上川内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年10月2日

(平成19年10月2日(火) 10:50~10:56  於:合同庁舎4号館 6階605号室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 10月2日の閣議におきまして、今日は一般案件が3件、国会提出案件が25件、公布案件が2件、配布1件、計31件の案件がございました。
 このうち、私の所管案件はございませんでした。
 また、閣議に引き続きまして、地球温暖化対策推進本部が開催されました。
 以上、御報告を申し上げます。

2.質疑応答

(問)昨日、福田総理の初の所信表明がありましたが、男女共同参画とか働きやすい環境づくりという部分も1項目立てて所信表明されました。そこら辺も、やはり安倍前内閣との大きな違いの部分かなというふうに思いましたが、そこら辺の安倍前内閣との違いも含めて、所信表明の評価についてお願いします。
(答)ただいま御指摘いただきました男女共同参画という文言は、安倍前総理の所信の中にはございませんでしたので、そういう意味では明確に所信の中に打ち出していただいたということに対して、私の所掌ということもございますし、またこれから多様な働き方、多様な人生をそれぞれが能力や個性を生かして担っていただきたいという意味では、大変ありがたい項目が入ったと思っております。
 また、その中に生活と仕事の調和ということで、この秋に向けてワーク・ライフ・バランスの憲章及び行動指針を出すべく、今検討作業をしておりますけれども、そうしたことにつきましても盛り込まれたということで、大変心強く思っております。
(問)ワーク・ライフ・バランスに関する憲章と行動指針なんですけれども、作業部会を傍聴しても、労使関係を始め、それぞれの立場で、そもそもワーク・ライフ・バランスって何なのかということから意見が違っているんですけれども、そういう中で大臣としては最終的に憲章と行動指針をどういうふうに仕上げていきたいとお考えでしょうか。
(答)ワーク・ライフ・バランスという新しいコンセプトを社会の中で定着させていくという目標に向けて、今、様々な専門家の皆様にも参加していただき、働く側も、また雇用する側もということで、様々な視点で議論が出てきているということで、これは大変いい方向に、いい議論の進展の仕方ではないかと思っています。
 ワーク・ライフ・バランスという言葉をめぐりまして、それぞれの立場で考え方が違うということが当たり前でありますので、そのことをぶつけ合って、そしてそこから新しい日本のこれからの少子・高齢化の時代の中での概念をつくり上げていくという意味で、私は健全なプロセスに入っているんじゃないかと思います。
 しかし、最終的には、まとめていく方向にならなければならないということでありますので、その作業を精力的に行っていただいていると私自身は理解しておりますので、十分検討をしていただきたいと思いますし、またそうした検討の推移を私も十分に把握をしながら、私の所掌であります少子化対策や男女共同参画の分野においての新しい方向性が出てくるように、努力していきたいと思っております。
(問)今、専門家の方々も話し合って検討しているところではあるんですけれども、大臣御自身としてのお考えというか、こういう方向でまとめたいというようなものはありますでしょうか。
(答)今はまだ、私自身いろいろな意見を聞かせていただいているという段階でありますので、自分自身の明確な考え方を打ち出して、そしてそれに向けてというような段階ではございません。しかし、いろいろな皆さんのお声を聞いていくという意味では、昨日もそうした機会がございましたので、幅広く意見を聞くことができるような場を私自身も設けていきたいと思います。
 そして、この分野はいろいろな要素がかかわっており、働き方の問題、社会保障の問題、子育ての問題、また地域での様々な活動の問題ということでかかわってきますので、そうしたものを体系的に整理していくという意味では、大変大事な時期が来ようかと思いますが、それまでは少し幅広に、私自身も専門家の皆さんと直接話し合いをしていく機会を設けていきたいと思っております。

(以上)