増田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年6月10日

(平成20年6月10日(火) 12:51~12:55  於:衆議院・第16委員室前)

1.発言要旨

 閣議での発言事項は私の方からはございません。

2.質疑応答

(問)一問目は、閣議前に若林農水大臣と地方分権の要綱の決定に向けて閣僚折衝されたようですけれども、どのような結論に至ったのでしょうか。もう一問は閣僚懇談会で秋葉原の事件について、ネットの掲示板に殺人予告などが掲載された場合、チェック体制をどうにか構築することについて、「努力してみる。」と言ったような発言があったようですけれども、具体的には大臣はどのような発言をされたのでしょうか。
(答)まず、若林農林水産大臣との折衝についてですが、今朝ほど官房長官も入って3人で話をしました。基本的には地方分権について、若林農林水産大臣にも十分御理解をいただく状況になってきた、一致点の方向が見えてきたと思っています。まだ文章は見ていませんが事務方には指示をしていて、明日の地方分権改革推進特命委員会に政府対処方針(案)を出しますけれども、第一次勧告が既に出ていますから、これを前提にして文章を作って、合意できる文章で出したいということです。以前は随分距離が隔たっていましたけれども、食糧自給率の向上ということは、国の責任として大変重要だということは、私としても認識しておりますし、一方で地方の創意工夫を活かすという点について、若林農林水産大臣もやはりそういう方向のことを言っておられますので、一致点の方向はできたというふうに思っています。
 それから秋葉原の事件の関係ですが、閣議後の閣僚懇談会で石破防衛大臣から発言があって、泉国家公安委員会委員長からも発言があったのですが、私の方からは、今、国会に「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律案」が提出されているという話をしました。また、今回の事案は、携帯電話で刻々と被疑者が打ち込んでいたようですけれども、どういう段階、どういう方法でそういったことをやっていたかということは、公安委員会、警察サイドから情報をもらわないと判りません。これは犯罪ですから、犯罪の端緒として何かそういったことが事前に使えるのかどうか、時間的に同時進行のような形で、そういうことを警察サイドとしてうまく把握できるのか等ありますが、いずれにしても、まだ、よく事案の実態が判らないので、公安委員会からの情報をよく聞いてという発言をいたしました。私は委員会があって閣僚懇談会は途中で退席してきたので、その後の議論は全く聞いていません。「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律案」はこれとは違う観点での手法でしょうから、技術的にどういうふうなことが可能なのか、事案の内容がよく分からないので、それも含めて事務方にはよく事案の経過等を聞かせようと思います。対応について何か考えているというところまではいってなくて、事案をとにかく把握しなければいけないなと思っています。

(以上)