増田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年1月22日

(平成20年1月22日(火) 9:44~9:51  於:参議院議員食堂前)

1.発言要旨

 おはようございます。今朝ほど閣議がありましたけれども、私の方からの発表、発言はございません。 

2.質疑応答

(問)NHK職員のインサイダー問題ですけれども、一つは昨日の橋本会長の辞意表明についての受け止めと、もう一つ、今回の問題で、受信料の不払いが起きるのではないかとの見方がありまして、間もなく08年のNHK予算の審議入りが近い中ですが、NHK予算の収入の見通しに狂いが生じるかどうか。その2点をお伺いします。
(答)まず一つ目、昨日の辞意表明の関係ですけれども、あくまでNHKで自浄作用を発揮して、今回の問題に対処してもらいたいというふうに思っていまして、そこは会長さんの御判断だと思います。あるいはNHKの方の御判断だと思います。いずれにしても、大変大きな事案ですから、その後の対応をきちんとしていただき、それを国民の皆様方にきちんと伝えていただくということが必要だろうと思います。私の方から、辞任について云々というよりも、まず全体をよく明らかにしていただいて、その後の対応をNHK全体としてきちんととっていただくということが大事ではないかなというふうに思います。
 それから、もう一つ、受信料への影響ですけれども、これはまだ今のところ、どういうふうに影響してくるかは、我々も予測がつきませんし、これからNHKがどういうふうにその全体像を把握して対応をとられるかによっても変わってくるのではないかと思います。したがいまして予算について総務大臣意見をどう付けるかは、今のところまだ全く未定、検討中というふうに申し上げておきます。今後、我々の中でもよく検討したいということでございます。
(問)今年度の税収見積りが甘いということで、大臣の謝罪を求める声が野党の中にありますが、どのようにお考えですか。
(答)まず、税収見積りには二つあって、国税の関係は財務省の方でやられています。それから、地方税の関係、これは私どもでやっていますが、今問題になっている点については、一昨年9月での中間納付の状況を踏まえて、これが11月くらいに分かりますので、それを踏まえて一昨年12月にそれを、地方財政計画の上に反映させて作ったものでありまして、その時点で得られる経済指標と、最新の数値を使って見積もったものということです。そういう形で作り上げたものでありますので、その時点で一番正確に見積もり得るものということで作ったものですけれども、現実の経済の状況が、その後大きく変わり、そして税収も、実際の数値が下方に変わってきたということで、実際には、今回の、例えば補正予算等の内容に見られるような内容の措置を講じなければならなかったということでありますので、この点についてよく丁寧に、きちんと御説明をして、御理解を十分にいただけるようにしていきたいと思います。
(問)NHKの話ですけれども、橋本会長は二人以外の方には実務に支障が出るから残るべきだというお考えのようですけれども、自民党の中からは全員責任をとって辞めるべきだという声もありますけれども、大臣としてはどのようにお考えですか。
(答)そういった様々な御意見を踏まえてNHKで御判断いただくのがよろしいのではないでしょうか。国民の皆様方も、我々もそうですけれども、NHKできちんと判断して、結果として出してほしいのは、今回の問題に真正面から向き合って、事態を重く受け止めて、そして正す方向、それから今後の体制としても、それを乗り越えた正しい方向に持っていくということです。会長、副会長が任期一杯で、あと数日で変わり、どうしても処理としては、新体制の方に持ち越される部分も大きいものですから、その人たちが一番きちんとやれるようなことが必要だろうと思います。そこはNHKの中で御判断いただくことではないでしょうか。
(問)NHKの内部調査ですけれども、職員の方の聞き取りは大体終わっていて、インサイダーをやったというような、新しい人はいなかったということのようでございますけれども。
(答)まだ、きちんとした報告は事務方にも来ていないようです。先ほど私も事務方に聞きましたら、NHKの方で本日午前中に記者発表されるということですので、改めて報告があると思います。どういう数字になっているのか私自身も聞いていないので、それをよく聞いて、あと続きの調査もあると思います。今回の調査がどういう状況なのか、よく聞いておきたいと思います。
(問)目の前にある、会見用の台なのですけれども、新しく、オーケストラの譜面台をモデルに作られたようですが、大臣の御考案でしょうか。
(答)今度こういうものがあるということを今聞いたところです。なるほどここにICレコーダーが置いてあるなと。
(問)NHKの調査の件でもう1点伺いたいのですが、数日間かけて5,000人という大量の職員の方に聞き取り調査をするということで、本当に実効性があるのかということについて、どう思われますか。
(答)結果とどういう形で聞き取り調査をしたのか聞かないと、ちょっと判断がつかないです。ただ、急がれる調査なので、やはり土日も含めてやらなければいけないとは思います。ただ、このきちんとした調査だとは、これからまた報告があるのではないでしょうか。あるいはNHKの方から、どういう形でやったのかという発表があるのではないかと思います。
(問)内容を含めて精査すると。
(答)精査というか、そうですね。我々に報告いただいて、それで何かあれば、NHKの方にお聞きするということになると思います。次の調査もありますので、それも含めて全体的に実態が明らかにならないと、なかなか有効な対策がとられないと、そこをきちんと国民の皆様方に明らかにしていただくということが大事ではないでしょうか。
(問)よろしいでしょうか。ありがとうございました。
(答)ありがとうございました。

(以上)