岸田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年9月25日

(平成19年9月25日(火) 9:32~9:42  於:合同庁舎4号館742号室)

1.発言要旨

 本日の閣議は、国会提出案件が20件ありました。
 なお、本日内閣は総辞職することとなりました。記者の皆さん方にも、30日間、短い間でありましたが、大変お世話になりましてありがとうございました。
 私の方からは、以上です。

2.質疑応答

(問)今日の閣議で総理が久々に出席されたと思うのですが、どんなお言葉をかけられましたでしょうか。
(答)総理の方からは、感謝とそしておわびとねぎらいの言葉がございました。詳しくは官房長官の方から聞いていただければと存じます。
(問)大臣は、総理と同期当選だったかと思うのですが、総理もいろいろな理想を掲げて総理になりましたが、これだけの期間で総辞職になったことについて、改めて御感想をいただきたいのですが。
(答)今日、総理の姿を拝見していましても、大変やせられたなと感じましたし、表情は余り出されませんでしたが大変無念な思いを持っておられるだろうなと、こんな雰囲気を感じました。総理としましても、まだお若くいらっしゃいますし、まだまだやりたいことをたくさんお持ちでいらっしゃったと御推察いたしますが、いろいろな理由はあったにせよ、大きな要因として健康問題ということで、今回こういった内閣総辞職という結末を迎えることになったことを、大変残念に思い、また無念に思われているだろうということを、私も強く感じますし、また私も内閣の一員としまして、国民の皆さん方に大変申し訳ないな、そんなことも感じています。
(問)昨日、自民党の4役の人事がありましたけれども、派閥の領袖がそろって起用されたということで、また古い自民党に戻ったのではないかというような指摘が出ていますが、大臣の目から見て、どういうふうにお考えですか、お感じですか。
(答)昨日の自民党の党役員人事につきましては、全体の印象としましては大変重厚な布陣になったと感じています。そして、個々の人事につきましては、福田新総裁の大変考え抜いた、そして配慮の行き届いた人事ではなかったかな、組み合わせ等もいろいろな配慮のもとにされているのかな、そんなことは感じました。
 例えば、政策に通じておられる伊吹幹事長、あるいは谷垣政調会長、一方で党内事情、あるいは政局に長けておられます二階総務会長、そして古賀選対委員長、こうした組み合わせ等見ましても、いろいろ考え抜かれた結果ではなかったかなというふうに感じています。結果として、派閥の領袖クラスがそろったわけでありますが、これはそれぞれの人物の力量、パーソナリティーを考えますと、これは総理のいろいろな考えの末の結果でありまして、古い体質だとか派閥復活だとか、そういった見方は当たらないのではないかな、そのように思っています。
(問)もし、新総理から今の仕事を続けてくれと言われたら、どのような意気込みでやっていかれますか。
(答)それは新総理が判断することですので、私がどうこう言うのも変な話ですが、どんな立場、どんな役職であれ、総理総裁の方から仕事をしろと言われましたならば、その職務に全力で取り組んでいきたいと思っています。特に、政権、そして与党にとって大変難しい、大変な時期だと思いますので、それぞれがそれぞれの立場において全力を尽くす、与党の国会議員として当然のことだと思っています。
(問)1カ月間、短い間でございましたが、印象に残っていること等振り返ってもらって。
(答)1カ月間振り返りまして、やはり就任に当たって現場主義という考え方を大切にしていきたいということを申し上げたことから、就任しまして、たしか7日目で沖縄に行かせていただきましたし、その直後に北海道にも北方領土の視察に行かせていただきました。その後、筑波の研究機関、あるいは相模原の国民生活センター等々、関係箇所に次々と足を運ばせていただきました。大変、この貴重なものを見、そして感じることができたと思っています。また、加えて、その間、H-IIAロケットの13号機の打ち上げ成功ですとか、さまざまな担当分野において、さまざまな事柄に立ち会い、貴重な経験もさせていただきました。大変短い期間ではありましたが、現場主義のもと、大変重要な経験をさせていただきましたし、担当しておりました数多くの担当分野、それぞれ大変重要な課題に立ち向かっているんだな、こんなことを痛感したところであります。ぜひ後任の大臣にもこうした大切なそれぞれの担当分野で、しっかりと仕事に努めていただければと思っています。

(以上)