泉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年4月8日

(平成20年4月8日(火) 9:18~9:28  於:参議院 議員食堂)

1.発言要旨

 最初に文部科学大臣から「平成19年度文部科学白書」を発行したという報告がありました。その後、経済産業大臣、環境大臣から「甘利大臣・鴨下大臣と語る希望と安心の国づくり」という北海道洞爺湖町で行われました国民との会合について御報告がございました。
 それから、岸田国民生活担当大臣から茶系飲料への異物混入の事案について御報告がございました。文部科学大臣から不祥事が発生したことについて、御発言がございました。
 本日の閣議では、鈴木宗男衆議院議員提出に係る質問主意書に対する答弁書を決定いたしました。これは、いわゆる志布志事件の捜査に関して鹿児島県警察において授与した表彰に関する政府の見解等について、同県警察における対応に関し、事実関係等を答弁するものです。また、照屋寛徳衆議院議員提出に係る質問主意書に対する答弁書を決定いたしました。これは、脱走米兵と日米地位協定に関し、事実関係を答弁するものです。

2.質疑応答

(問)直接の御担当ではないかと思いますけれども、日銀総裁人事案が新しく出たということですが、これについて、大臣の御所見がございましたら伺いたいのですが。
(答)戦後初めての日銀総裁の空席というのはどなたに考えていただいても異常だと先日も申し上げましたけれども、世界経済の中に占める日本の位置、特にサブプライムローン以来の景気の低迷が心配されている中で、空席を続けるということは大変問題だとまず認識をいたしております。
 今回、白川副総裁の総裁就任への事柄がなされている中で、民主党も総裁就任について、お認めをいただけるのではないかという話を伺っております。これから手続がありますので、そのことは確定したわけではないと思いますが、あと渡辺副総裁の件が問題になっているというお話のようでございます。
 ただ、財・金分離という事柄に対して総理が仰っておりますように、財政も金融も両方わかった上で日銀政策を考えていただかなければならないということからしますと、初めから財・金分離の議論というのは、私には余り理解ができておりません。本当にそういうことが重要な意味があるのかということに私は納得をできないところがあります。また財務省が指定ポストというようなことは許されないというのが最近一つの大きな焦点になっているようですけれども、それは天下りとか、指定ポストという考え方があるとすれば、これは、こういう時期ですからしっかり受けとめなければなりませんけれども、やはりすばらしい識見を持っておられるということであれば、そういうことを乗り越えて御判断をいただくべきことではないかと私は思っております。
 余りにも教条的に何か財・金分離だとか、天下りは駄目だとか何とかというような時限のレベルではなくて、もっと大所高所からの御判断をいただける方ではないかと私は思っております。
 個人的に渡辺副総裁候補を私は存じ上げているわけではありませんけれども、皆さん方にそのような御評価をいただいておられる方だと承知をいたしておるところです。
(問) 茶系飲料水への異物混入事案について、現時点の捜査状況と今後の対応をお聞かせ下さい。
(答) 兵庫の事案については、昨夜、兵庫県警察において、混入された異物を解明したとの報告を受けております。東京と兵庫の事件の関連性はまだ判りませんが、いろいろなケースを想定しながら、事実解明に努めているところです。
(問) 聖火リレーが世界各国で混乱しています。今後日本でも聖火リレーが予定されていますが、何か対策はお考えですか。
(答) 4月26日に、長野で聖火リレーが予定されております。多くの方々に歓迎される中でリレーが行われるよう、長野県警察を中心にこれまで準備をしてまいりました。しかし、ロンドン、パリでは、かなり激しい反対行動がありましたので、同県警察を中心に、もう一度態勢の在り方について検討するなど、警備に万全を尽くすべく対応しているとの報告を受けております。
(問) 中国製餃子薬物混入事案について、本日から中国で専門家同士の協議が行われておりますが、どのようなことを期待されていますか。
(答) 先日、3回目の情報交換会議を日本で行い、捜査専門家同士が技術的な議論をいたしました。今日から3日間、中国でもう一度、科学的、技術的な情報交換が行われるものと承知しております。これによって、日中双方の考え方が整理され、事案の解明に向けて更に捜査が進展するものと期待しております。

(以上)