岸田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年8月1日

(平成20年8月1日(火) 10:42~10:53  於:中央合同庁舎4号館819号室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日は私の方から1つございます。
 資料をお配りしておりますが、北部振興事業の20年度予算について、一部を除き8月5日付で配分いたします。今回の配分における実施事業は、非公共事業は新規2事業を含む5事業であり、配分額は国費ベースで約23億円、また公共事業は新規6事業を含む34事業であり、配分額は国費ベースで約50億円としております。今回の配分においては、沖縄県及び北部市町村の要望を踏まえ、計画の熟度が高く、産業の振興、定住条件の整備を具体化していくために有効な事業を実施することとし、これにより北部地域におけるさらなる雇用の創出や魅力ある定住条件の整備などに、大きく寄与してくれるものと期待するところです。
 詳細につきましては、沖縄政策担当までお問い合わせください。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)今日の閣議及び閣僚懇で、改造について総理から何かご発言はありましたでしょうか。
(答)いえ、総理からは何もありません。
(問)今日、改造をやるというようなことの話題は。
(答)何もありませんでした。通常の閣議をこなして、官房長官から、本日午後1時30分に臨時閣議を開きますという発言がありました。それ以外は、甘利(経済産業)大臣と若林(農林水産)大臣からWTOの交渉の報告があった、その程度でありました。
(問)今日、総理は午前9時から公明党の太田代表と会談されて、改造されるという意向を示されたのですけれども、このタイミングでの内閣改造について、大臣御自身はどのようにお考えですか。
(答)それは総理の御判断ですので、タイミングをどうこう私から申し上げることはないと思います。総理としましても、今日までの内閣の実績、歩み、こういったものを踏まえ、また将来をにらみながら最適のタイミングを選ばれたものだと想像いたします。
(問)一応総理が改造を表明しているということで、大臣自身振り返って御自身の総括というか、どういうふうにお考えですか。
(答)これはまた臨時閣議の後に改めて御挨拶なり申し上げる場があると聞いておりますので、そのときにまた少し丁寧にお話ししようと思います。
 振り返りまして、感覚としてはあっと言う間だという感じもしますが、しかしよく点検してみますと、6つの担当それぞれ随分たくさんな事柄が起こりましたし、様々な施策を手がけることとなりました。内容については、かなり盛りだくさんだったなということは感じております。
 後ほど改めて会見があるようですので、そのときまでに少し頭を整理しておきます
(問)今お話しいただける範囲でお聞きしたいのですが。
(答)全体としては今申し上げたようなことです。
 例えば、沖縄担当としましては、普天間移設協議会を10カ月ぶりに再開することができ、そして今日まで継続して協議を続けることができているように、普天間の移設問題についても動きを進めることができましたし、北方対策につきましても、北方四島交流事業で使用する後継船舶に関する方針を策定することができました。
 科学技術においても、初めてのG8科学技術大臣会合を開催することができ、また、日・アフリカ科学技術大臣会合も提案をし、賛同を得て、10月の開催に向けて準備を開始することができましたし、iPS細胞研究に対して国としての支援の体制を整えるなど、様々な事柄に取り組むことができました。
 国民生活担当大臣としましても、生活安心プロジェクトの取りまとめ、また、中国ギョーザ事件に対する対応もありましたし、自殺対策、交通安全対策等、様々な事柄に当たらせていただきました。規制改革会議、公益法人改革、こうしたテーマも大変大きなテーマでありました。
 そして今年に入りまして、消費者行政推進担当大臣と宇宙開発担当大臣という、新しい担当を頂きました。消費者行政推進担当大臣としましては、消費者行政の一元化に向けて基本計画を閣議決定し、現在、法案の政府内での調整を行っているところですが、こうした動きを進めることができたことは、大変大きな仕事だったと思っています。宇宙開発担当大臣としましても、宇宙開発に向けて研究のみならず、様々な社会還元と言いますか、ビジネスや安全保障も含めて様々な分野における具体的な動きに道筋をつけるための新しい体制づくりに着手するというところまで来ました。
 このようにそれぞれの所管分野から、1つ、2つずつ挙げましても随分の数になります。こうした多くの分野にかかわったことは、私にとって大変大きな財産であると思っていますし、貴重な経験だと思っています。
 私自身も、こうした多くの分野を経験する中で、それぞれの分野が刺激し合って新しい発想につながる等々、個人的にも随分と貴重な経験をさせていただいたと思っています。
 それぞれの分野を引き継いでいただきまして、福田内閣の下でそれぞれ更に進めていただき、更に発展し、そして結果につながっていくことを期待しています。
 以上です。
(問)大臣はかなり担当が多かったので、頭の切り換えに苦労するときがある仰ったことがありましたけれども、次期内閣ではもう少し仕事の分担を公平にした方がいいというふうに思われますか。
(答)今の日本国においては、法律上、大臣の数というのは17名が限度でありますので、これ以上大臣の数は増やすことはできません。
 今は私のことを申し上げましたが、恐らく各大臣もそれぞれ重要な仕事をたくさん抱えておられることと想像しております。その限られた大臣が重要な数多くの分野を分担しなければいけない、これは多い少ないなどといろいろ注文をつけてはならない、贅沢なことは言ってはならないと思います。
 ましてや、現在、大変不透明な時代であり、そして国民の意識もどんどんと変化をしています。政府として、立ち向かわなければいけない課題、大臣が直接所掌して立ち向かわなければいけない課題も次々と新しく出てくる、そういう時代だというふうに思っています。これからの大臣というものは、ますます担当分野も増え、そしてそういったものに機動的に、そして適切に対応する能力を持ち合わせなければならないのではないか、そんな時代ではないかなと思っています。

(以上)