岸田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成20年3月28日

(平成20年3月28日(金) 9:08~9:15  於:院内内閣記者会)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議では、一般案件が5件、国会提出案件が17件、政令が4件、報告が2件、配布が3件ありました。
 今日は私のほうから2つございます。
 まず1つ目は、今日は閣議に先立ちまして、第6回バリアフリーに関する関係閣僚会議を開催し、「バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進要綱」を決定いたしました。本要綱は「ユニバーサルデザイン」を「バリアフリー」と併せて推進することの重要性を明確に位置づけるとともに、「防災対策の推進」あるいは「子育てバリアフリー」、こういった点を新たに盛り込んでおります。また、お手元の資料のとおり、要綱の改定に伴い会議の名称変更及び構成員の追加を閣議で口頭了解いたしました。今後、要綱の改定を踏まえ、関係省庁とも連携して、心のバリアフリー、あるいは子育てバリアフリー等の取組を一層推進してまいりたいと考えております。詳細は共生社会政策担当までお問い合せください。
 2つ目ですが、お手元の資料のとおり、本日の閣議において、スペースシャトル「エンデバー号」の帰還について、今回のミッションで成功裏に開始された我が国の実験棟「きぼう」の建設が今後順調に進められることを期待する旨、発言をいたしました。詳細につきましては、科学技術政策・イノベーション担当までお問い合せください。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)昨日、総理が緊急の記者会見で、道路特定財源について2009年度からの一般財源化を明言されましたけれども、内閣の一人として率直に受け止めをお願いします。
(答)道路特定財源の扱いにつきましては、直接の所管ではありませんが、総理の記者会見を拝見しておりまして、総理の並々ならぬ重い決意を感じました。こうした思いを受け止めて、政府として一丸となって対応していかなければいけないのでないか、こんなことを感じています。
(問)一方で、与党の中では道路族議員の方々を中心に反発というか、総理の個人的な判断じゃないかと、総意をオーソライズしていないということを公言されている方もいらっしゃるのですけれども、自民党の中がこれでまとまるというふうには思っていらっしゃいますか。
(答)いろいろな反響があるということは聞いておりますが、総理のリーダーシップのもと、政府与党一体となって、今のこうした事態に対応しなければいけないのではないかと思っています。
(問)党内をまとめるに当たって、総理のリーダーシップがこれからもうちょっと必要なものになってくるのはどの辺でしょうか、説明責任等も必要になってくると思うのですけれども。
(答)党内の調整については、総理を中心に党の執行部が調整を行われるものだと考えております。
(問)民主党はそれに対して、今のところ合意するつもりはないということで明言しているのですが、暫定税率の期限切れが迫っていると思うのですけれども、国民生活の担当大臣として、もし暫定税率が切れた場合、いろいろ混乱が起こるというふうに予想されていますけれども、何か今のところ対策を考えていらっしゃることはあるのでしょうか。
(答)まず、今回総理が思い切った案を打ち出されたわけですので、民主党を始め野党におかれましても、ぜひこの問題につきまして、しっかりと話し合いに応じていただきたいと思っております。最後まで、ぎりぎりまで、最大限の努力を政治の立場として行わなければいけないのではないかと思っています。その上で、もし期限切れということになりますと、様々な国民生活における混乱も予想されておりますので、具体的にどのような影響が出るのか、しっかりと確認しなければいけないと思っています。
(問)現時点では、消費者に向けた何らかの対策というのは考えていらっしゃらないということですか。
(答)今はまだ平成19年度の年度末を迎えたところです。まだ19年度中でありますので、ぎりぎりまで最大限の努力を尽くすのが筋だと思っています。

(以上)