増田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年4月18日

(平成20年4月18日(金) 9:18~9:26  於:衆議院・第17委員室前)

1.発言要旨

 おはようございます。今朝ほど閣議がございましたが、私から特に発言事項はございません。以上です。

2.質疑応答

(問)地方分権改革推進委員会について、先日の委員会において各省の局長クラスを呼んで討議が行われましたけれども、委員からは答弁者の肩書きが上がっただけという厳しい指摘もありました。大臣として現状をどのように御覧になっているか、その評価と今後の閣僚との直接折衝に向けた準備、対応等について教えてください。
(答)昨日から局長レベルで委員会が開かれているということですが、内容的にあまり芳しい回答ではなかったようです。昨日は詳しく聞けなかったので、今日、事務局からその時の様子を聞いてみたいというふうに思っています。
 さすがに局長まで上げればどういう受け答えをするのか、事前に大臣と相談すると思いますし、あるいはその場で行われたやりとりについて事後的に大臣に報告をする。ですから、直接大臣がそのことについてコミットする場面が出てくると思うのですよね。局長にレベルを上げるということは、大臣がきちんと判断をする機会を作り出すという意味合いがあると思うので、その際に先般の総理の指示のとおりに、各大臣に大所高所から判断をしていただきたいと思っています。いずれにしても、どういう順番でどういうかたちでやるか、まだきちんとはセットしていませんけれども、来週から私も委員会を後押しするという形で動きたいと思っています。
(問)後期高齢者医療制度につきまして、舛添大臣より各府省に制度の周知に向けた協力要請がありましたけれども、総務省としてどのように協力をなさっていくのか、方向性をお聞かせください。
(答)本部に総務事務次官が入っています。基本の制度設計ですとか、どういう仕組みかということについての決定権は厚生労働省にありますけれども、要は国民に対しての周知の仕方、それから内容の分かりやすさにおいて今まで不十分だったと思いますので、特に国民に対しては分かりやすさという観点から、総務省として厚生労働省に協力をしていきたい。結局、説明やいろいろな御相談に対しての受け答えは市町村の職員がやるということになりますので、市町村が適確に対応できるようにしていく、総務省としてはその後押しをできるだけしていきたい。国民の皆様方、1人1人によってケースが大分違うわけですが、結局、自分の保険料がいくらになるのか、上がるのか下がるのかといったような一番肝心なところを国民の皆様方に伝えていない、あるいは伝わらないという問題があるので、それをとにかく正確にお伝えするということではないかと思います。今までの制度の説明は、市町村の職員は、ある程度、制度設計とか考え方を理解していないと駄目なので、市町村職員向けには必要なのですけど、今、求められているのは対国民1人1人に対しての説明なので、制度よりもその方御本人の保険料負担がどうなるのか、上がるのか下がるのか、あるいは年金との関係がどうなるのか。それから1枚1枚の保険証がどういうふうになるのか、その点だと思うので、そういう視点に立って、こうした方が分かりやすい説明を市町村職員がしやすい、あるいはこういう御相談があったときに市町村職員が対応しやすいといったような点で厚生労働省にアドバイスしつつ、協力をしていくということだと思います。
(問)イラクに関する名古屋高裁の判決ですけれども、近年、憲法9条で違憲判決というのは珍しいと思うのですが、閣内の一員として、どのように受け止められているのでしょうか。
(答)判決は判決として、やはり厳粛に受け止めています。そのまま確定するはずですから、判決は判決として、それは厳粛に受け止める。それで、結果において国が勝訴ということになるわけですから、そういった判決の主文を受け止めるということではないでしょうか。私自身が判決文を読んでいるわけではないのですけれども、理由の傍論のところでいろいろ言及があるということです。いずれにしても主文を政府として受け止めるということだと思います。
(問)今日、消防庁の方で、ポリタンクにガソリンを入れたらどうなるのかという、公開実験が行われるのですけれども、改めてそれを行われる意義というのと、実際にそれをやる人がどのぐらい出てくると予想されているのかということを教えてください。
(答)今日、天候が悪いのですが、特に報道機関の皆様方に是非お運びいただいて、簡単な実験を公開していますのでよろしくお願いしたいというふうに思います。ガソリンの問題、これは例の道路財源の問題です。これを再議決するかどうか、これは立法府の判断なので私の方から申し上げるわけにはいきません。できるだけ暫定税率を戻していただきたいというのが政府の考え方ですが、仮にそうなった場合に、今、安いガソリンを備蓄しておこうと、特に一般家庭でそういうふうに考えられる方がいてもおかしくない状況なのですが、ただ、灯油を入れているポリタンクにガソリンを備蓄するということは大変危険なことです。常温で簡単に引火し、急速に燃え広がります。通常ですと、ガソリンスタンドで取り扱うだけで、普通、なかなかそういう行動はとられないと思いますが、今回はそういったことが考えられますので、改めて危険性を周知徹底したいということであります。
 どの程度かというか、その人数ですとか、そういうことをこちらは想定しているわけではございません。いずれにしても、危険のある行為を事前にきちんとお伝えをする。そして、危険性のある行為がないことを願っているということです。
(問)以上です。ありがとうございました。

(以上)