泉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年4月4日

(平成20年4月4日(金) 9:12~9:22  於:参議院 議員食堂)

1.発言要旨

 本日の閣議では、春の全国交通安全運動について発言をいたしました。6月に、後部座席シートベルトの着用義務化、自転車の歩道通行要件等の見直し、高齢運転者標識及び聴覚障害者標識に関する表示義務規定の整備等を内容とする改正道路交通法が施行されることから、今回の運動においては、各自治体や関係機関・団体と連携しながら、同改正についての広報啓発を始めとした交通安全対策を一層強力に推進してまいります。
 それから、参議院の近藤正道議員から原子炉立地審査指針に関する質問主意書が提出されておりましたので、これに関する答弁書を決定いたしました。これは、活断層の扱い等についてでございます。
 また、鈴木宗男衆議院議員から提出された質問主意書に対する答弁書について決定をいたしました。本件は、新聞記事に掲載された愛媛県巡査部長の発言内容に関する事実関係等について、愛媛県警察による調査結果等に基づき、答弁するものでございます。
 閣議では、岸田大臣から「交通事故死ゼロを目指す日」について、大田大臣から経済成長力強化への早期実施について、御発言がありました。
 閣僚懇談会に入りまして、岸田大臣から国民生活審議会の意見について御発言がございました。このことについて総理からも御発言がございました。最後に渡辺大臣から公務員制度改革について御発言がございました。
 なお、G8開発大臣会議が、明日から6日までの間、東京都において開催されます。会議に出席される方々の安全と行事の円滑な進行を確保することは重要な任務でありますので、警察としては、国民の御理解と御協力を得ながら警備に万全を期してまいります。

2.質疑応答

(問)この度、警察の取調べの一部録音・録画が試行されることになりましたが、このような取組みについて、どのようにお考えですか。
(答)裁判員裁判の実施を控えて、供述の任意性を立証する観点から、いろいろな方策が考えられるわけですが、今回の取組みもその一つであると思っています。先般、自民党や公明党からも、取調べの可視化に関する提言が示されました。これらも踏まえつつ、警察としても今年度から取調べの一部録音・録画を試行し、その成果を分析していくことを、昨日の国家公安委員会で決定したところです。
(問)横須賀の殺人事件についてアメリカ兵が逮捕されましたが、引渡しまでの一連の流れについて、どのように評価されますか。
(答)本事件については、当初から、米軍と神奈川県警との間で意思の疎通が円滑に図られた結果、昨日、被疑者の逮捕に至ったものと考えております。身柄の引渡しまでの時間や、地位協定の見直しについて議論があることは承知しておりますが、今回の事件について言えば、捜査に大きな支障があったという認識は持っておりません。地域の方々の生活の安全が図られるように、米軍側にはしっかりと規律を守ってほしいと思いますし、警察としても更に努力をしてまいります。

(以上)