渡辺内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年6月26日

(平成19年6月26日(火) 9:18~9:22  於:内閣府本府 522号室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 閣議についての私からの報告事項はございません。
 今日、参議院内閣委員会が開かれるものと思っておりましたが、聞きますところによりますと、今日は開かれないということでございます。私にとっては大変残念なことであります。せっかく会期延長をして、審議を十分尽くそうということだったのでありますが、どういう御事情で協議に応じられないのか分りませんけれども、ぜひ審議を尽くしていただきたいと思います。
 もし、審議未了廃案ということになりますと、現状が固定化されるということであります。社会保険庁の仕事をしない役人や、責任もとらないで渡り鳥を繰り返す歴代長官などに象徴される役人天国がそのまま温存されるということになりますから、こういう事態だけは回避をしなければならないと思います。役人天国が続いて一番喜ぶのはだれかと。それは既得権益を持っている人たちです。
 野党も天下り根絶を主張しているわけです。ところが、今、野党がやっていることは、結果的に天下り温存、仕事をせずに給料をもらうだけの役人を放置してしまうということです。そして、キャリア、ノンキャリアという身分制度に基づく古いシステムがそのまま残るということに手をかすことになると思います。
 いずれにしても、隠れた抵抗勢力が野党と結託をして法案を廃案にしようとしていると疑われかねない状況だと思います。ぜひ審議を尽くして今国会で結論を出していただきたいと思います。現状が固定化されて一番困るのは国民であります。役所の体質も変えていかなければ、社会保険庁のような信じがたい問題が残ってしまうということを改めて我々は考えるべきだと思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)先日、滋賀県での講演の際に、万が一社会保険庁や公務員法の改正が通らなかった場合、衆参ダブル選もというお話をされたと思うんですけれども、今おっしゃったように、公務員改革が仮に今国会で成立をしなかったという場合は、やはり総理は衆議院を解散して国民に真意を問うた方がいいというお考えでしょうか。
(答)ぜひとも今国会で成立をさせていただきたいということを改めて申し上げます。
(問)同じく講演の際に参院選は中間テストであるという発言をなさったかと思うんですけれども、参院選の結果によって安倍政権が退陣をする必要はないというふうにお考えですか。
(答)ですから、政権選択の選挙というのは衆議院選挙でございます。そのことを申し上げた、ブレインストーミングとして申し上げたということであります。

(以上)