増田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年9月16日

(平成20年9月16日(火) 11:07~11:15  於:総務省会見室)

1.発言要旨

おはようございます。今朝の閣議後の閣僚懇談会で、総合対策関係の予算関係について発言しておりますので、申し上げます。
 総合対策の中に8本の柱があるのですが、その中の1つとして「地方公共団体に対する配慮」ということが書かれております。それを受けて、今、補正予算の編成作業を行っておりますけれども、その補正予算の内容として、こういうものを予定しているということを今朝の閣僚懇談会で発言をしております。
 すなわち総務省として4月の道路特定財源の暫定税率失効期間の地方税・地方譲与税の減収分約656億円。それから、市町村合併補助金の増額として約40億円、それからこれは地方再生担当大臣の立場で要求しているものでありますが、「地域活性化・緊急安心実現総合対策交付金」ということで約260億円。これは総合対策に積極的に地方公共団体が取り組むための費用ということであります。
 このような財政措置を活用して積極的に各地方公共団体に総合対策に取り組んでいただくように要請をしていきたいということを発言したと同時に、さらにそのほか、総合対策では「定住自立圏構想」や「ICT基盤の整備と利活用」等についても積極的に推進することとしていますが、補正予算では、ICT基盤、地域情報通信基盤整備推進交付金、消防防災体制等の整備といったことで約120億円の予算を盛り込むよう、予定しているところであります。
 ICT基盤の整備と利活用で約100億円、それから消防防災体制関係で約20億円です。細かな係数関係は、今、財務当局と調整をしているということでございます。以上の補正予算の関係について閣僚懇談会で発言をしました。他の大臣からも補正予算についての発言がそれぞれございました。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問)自民党の総裁選が続いていますが、論戦を見ておりますと、地方分権改革についてはですね、国の出先機関の見直しについて、若干、発言する方はいらっしゃいますが、例えば規律密度の緩和の問題とかですね、税源配分の見直しですとか、課題はいろいろとあると思うんですけれども、具体的にどういう議論をもうちょっと展開してほしいというふうにお考えでしょうか。
(答)総裁選の関係で言うと、日曜日の午前中のテレビに各候補出演されていました。それを見ておりまして、出先機関の話や権限の話とか、それについてとにかく分権を進めなくてはいけないということを、それぞれの候補者が触れていたというふうに思って見ていました。
 それからあと、今、地方の街頭演説などで回られているのですが、地方の新聞の記事などを見ていると、かなり分権や道州制について、やはり道州制を実現するとか、その前に分権を実現して道州制に持っていくのだとか話されていますので、やはり地方に行けば、そういう地方活性化策の中でそういったことをやはり有権者に訴えるということだろうというふうに思っています。また当然のことながら、それは総裁として自分が実現したいことを話されているので、当然、総裁そして総理になられたら、リーダーシップをもって実現していただく、有力な手がかりになると思って見ています。
 5人の候補者の国民への訴えということなので、個々、具体の細かな論点まではなかなか触れられないけれど、大きな国の構えを話すわけですから、分権を実現するのだということを言ってもらえれば、それは有権者に気持ちは伝わると思います。その中で論点として今、おっしゃったような財源の話や、分権的に規律密度を下げて、公共団体に委ねていくとかいう話は、今後、先の具体的な論点としてあるわけです。そういったことをそれぞれ、事細かに触れるのは難しいでしょうけれど、例えば分権を実現するために、では、今最も自治体の財産が疲弊している中で、その財源をどうするのかというようなことで、その部分までまた一歩、進んでいければ、より具体的な、その後の公約になっていくのではないかなというふうに思っています。あまり細かなことについては、やはり無理だと思いますが、大きな考え方をきちんと示してもらえればというふうに期待してます。書き物では皆、触れていましたね。それから、地方行脚の中では、それぞれの考え方が出てきてるのではないかなというふうに思って見ています。
 以上です。
(問)すみません、先ほどのICTの利活用に100億円というのは、例えば具体的にどのようなことを考えていますか。
(答)例えば、地域情報通信基盤整備推進交付金といったものがあって、それぞれの各地域の、携帯電話の不感地帯の解消や地上デジタル放送の関係で言えば、受信者側、送信者側の対策等を進めているわけですが、そうしたものについての前倒し整備といったようなことで予算を計上しています。
(問)よろしいでしょうか。
(答)それではよろしく。

(以上)