増田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年2月15日

(平成20年2月15日(金) 8:52~8:57  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。今朝ほど、閣議がありましたが、私の方からの発言事項は特にございません。以上です。

2.質疑応答

(問)昨日、消防庁の救急搬送の作業部会で救急医療情報システムをリアルタイムで更新している医療機関が約1割と、東京都を除くとほとんどリアルタイムで更新していないという調査結果が出ました。一方で医療機関にリアルタイムで更新を求めている都道府県というのも5団体にとどまっているのですが、こうしたことも含めて、今、救急搬送のいわゆるたらい回しが問題になっていますけれども、消防庁を所管する大臣として率直な御感想をお願いします。
(答)システム整備しているところは、3県を除いて44都道府県あるのですが、せっかく整備をしたにもかかわらず、そうしたものが十分活用されてないというのは非常に残念でありますし、やはり問題だと思います。リアルタイムで情報更新がされていないのは、やはり医療現場が大変忙しくて、情報更新する暇もなく働いているという状況があるということは、私も一方で理解していますが、でもやはり電話などで、もう1回確認しなければならないということは、1分1秒を争う救急の現場としては非常に時間が掛かって、本来の目的が果たせないということがあるので、やはり今あるシステムをできるだけ有効活用するという上からも医療サイドの協力が不可欠だと思います。先般、厚生労働省へ消防庁長官を行かせて、厚生労働事務次官に話をしています。私も舛添大臣に、事務次官に話してあるので、よく聞いて何か対策を考えてほしいと話をしております。この問題については、やはり医療サイドの方で、各病院で少し手間が掛かったとしても、リアルタイムでできるだけ更新してもらうようにそういう方策を考えていただきたいなと思っています。1日、2回とか3回ぐらいの情報更新ではどうもうまくいかないみたいです。もっと情報更新をしていかないと、難しいようです。
 それからあと、こうしたことも含めて厚生労働省と「消防機関と医療機関の連携に関する作業部会」を設置して、そこでこうした問題も含めて検討をしてもらっているところです。今、消防庁で、この救急関係の調査を、全般を含めて行っていまして、年度内に取りまとめを予定していますから、その結果も作業部会の方にまた戻して、実効性のあるシステムにするために、あと何をしていったらいいのか、そこをよく詰める必要がある。たらい回しに対してこれは厚生労働省の予算ですが、20年度からコーディネーターを配置して、どこに救急車を向かわせたらいいのかというのをもっと適確に指示できるような仕組みを考えているようですが、何が一番実効性ある措置なのかということを、消防・救急・医療の現場から向こうの方にいろいろ提言したり、考えていきたいと思っています。
 やはり根本に三次救急医療機関である救命救急センター、それから二次救急医療機関の救急病院などでいろいろな症状の患者さんが運び込まれ、本当に緊急性を要する患者さんなのかどうかということは、これは利用される側の意識の問題もあるかもしれませんが、難しい問題もあります。今回の調査で救急医療情報システムについての問題点も明らかになっていますので、それはそれとして問題の解決に向けて何らかの答を出していきたい。そのほか、もっと広い問題も含めて考えていきたいと思っています。
(問)ほか、よろしいでしょうか。
(答)ありがとうございます。

(以上)