渡辺内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年8月7日

(平成19年8月7日(火) 9:28~9:35  於:内閣府本府 522号室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議についての報告事項はございません。
 どうぞ。

2.質疑応答

(問)公務員制度改革の関係なんですけれども、今朝ほどの新聞にインタビューという形で、大臣が、民主党との協議の中でということなんですけれども、独立行政法人の天下り規制については過渡的な対象措置として検討の余地はあるというようなニュアンスの発言が紹介されていたんですけれども、これについて独立行政法人に対する天下り規制について考え方をお願いします。
(答)独立行政法人の見直しは、御案内のように行政減量・効率化有識者会議で精力的にやっております。理屈の上からは、101独立行政法人をすべて廃止ということもあり得るわけですね。また、全部民営化ということも理屈の上ではあり得るわけでして、そういう段階で、国家公務員と同じ天下り規制をかけるというのはちょっと筋が通らないと、この前の国会では申し上げてきたわけでございます。
 精力的に見直しをやった結果、何がしかの独立行政法人が残り得るということも理屈の上では考えられるわけでして、では、その場合に、天下り規制をかけた方がいいのではないかという政策判断もあり得ないわけではなかろうと思います。
 したがって、これは独立行政法人改革、独立行政法人の全面見直し、聖域なき見直しがまず先に来るわけでございまして、その議論を待った上での話になろうかと思います。
(問)それとその独立行政法人改革の方なんですけれども、今週中には恐らく行政減量・効率化会議で基本方針が出ると思うんですけれども、これについて基本方針はどのような形になっていくと思われますか、大臣の方は。
(答)ですから、これは独立行政法人見直しの言ってみれば総論に当たるものでございまして、これはかなり厳格なものが出てくると思っております。
 101全部をゼロベースで見直してほしいという指示でございますから、これはその要請に応える総論部分の基準づくりということになろうかと思います。
(問)今日から臨時国会始まりますけれども、野党側は参院選の勝利を受けて攻勢などを強めていますけれども、どういった国会になることを期待されますか。
(答)今国会は何日か知りませんが、次の臨時国会ですね。これは、私としては建設的な政策論議が闘わされることを希望いたします。
 とにかく政局オンリーで政府を追い詰めればいいんだということでは、議論の歯車がかみ合わないと思うんですね。ですから、これはやっぱり国民にとっても不幸な話ですから、ぜひ前向きの議論を闘わせていただいて、お互い聞く耳を持ちませんと、すべての法案が通らなくなってしまうということになるわけであります。ぜひ、建設的な妥協もあり得るんだと、そういう発想で議論は進めていただきたいと思います。
 また、私の立場として、参議院の多数派である野党、とりわけ民主党の主張には、選挙の結果を踏まえて謙虚に耳は傾けていきたいと思っております。
(問)先週もお聞きしたんですけれども、自民党内で、今、政治とお金の新しい規制をめぐって議論が進んでいますけれども、1円からにするかどうかということで、党内からはかなり異論が相次いでなかなか調整がうまくいっていないようなんですけれども、今の自民党の議論の状況をどのようにごらんになっていますか。
(答)ですから、これはやはり国民の常識とずれた感覚でやってはいけないと思いますね。やはり政治資金も政党助成金などが導入され、税金によるサポートというのがあるわけでございますから、ぜひこれは国民の常識にかなった解決をしていくべきだと思います。
 いずれにしても、前回も申し上げましたように、政治家事務所の生産性の向上、これは必要ですね。余りにも旧態依然たる体制であってはいけないと思います。まさにIT活用によるイノベーションというのだったら、まず政治家事務所からやったらいいのではないでしょうか。
 ありがとうございました。

(以上)