岸田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年9月14日

(平成19年9月14日(金) 9:35~9:45  於:合同庁舎4号館 7階742号室)

1.発言要旨

 皆さん、おはようございます。
 本日は、総理が入院加療中のため、閣僚懇談会として開催をされました。閣僚懇談会では、一般案件が1件、国会提出案件が1件、政令が7件、配付が2件あり、私どもの関係案件では、公益通報者保護法の対象法律を一部改正する政令がありました。これらにつきましては、後ほど総理の決裁をもって決定となるとのことです。
 本日、私の方からは2つございます。
 1つは、ただいま申し上げました公益通報者保護法の対象法律を一部改正する政令についてであります。今回の政令は、第166回国会等の立法動向を踏まえまして、政令で定めることとされている公益通報の対象となる法律の追加を行うものです。詳細につきましては、国民生活局にお問い合わせいただきたいと存じます。
 もう一件は、IAEA(International Atomic Energy Agency 国際原子力機関)総会への中川副大臣の出席についてであります。9月17日から21日まで、オーストリア・ウィーンにおきまして、国際原子力機関IAEAの総会が開催されます。本会合には、中川副大臣が政府代表として出席し、17日に政府代表演説を行う予定です。今回の総会では、原子力安全や核セキュリティ対策、保障措置制度の強化と効率化、さらには、原子力エネルギーに関する技術協力等について議論される予定です。詳細につきましては、原子力政策担当室までお問い合わせいただきたいと存じます。
 私の方からは以上2件です。

2.質疑応答

(問)閣僚懇談会では、総理の病状等についての説明はあったのでしょうか。
(答)病状等についての説明は特段ございませんでした。
(問)閣僚懇談会で、総理が入院されたことについて、退陣されることについて、閣僚の間でどのような話題になったのでしょうか。
(答)閣僚として、官房長官が代表してお見舞いをお伝えしたらどうかということぐらいの話題は出ておりました。
(問)お見舞いを伝えるというのは、入院先にということですか。
(答)多分そういうことになると思います。どこへということは特段ありませんでしたが、そういうことになるのではないかと想像いたします。
(問)総理の退陣表明について、改めて受けとめをお聞かせいただけますでしょうか。
(答)大変突然のことでありまして、びっくりしたというのが正直なところであります。しかし、安倍内閣は、今現在、引き続き存続しているわけですし、我々内閣一体となって、国民生活あるいは国の外交、安全保障に大きな責任を担っているわけですので、こうした職務に停滞がないように全力で最後の日まで、今の内閣が終わる日まで全力で職務に励まなければいけない、こういった思いを強くしております。
(問)今、総理が退陣を表明されて、自民党総裁選の動きが始まっていますが、今の状況は立候補を表明している福田さん優勢という状況ですけれども、大臣としてはどなたを支持なさるか、どういう対応をとられるかお聞かせいただけますか。
(答)今、いろいろと情報が飛び交っておりますが、立候補の届け出は明日の11時から11時半と聞いております。その手続が終わらない限り、正式には立候補者が確定しないわけですので、今の段階でちょっといろいろ申し上げるのは難しい面があると思っています。
(問)古賀会長は、麻生幹事長よりは福田さんの方が考え方が近いということと、幹事長は今の政権運営に責任があるのではないかということを言っておりますが、会長が言っている意向に大臣は従って、福田さんを支持するというお考えはないんでしょうか。
(答)古賀会長のそうした発言については、報道等で聞いております。我々の政策集団としましては、そういった会長の意向もいろいろと考えながら、これから正式にどう対応するのかを決めることになると思います。私自身もそういった動きを見ながら、自分の考えを決めていきたいと今は思っています。
(問)退陣に当たって、安倍首相から直接どのような言葉で告げられたのかということを1点お聞きしたいのと、岸田大臣の福田評というのを伺えればと。
(答)まず、退陣については、総理からは、退陣を表明される前には直接はお話はありませんでした。だからびっくりしたわけですが、ということでありました。
 それから、福田先生に対する評価。今まで、外交の分野等でさまざまなところで御指導いただいたことがございました。大変温厚なお人柄だったという印象を持っております。そして、加えて、大変な見識をお持ちの方だと尊敬をしております。
(問)総理が退陣表明後、大臣に何か連絡はありましたか。
(答)表明後、こういうことになったということで、総理から電話があり、お話したことが1回ありました。
(問)電話のときに具体的なやりとりがあれば、話せる範囲で。
(答)総理の方から、こういうことになったと、申しわけなかったという一言がございました。
(問)内閣改造後、わずか一月もたたないうちにこういう形になったのですが、それについて、内閣の一員として、岸田大臣はどう思いますか。
(答)総理の退陣の理由についてはいろいろなことが報じられています。現在、入院されておられるので、健康ということも理由としてあったのかなと推察をしております。総理としては、熟慮の上、苦渋の御判断だったというふうに思いますが、国民の皆さんに対しては、内閣として政策に、国民に対して大きな責任を担う内閣が混乱したことはお詫びを申し上げなければいけないと、内閣全体として思いますが、しかし、そうした内閣の政策が停滞するのではないかという懸念に当たらないように、停滞しないように、全力で一日一日、最後まで務めなければいけない、そういった思いを強くしています。
(問)沖縄の問題を初め、いろいろ大臣取り組んでこられたと思うんですけれども、今後、留任したいというお気持ちはございますでしょうか。
(答)これは、次の総理が御判断されることだと思っています。

(以上)