渡辺内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年5月29日

(平成19年5月29日(火) 10:07~10:14  於:内閣府本府 522号室)

1.発言要旨

 本日の閣議で総理から御発言がございました。昨日、亡くなられた松岡農林水産大臣には農林水産行政に関する高い見識を生かして活躍していただいてきたところであり、心から御冥福をお祈り申し上げるとともに、奥様を初め、御遺族の皆様に衷心からお悔やみを申し上げます。
 松岡大臣が道半ばで亡くなられたことは、誠に痛恨の極みであります。閣僚各位におかれては、今後とも結束して国政に取り組んでいくよう改めて御協力をお願いしますとの言葉がございました。
 また、本日の閣議で産業再生機構の残余財産の分配に関する政令を決定をいたしました。
 300億円台後半と見込まれる株式会社産業再生機構の利益剰余金は、基本的には全額国庫に導入されることになります。
 詳細については、産業再生機構担当室にお問い合わせをいただきたいと思います。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問)松岡大臣が自殺されたことについて、大臣の所感をお願いします。
(答)大変驚きの一言に尽きます。
 今朝の閣議の席で松岡大臣のいつも座っておられる席には白い花が飾ってありました。改めて松岡大臣の死が現実のものであるということを思い知ったところであります。
 現職閣僚というお立場であのような御決断をされた心の内は計り知れないものがございますが、大変お悩みになったのだろうと思います。
 遺書の中身についても全く存じ上げませんので、大変驚くと同時に、心からお悔やみを申し上げる次第です。
(問)国会運営に与える影響ですとか、政権に与える影響については、どのように考えていらっしゃいますか。
(答)国会運営については、よくわかりません。政権運営について、全く影響がないとはいえないと思います。
 現職大臣が自ら命を絶つという選択をされたわけでありますから、この松岡大臣のやってこられた農政、特にWTO(世界貿易機関)交渉などは余人をもってかえがたいという側面があったかと思います。
 こうしたことを考えれば、早急に農政における内外の諸課題に取り組むべく後任を決める必要があろうかと思います。
(問)いずれ疑惑が深まって、いずれ国会で質問が続いていたケースで、こうやって自殺するということを政治家としてはどのようにお考えになられますでしょうか。
(答)どのような疑惑がかけられていたのか計り知れません。我々が聞いております範囲では説明はされておられたということでございますので、なぜ死を選ばれたのか、私には計り知れません。
(問)昨日、総理との朝の会談の中で歴代の社保庁の長官の責任ということについて明確化する必要があるという総理の発言、これを受けて渡辺大臣のところでは何かこの点について何か対応されるという。
(答)まずこの問題については、内閣として国民の理解が得られるようきちんとした対応をとる必要があると思います。
 そのためには、まず所管の厚生労働大臣において適切に対応されるべきであると考えます。その上で行革推進の任にある私としても必要に応じて総理、官房長官、厚生労働大臣とも相談しつつ、協力をしてまいりたいと思います。

(以上)