課題として掲げましたインターネット上の違法有害情報への適切な対応を始め、重点課題に沿った的確な対応等、地域が一体となった各種取組を推進することといたしております。
 詳細につきましては、共生社会政策担当統括官付青少年育成第2担当にお問い合わせいただきたいと思います。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)先日、国家公務員の試験結果の男女の内訳等が発表されまして、女性のⅠ種合格者が最高となりましたけれども、その受け止めと、現実になかなかまだ目標に達していない現状についてどのように取り組んでいかれるかお教えください。
(答)女性公務員については、4月に策定いたしました「女性の参画加速プログラム」の重点戦略の大きな柱の一つということで掲げております。特に、目標を設定して管理職になる女性の増加ということで明記しておりますけれども、その際、採用の段階から管理職に至るまでの長いキャリア形成の過程の中で、女性の方も様々な努力をしていかなければいけないし、同時に、組織としてもその目標に達成するように、研修あるいは自己研鑽の機会といったチャンスを大いにつくっていくなど、前向きに取り組んでいくことが必要となります。
 そういう意味では、採用の入り口の段階の女性がしっかりとした評価に基づいて増加していることは大変喜ばしいと思います。
 今の我が国全般の状況でいきますと、結婚、出産ということで、第1子の出産を機に7割が平均的には辞められているという現状も踏まえて見ますと、この先、やはり仕事と生活の調和ということを官僚の組織の中でもしっかりと政策的に対応し、そして持続して仕事し、しっかりと他者からの評価もいただいて、管理職層の女性が増えていくようにと、そういう意味での一歩としては、採用のところでの前進であると思っております。
(問)先ほどのネットの違法有害情報の件ですけれども、今回の強調月間の中での取組として、今回はここに的を絞って具体的にこういうことをやっていきたいとか、そういったメニューは何かお持ちでしょうか。
(答)この強調月間を7月に設定した理由の一つは、学校が夏休みに入る時期に当たるということでございまして、関係省庁の全ての施策をこの月間に集中してやっていくことが大変大事だと思っております。
 各地域でも、非行防止のための青少年の健全育成活動ということで大変力を入れてやっていただいておりますので、国としてもその中心として成果を上げることができるように取り組んでまいりたいと思います。今日も閣僚にお願いいたしましたけれども、特にインターネットのことについては今大変大きなテーマでありますので、この点を強調してやっていきたいと思っております。
 7月25日の金曜日には、警察庁においてでありますが、全国非行防止大会を開催するということであります。そうしたところに参加していただくよう呼びかけをし、また、そうした活動を全国の中で地道に展開していくことが大変大切ではないかと思っておりますので、継続した努力をお願いしたいと思っております。

(以上)