菅内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成19年6月15日

(平成19年6月15日(金) 9:25~9:31  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

 閣議の報告をさせていただきます。いつも通り一般案件4件ほか、国会提出案件、政令、人事等でありました。閣議におきまして、経済上の連携に関する日本国とブルネイ・ダルサラーム国との間の協定の署名等について麻生外務大臣から説明がありました。がん対策推進基本計画について柳澤厚生労働大臣から、「平成18年度障害者施策の概況」について高市内閣府少子化・男女共同参画担当大臣から、「平成18年度科学技術の振興に関する年次報告」について伊吹文部科学大臣及び内閣府特命担当大臣から、そして私から「府省共通事務に関する行政評価・監視」の結果について発言をいたしました。
 閣僚懇談会で、国際会議の開催誘致拡大に向けた取組について、塩崎官房長官、同じく尾身財務大臣、更に冬柴国土交通大臣(観光立国担当)、そして最後に総理からそのことについて発言がありました。閣議は以上です。

2.質疑応答

(問)昨日、年金記録問題検証委員会の初会合が開かれましたが、感想とあと、できるだけ早い段階で中間報告をまとめるということでしたので、そこでどういう実態に踏み込んでいきたいか聞かせてください。
(答)昨日18時からスタートした年金記録問題検証委員会において、私から委員の皆さんに、問題の発生した経緯、原因、責任、そうしたものについて、隅から隅まで徹底して調査・検証していだたきたい。そしてその結果については包み隠さず公表したらいい。徹底した調査・検証を行うことが問題の所在を浮き彫りにし、これからの対策にもつながるわけでありますので、そうしたことをお願いさせていただきました。伺った話でありますけれども、予定時間を1時間ほど大幅に超えて活発な議論があったというふうに伺っています。会議では、特に、厚生労働省に対して、基礎年金番号に統合されていない約5000万件、オンライン化されてない年金記録1430万件、その内実を国民に明らかにする必要があるといった厳しい指摘、意見が相次いだというふうに聞いています。まず、国民の皆さんに実態というものをしっかり検証してお示しをするということが一番かなというふうに思っています。こうした闊達な御議論をいただいてですね、その実態、そこに至った原因、責任、責任というのは自ずから出てくるだろうと、こういうふうに思っています。いずれにしろ徹底して行っていただきたい、そう思います。
(問)中間報告で踏み込むべきポイントというのはどういうところでしょうか。
(答)やはり実態はどうかということではないでしょうか。私も含めて国民の皆さんは、その現状についてどのような実情になっているかということを客観的に知りたい、そういう方がたくさんいらっしゃると思いますので、そうしたことではないかなと私は思いますけれども、全て検証委員会にお任せをしております。
(問)松尾座長が、社会保険庁と厚生労働省のトップの責任問題も参考人として呼んで調べてみたいと言われています。責任問題について改めて大臣のお考えをお願いします。
(答)私はまず実態がどうであるかということ、そして発生した経緯、原因を究明していくと、その中で責任問題、責任の所在というのですかね、そういうものが明らかになってくるのではないかなというふうに思っています。ですから、最初から責任問題ということでなくて、まず経緯とそして実態と原因、そういうものを徹底的に究明することによって、自ずとそこに行き着くのかなと私は思います。
(問)先ほど、この点を総理に報告されていたようですが、総理から何かありましたでしょうか。
(答)総理からも徹底してやるようにということと、それと同時に出てきたものについては包み隠さず、全て公表しろ、そういうことです。

(以上)