泉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年3月7日

(平成20年3月7日(金) 8:43~8:51  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

 官房長官から、今国会へ提出する予定の法律72本、条約12本が今日最終的に確定をしたわけですが、そのほか6本については、なお関係閣僚努力をするようにという話がございました。そのほか、若干関係するものとしては、「刑事に関する共助に関する日本国と中華人民共和国との間の条約の締結について国会承認を求める件」について今日決定をいただきました。

2.質疑応答

(問) 中国製冷凍餃子の事件について、日中間で見解が異なる部分がありますが、メタミドホスの浸透実験について、その後中国側から日本側に何か説明はありましたか。
(答) 今週火曜日朝の記者会見時に同じような質問を受けた際、私は「承知していない」とお答えしました。月曜日に中国側から資料提供を受けておりましたが、中国語でしたので、その時点では内容を承知しておりませんでした。
 提供された資料の内容については、現在日本側で分析されておりますが、全てが十分だとは承知しておりません。今後も中国側と情報交換を行いながら、科学的分析を続けていかなければならないと思います。
(問) 警察庁長官が、中国側から提供された浸透実験に関する資料について「不十分」と仰ったとされていますが、見解はいかがですか。
(答) 提供を受けた資料の具体的内容についてはお答えを控えます。中国側と同じ条件を整えて浸透実験を行うという観点では、情報を追加していただきたいと思います。中国国内における過去のメタミドホス使用事件に関する資料についても、全部提供を受けているわけではないと思っています。
 しかしながら、先ほども申し上げたように、情報交換を何度も繰り返す中で事案解明が図られる性格の事件だと思いますので、中国側の現時点での対応をどうこう言うつもりはありません。専門家同士できちんと情報交換を行って事実解明を図るという姿勢は、従来から変わっていないと理解しています。
(問) 北九州市八幡西区における殺人放火事件について、福岡地裁小倉支部が無罪判決を言い渡しました。同房者を通じて犯行告白を得たことなどが問題点として指摘されましたが、所感をお聞かせください。
(答) お尋ねの事件について無罪判決が言い渡されたことは承知しておりますが、今後の対応が定まっていないと聞いておりますので、コメントは差し控えます。
(問) 捜査手法に問題があったという裁判所の指摘について、問題点があったという認識を大臣はお持ちでないということですか。
(答) 控訴して争われる可能性が残っている段階ですから、お答えすることは差し控えます。

(以上)