泉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年4月1日

(平成20年4月1日(火) 9:49~9:58  於:警察庁18階第4会議室)

1.発言要旨

 閣議で、「平成20年版外交青書」について外務大臣から御発言がございました。それから、財務大臣、大田経済財政政策担当大臣から平成20年度予算の成立に当たってということで、災害復旧及び防災関連事業、小・中学校の耐震化、道路予算について御発言がありました。
 閣僚懇談会に入りまして、総理から、高齢者医療制度、道路関係予算の税制等が成立していないということについて御発言がございました。その後、経済産業大臣、総務大臣、国土交通大臣、財務大臣から、それぞれ道路財源にかかわる事柄についてお話がございました。さらに、財務大臣から、予算の執行調査について御発言がございました。その後、官房長官から、行政と密接な関係にある公益法人の支出の無駄の総点検、国家公務員制度改革基本法について御発言がありました。
 警察法施行令の一部を改正する政令が施行され、秋田、山形、大分の3県に、地方警務官である生活安全部長が増員されることになりました。今後とも、治安の回復に全力で取り組むよう、警察庁を指導してまいりたいと思います。

2.質疑応答

(問)ガソリン税の問題で、各地で値下げの動きが起きているようですが、こういった現状についてどのように思われますか。
(答)一般国民の方々は、25円値が下がるということを大方の方々が歓迎をしておられると、これは皮膚感覚として私も理解できます。しかし、このことが2兆6,000億円というような減収を招くことは国民生活に大変大きな影響を与えると。それを手当しようとすれば、節約をすることもやらなくてはいけないと思いますけれども、赤字公債を発行するとかいろいろなことをやっていかなければいけないという状況が待ち構えておりますので、総理が2度にわたって記者会見で述べておられますように、ぜひ目先のことだけではなくて、少し長期的な国の在り方、自分の社会の地域の在り方等にも着目していただいて御理解をいただきたいと思っております。
 そしてまた、今回こういう事態が起きておりますので、正直言いますと、地方の方々は都会の方々よりもたくさんガソリンを使って税金を納めてきていただいているわけです。大都市の方は公共交通機関を使うというようなことも可能でしたので。そこは、実は、極端なことを言いますと、地方の方々の負担で都会の道路がつくられてきた、地方の方々は今日まで我慢をしてきたということは拭えない事実だと私は思うのです。
 ようやく自分たちのところも道路ができるかなと期待を持たれたときに、暫定税率なしだとか、本則に戻せという話、そして、総理のお約束ですから、来年度からは一般財源化されるわけですけれども、自分たちの道路がどうできていくのか、開かずの踏み切りはどうなるのか、歩道はどうなるんだ、あるいは、もう50年もたった橋梁の維持補修をどうするのか、こういう諸々の問題を考えたときに、地方の方々にとっては、実は、大変、少し時間を置けば御不満な事態が出てくるのではないか、そんな思いを私は持っております。
 ですから、私に直接関係することではありません。道路をよくしていただくということ、あるいは、歩道をつくっていただくというのは交通安全にとっては大変重要なことですから、そういう意味では道路の整備を進めていただきたいと思っておりますが、この税制あるいは特別会計、道路特定財源というものに対して直接御発言を申し上げる立場ではありませんけれども、やっぱり必要な道路はきちんと整備をしていく、そして生活の安定を図っていく、そういうことは必要だと思っております。
 ありがとうございました。

(以上)